【猫の視覚】猫の目の見え方、見える色はカラー?白黒?夜や暗闇では?

目が大きくて綺麗な愛猫ミミ

こんにちは!レウです。

猫ってば夜行性なので、夜、暗闇の中でも目が見えているっていうのはご存知かと思います。

また、素早く動く物体を捉えて追いかけたり、動く物に興味を示すこともご存知でしょう。

テレビなんかを見るのが好きな猫も居ますよね!うちの愛猫ミミはほんとにテレビが好きで、飼主と一緒に映画を真剣に見ていたりもしますよww

では、猫の視覚、目の見え方とはどのようなものなのでしょう?

猫の目にも人間と同じような世界が広がっているのかな?

色はどんな見え方をしているのだろう・・・カラーで見えているの?もしかして白黒!?夜の暗闇ではその辺どうなの?

猫はいったいどんな風に飼主や景色が見えているのでしょうか?

そんな疑問を一度は抱いたことがあるかと思います。もちろん僕もありますww

そこで今回は、猫の視覚について、視力や視界(見え方)、色覚(識別出来る色)などに加え、開閉する瞳孔や白目に見える瞬膜についても調べてみました。

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[猫の視力]猫は目が悪い?

猫のおもちゃを狙う愛猫モコ

猫が素早く動く物体を捉えることが出来るってことを考えると、視力は良いようにも思いますが、手に乗せたおやつなどをすぐに見つけられないような素振りを見せたりもするので、あまり視力は良くないのではないかとも思ったり・・・。

猫っていったいどのくらいの視力を持ち合わせ、どの程度見えているのでしょうか?

静止視力

静止視力とは、目そして見てる対象物が静止している場合の視力のことです。

人間の視力検査で行われるような輪っかの途切れた部分(ランドルト環)が見えているかどうかっていう視力の指標となるものでもありますね。

ずばり猫の視力は0.1~0.3ほどで人間の10分の1程度であり解像度も低く近視傾向だと言われているようです。

猫の目は、横から見ると綺麗なビー玉のようにも見える構造になっていますが、その構造が猫の視力に影響しているのです。

夜行性である猫は、なるべく多く光を取り入れるため、レンズ部分である水晶体や角膜が発達し、屈曲率も大きいので近視傾向となってしまう。

ゆえに、モヤが全体的にかかって、物体の輪郭がぼやけた状態で、猫はこの世界が見えていると考えられているそうです。

ただ、猫は8~10m位までの距離であれば、ハッキリとは見えずとも、飼い主(人間)の顔を識別できる能力は持ち合わせているようですよ。

と言っても、近視傾向にある猫がハッキリと見えるのは6mほど先の物までだそうなので、それはおそらく嗅覚や聴覚、そして記憶などを駆使してのことなんだと思います。

【猫の記憶力】猫は3日で恩を忘れる?猫は家につく?飼い主を忘れる?
「猫は3日で恩を忘れる」と言われ、離れていたら飼い主をこても忘れてしまうとされる猫、「犬は人につき猫は家につく」と言われ遠く離れたところからでも家に戻ってくるとされる猫、そんな猫の記憶力についてです。

僕も目が悪く、特に悪い右目なんて視力検査をすると数値が特定出来ないと言われたりもするんですが、何度か検査して出してもらった数値を見てみると、上記したような猫の視力程度しかありません(汗)

なので、猫の視力について調べてみて、僕が右目だけで見たような世界を猫は見ているんだと分かり(?)、ちょっとだけ目が悪くて良かったという変な思いもよぎっていたり(苦笑)

動体視力

動体視力とは、視線を外さずに動いている対象物を持続して見る視力のことです。

素早く動く物体をいち早く捉えることの出来る猫ですので、これはもう疑う余地もなく、猫の動体視力は人間よりも優れていると言ってよいでしょうね。

猫の目の動きをじっくりと見たことがあるでしょうか?

なめらかに動くというよりも、カチッカチッと時計の秒針のような動きをしていますよね?

それはまさに、素早く動く対象物をしっかりと追う・捉える為の眼球運動なのです。

ただ猫の動体視力は、小動物がちょこまかと動くような速さを捉える時に最大限発揮されるのですが、逆にゆっくりとしか動いていない対象物に対しては止まっているように見えるそうです。

猫にとっては、のっそり動く亀なんて止まって見えている・・・というか石にしか見えてないのかもですね(汗)

猫は静止している物体よりも動いている物体の方がよりしっかり認識することが出来き、昆虫や小動物を捕らえる為であったり、敵をいち早く発見する為であったり、猫が野生で生きていく為に備わっている能力というわけですね。

猫(特に子猫)は危険な状況になった時、自らの動きを止めて、その場で固まってしまうことがありますよね?

急に車と遭遇したりすると、走り抜ければ良いモノをその場で固まってしまう・・・それは、動いていない物は認識されないだろうと、猫が敵の視界から身を守る為の行為です。

・・・なのですが、その性質は現代社会(車社会)では仇となってしまう場合もあり、そう考えると、なんだかちょっと悲しくなってしまいますね・・・。

猫にはテレビがどう見えてる?

光点の点滅を識別できる能力を表すフリッカー融合頻度というものがあり、その数値が人間(視力1.0)の分解能は0.01度、猫は約0.1度だそうです。

フリッカー融合頻度に関しては、猫の方が人間よりも優れていて、この数値が高いほど、高速で点滅するようなものを識別することができるとのこと。

人間には連続した光に見える蛍光灯やブラウン管のテレビ画面、そのどちらもが実は高速で点滅していて、それを捉えることの出来る猫にとっては、チカチカと点滅、ちらついて見えていると言われています。

今やLEDや液晶ディスプレイのテレビが主流になりつつありますが、そちらはどうなのでしょう??

LEDライトに関しても、一定周波数で高速に点滅させる「ダイナミック点灯(パルス点灯)」の場合や、供給される電流が安定していない場合には、やはりフリッカー(ちらつき)が発生するそうです。

液晶ディスプレイに関しては、その表示方法自体に由来するフリッカー(ちらつき)は、ほとんど発生しないとされています。

ですが、バックライトとして冷陰極管やLEDを使用していいる場合や、PWM方式(バックライトを高速にオンオフすることで輝度を調節するパルス幅変調方式)だったりする場合があるので、その場合はフリッカー(ちらつき)が発生している模様。

ただ最近では、フリッカーフリーの液晶テレビがほとんどだったり、それら機能の切り替えが出来るものもありますので、ブラウン管時代に比べればフリッカー(ちらつき)は、軽減されているのではないでしょうかね~。

つまり人間にとっても猫にとっても最近のテレビの映像は、綺麗で見やすいってことなのかも??

そう言えば、ブラウン管テレビの時に猫がテレビに夢中になっている姿はあまり見たことが無かったかもしれないなぁ、テレビの上に乗っかって寝ている印象しかないww

今の液晶テレビにしてからは、薄型なのでテレビの上には乗れないけども、愛猫ミミはよくかじりついてテレビ見るようになった気がします・・・気のせい?

[猫の視界]猫の視野は人間や犬よりも広い?

視界に隙など無いと言っている体の愛猫モコ

視野とは、視力が届く範囲、一目で見られる範囲のことですね。

視野には、片目で見える視野の単眼視野、両目で見える視野の両眼視野、そして単眼視野と両眼視野を合わせた全体視野があります。

ご存知の通り、見える範囲に関しては、目の位置が側面にある草食動物がやはり圧倒的で、単眼で見える視野が半端ないですねww

肉食動物である猫に関しては、前にいる獲物を追いかける為の目の配置(顔の前面)になっていますので、草食動物には及びません。

ただその分、肉食動物は左右の目に移る対象像のズレを脳が修正し、対象物までの距離を正確に測ることが可能となる両眼視野角が草食動物よりも広くなっています。

で、人間の場合は、両目視野が120度、全体視野は200度。犬の場合は、両目視野が80度、全体視野は220度。

それらに対して猫の場合は、両目視野が120度、全体視野は250度となっているようです。

色々と調べてみたらけっこうバラつきがあったのと個体差もあるでしょうから、正確な数字ではないのかもしれませんが、猫は人間や犬よりも若干ですが全体的な見える範囲、角度は広くなっているのは確かなようですね。

そこまで差があるわけでもないけど、あれかな、人間や犬とは違って猫が完全な肉食動物だからなのだろうか??

ってことで、見えていないだろうと、猫の斜め後ろぐらいから近寄って行っても、あっさり気付かれちゃうわけですね。

・・・ってまぁ、イカ耳状態にでもして、物音や気配から察しているのかもしれませんが(汗)

[猫の色覚]カラー?白黒?どんな色が見えている?

好きな色の紐を選んでいる体の愛猫ミミ

目に入った光は網膜の奥に存在する視細胞(色を判別する錐状体、白黒を判別する杆状体)によって感受され、最終的に網膜に存在する網膜神経節細胞から視神経を経て、脳へと情報が伝えられているそうです。

つまり、錐状体(色を判別)と杆状体(白黒を判別)のあり方によって、人間と猫とでは色の見え方も違って来るって話。

人間には錐状体が3種類あって、様々な色を識別することが可能となっています。

対して夜行性の猫には2種類しか錐状体がありません。

主に夜に行動(狩りを)する猫にとっては、それほど錐状体による色の識別は重要視されていおらず、それよりも弱い光に反応し暗所でも明暗つまり白黒を判別する杆状体の方が重要ということになります。

人間の網膜には視細胞が約120万本分布しているのに対して、猫の網膜には視細胞が約17万~20万本しかありません。そして、錐状体も人間の場合は1平方ミリあたり最大で14万6千個ですが、猫の場合は1平方ミリあたり最大で2万6千個と少ない。

その反面、杆状体はというと、人間が1平方ミリあたり最大で16万個であるのに対して、猫は1平方ミリあたり最大で46万個と多いのです。

では肝心の猫の色覚、猫はどんな色が見えていて何色が識別出来ないのか。

猫が識別出来る色は、波長が450~454ナノメートルの青紫領域、550~561ナノメートルの黄緑領域、そして最近ではさらに500~520ナノメートルのも見ることができる三色型色覚ではないかと言われています。

ただ、猫は赤がハッキリと識別出来ないので、赤緑色盲の人に近い色彩で見えているのではないかと考えられているそうです。

うん、でもまぁ猫が見ている昼間の世界は、少し寂しい感じの色合いで色鮮やかとは言えないけど、モノクロ(白黒)の世界ではないってのは確かなようですね。

夜行性の猫は夜目が利く

カメラのフラッシュによって目が光っている愛猫モコと月

白黒を判別する杆状体が人よりも猫の方が多く保有しているって言ったくせにモノクロ世界ではないの?って思われるかもですね。

そのことが有利に働くのは夜の暗闇。猫はちょっとした明暗の差も見分けることが出来ちゃうってわけです。

また、猫の網膜の裏には、人間には存在しない「タペタム」と呼ばれる反射板が存在しています。

猫はそのタペタムによって光を反射させ、その反射光と入射光の両方が網膜を通過することによって、ごくわずかな光(人間の1/6の量)でも眼球の中で増幅させて、暗いところでも鮮やかに見えるようになっているようです。

夜に猫の目が光の反射でキラリと光っているのを見たことがあるかと思いますが、あれはタペタムに光が反射して起こる現象なのです・・・暗闇で目が光っているとなかなか不気味ですよねww

猫をカメラで撮影する時、フラッシュは禁止

カメラでフラッシュを焚いて猫を撮影すると、光がタペタムに反射するので、猫の目がパッと光ってる写真が撮れますよね。

それがなかなか面白い写真が撮れたりもするのですが、猫の目にカメラのフラッシュは禁物です。

上記しましたように、猫の網膜にはタペタムという反射板があり、網膜に光を多く到達させる仕組みとなっている上に、暗いところでは瞳孔も開いた状態です。

そんな猫の目に激しい光を浴びせたらって考えれば、言わずもがなですよね。

1回程度のフラッシュで、目に深刻なダメージを与える(失明する)ことは無いそうですが、光の量が多すぎて、網膜障害はたまた痙攣発作を引き起こす可能性も否定出来ないそうです。

猫を撮影する際には、カメラのフラッシュ機能はオフにするようにしましょうね。

かく言う僕も、最近では注意していますのでフラッシュはOFFにしてはいますが、以前はそういったことを知らず、普通にフラッシュを焚いて猫たちを撮影していました・・・。

モコはてんかん持ちですので、刺激を与えてはいけないのに・・・。知らなかったとは言え猛省しております・・・。

治ったと思ったのに再発した愛猫モコのてんかん、原因や発作時の対処法
てんかん持ちの愛猫モコ、ここ数年は発作を起こさずに平穏に暮らしていたのですが、5年と2ヶ月ぶりに発作を起こしてしまいました・・・。そこで、てんかんについてと、モコとてんかん発作の記録として書留めておきたいと思い、その経緯を記事にしました。

[猫の瞳孔]光の加減と感情によって変化

瞳孔が細くなっている愛猫ミミ

猫の瞳孔は人間や犬のそれとは違い、外が明るいと縦に細長く、外が暗いと真ん丸になります。

細くなっている時は猫だなぁって思うし、真ん丸になっている時はほんと可愛いですよね!

この猫の瞳孔のシステム(開いたり閉じたり)は、夜行性動物に多く見られるもので、人間や犬など円形の瞳孔と比べて素早く開閉、または大きく開くことが可能だという特徴があります。

役割としては、目に入ってくる光の量を調整したり、獲物との距離を正確に判断する為のピント調節となります。

そしてもう一点、猫の瞳孔が細い時にはリラックス、真ん丸の時には興奮状態といった具合に、感情によっても大きさに変化が現れます

  • 瞳孔が細い=外が明るい/リラックスもしくは攻撃態勢
  • 瞳孔が普通=外が普通の明るさ/平常心
  • 瞳孔が大きい=外が暗い/驚いた時、興奮状態

まぁ感情(猫の気持ち)の指標として参考までにって感じかな。

どちらかと言えば、猫の瞳孔の大きさは明るさに左右されることの方が多いですよね。

外が明るい時にどんなに遊んであげて興奮させても真ん丸とまではいきませんし、外が暗い時に愛でてリラックスさせても縦に細長くなることも無いような気がする。

猫の目の見え方(視界)って実際どうなの?

人間がなんと言おうと猫である我々にしか分からないと言いたげな体の愛猫モコ

ここまで猫の視界について、あーだこーだ書いて来ましたが、どうしても文章では分かりづらいかとも思います(汗)

色んなブログやサイトで貼られているので、何処かでご覧になられた方もいるかもしれませんが、「猫と人間の見え方の違い」の比較画像も参考までに貼って起きますね!

これは、アメリカのアーティストでもあり研究者でもあるニコライ・ラムさんが、猫の目の仕組みを考慮しつつ、猫専門家や獣医さん、眼科医さんの意見を参考にして制作されたものだそうですよ。

猫と人の視野比較①

猫と人の視野比較②

猫と人の視野比較③

↑これらの画像では、猫は近視傾向にあり、人間よりも視野が広いってこと、そして猫が赤色をハッキリと識別出来てないってことが表現されています。

猫と人の視野比較④

猫と人の視野比較⑤

↑そして、これらは遠方の景色、遠くはあまり見えていない、ぼやけて見えているってことが分かるようになっていますね。

猫と人の視野比較⑥

猫と人の視野比較⑦

↑猫と人間の夜(暗闇)での見え方の違いですね。猫の目は僅かな光しかなくても、白と黒をしっかりと判別し、暗闇でもハッキリと見えていることが表現されています。

“猫の目の見え方(視界)って実際どうなの?”ってことで、猫と人間の見え方比較画像を貼ってはみたけど、“実際に”猫がこのように見えているかどうかは分かりません。

猫になってみて世界や景色を見た人がいるわけではないので、実際のところ猫がどんな世界を見ているのかを知る人なんているわけもなく、目の構造や研究によっての憶測に過ぎませんからね。

今後の研究によって変わるかもしれませんし、それこそ猫にしか分かりませんので・・・あくまでも参考までにってことで、ご了承下さいませ(汗)

猫の視力が落ちた場合

視覚だけではなく嗅覚も使っておやつを判断している愛猫たち

もし猫の視力が落ちてしまったり、目が不自由になったらどうなるのでしょうか?

人間はかなりの割合で視力に頼って行動していますので、もし視力が落ちたり、これまで見えていたものが見えなくなってしまうと生活に大きな支障を来します。

ですが、ここまで書いて来ましたように、猫の視力は元々あまり良いとは言えませんし、猫は視力に頼り切っているわけではなく、嗅覚をはじめ聴覚や触覚を活用して行動しています

【猫の嗅覚】人間の何倍?有効距離と役割は?苦手な匂いと危険な精油
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また、猫は生活環境やパターンをある程度記憶してもいるそうで、もし猫の視力が落ちたとしても、人間ほど(人間が思うほど)は生活に影響がでないそうです。

ただ、そうであるがゆえに、猫の目の病気など異常には気付いてあげられにくいので注意が必要とも言えます。

もし猫の視力が極端に低下したり、盲目となってしまった場合、以下のような行動が見て取れますので、あれ?って感じたら注意深く猫の様子を観察するようにしましょう。

  • 周囲の明暗にかかわらず瞳孔が開いたままになっている
  • 名前を呼んでも視線が合わない
  • 高い所から降りるのを躊躇する、または降りられない
  • 物にぶつかったり、ジャンプに失敗するようになる
  • 以前より慎重に歩いたり、壁伝いにゆっくり歩く
  • 匂いを嗅いで近づく際、その対象に何度もぶつかる
  • 急に触ると驚くなど、物事に過剰に反応する
  • 食事やトイレの場所がわからなくなる
  • トイレに失敗して、排尿・排便がはみ出してしまう

猫の視力が低下するなどの障害が起こる原因は、目に傷を負っていたり、緑内障や白内障、ブドウ膜炎、高血圧性網膜症などの目の病気といった眼球自体に異常が起こっている場合が多いそうですが、脳神経疾患など眼球以外に異常が生じている場合もあるとのことです。

愛猫が上記のような行動を取っていたら、月並みですが一度動物病院で診てもらった方が良いと思います。思わぬ病気にかかっている可能性もありますし、猫の病気は早期発見、早期治療が何よりも大切ですからね。

うちの歴代猫チャウも、晩年は腎不全によって失明した状態での生活が続きました。

その頃、僕はもうチャウと一緒には暮らしていなかったのですが、実家に戻りチャウに会いにいくと、やはり瞳孔が開いたままでしたし、歩くのもままならない感じでした。

また、母親の話では、呼んでも反応はするもののこっちには来れなくて、自分からチャウの方へ行くようにしていたそうですし、食事場所やトイレの場所も分からない様子だったそうです。

まぁチャウの場合は、猫の腎不全という病気であり、完全に視力が失われた状態だったので、視力が低下しているのとはちょっとワケが違ってきますが・・・。

【猫の腎臓病】腎不全ステージ2の初期症状で治療すれば余命は伸びる!
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[猫の瞬膜]人間には存在しない白いまぶた

瞬膜が出ている愛猫モコ

この記事のテーマである猫の視力、視界とはちょっと離れてしまいますが、猫の瞬膜についても簡単にですが書いておきます。

猫が眠っている時などに白目になっている状態を見かけたことがありますか?

それは人間で言うところの眼球結膜による白目ではなく、猫に備わっている上まぶた、下まぶた、そして第三のまぶた(第三眼瞼)とも言われる眼球を保護する白い膜のようなもの「瞬膜」と呼ばれるものです。

猫にとってはその白い瞬膜がせせり出ている状態を、白目をむいている状態とも言えるのかもしれませんが、実際はそうではないってことですねww

上下のまぶたが発達した人間を含むほとんどのほ乳類の瞬膜は退化して存在せず、猫の瞬膜も退化しつつあると言われていて、爬虫類や両生類、鳥類ほどその重要性はありません。

猫の瞬膜の役割

猫の瞬膜の役割は大きく分けて2つ。

  • 目を異物から保護
  • 目の乾燥を防ぐ

元々自然の中で生きて来た猫は、草木の生えた森や林の中を駆け回ったり、敵から攻撃を受けることもあり、または猫同士のケンカによっても目を傷つけられる可能性があります。

そういった場合に、目を完全に瞑っている余裕はありませんので、文字通り瞬間的に白い膜で目を覆って角膜を守ります

その他、ワイパーのように目に付いたゴミをかき集めるといった機能もあるそうですよ。

そして、猫の瞬膜(瞬膜腺)は涙成分を生産しており、まばたきすることで潤わせて目の乾燥を防いでもいます

また、免疫媒体物質をその涙と一緒に分泌し表面に塗りつけることで、感染症を防ぐといった目薬のような役割も

猫の瞬膜はなかなかの高機能ですよねww

ちなみに、うちのミミが瞬膜丸出しで寝ていた時の恐怖?動画ですww

猫の瞬膜が常に出たままになっている場合

我々が目にする猫の瞬膜(白目をむいているような状況)は、基本期には猫がリラックスしているような状態(安心して寝ていたり、撫でられて気持ち良かったり)がほとんどです。

ですが、猫が眠ってもいないのに瞬膜が常に出たままになっていたりする場合には、病気や体調不良に陥っている可能性もあり、少し注意が必要になって来ます。

猫の瞬膜が出っぱなしになっている場合、瞬膜自体に異常が起こっている場合と、目に異常が起こっている場合が考えられます。

いずれにせよ正常な状態ではなく、猫が目に違和感を感じると目を擦り付けたり引っ掻いたりして、角膜を傷つけたり、重篤化し兼ねませんので、早めに動物病院で診て貰うようにしましょう。

瞬膜の異常

瞬膜自体に異常が起こっている場合は、瞬膜に不随して涙成分を生産している瞬膜腺が炎症して、瞬膜がさくらんぼのように赤く腫れ上がり外に飛び出してしまう「チェリーアイ」である場合が多いそうです。

また、両方の瞬膜が1日以上出たまま戻らない場合は、感染症、寄生虫、ホルネル症候群などを原因とする「瞬膜症候群」に陥っている可能性もあります。

目の異常

目に異常が起こっている場合は、目に異物が入り込んだりケンカで傷ついたりで炎症を起こし、目自体が腫れてしまうことで瞬膜が押し出されて出たままになってしまう。

一時的に目が腫れているような場合は、それが治まれば瞬膜も元に戻りますが、長期的に瞬膜が出たままになっているのであれば、「結膜炎」や「角膜炎」にかかっている可能性が出てきてしまいます

猫の視覚について、考察とまとめ

愛猫モコの水晶のような綺麗な目

少し脱線もしてしまいましたが、猫の視覚、猫の目の見え方について調べてみました。

猫の目は大きいし、人間が気付かないような素早く動く小さな虫などをすぐに見つけたりするので、てっきり目も良いものだと思っていましたが、それらは猫の習性に特化したもので、猫の目は基本的にはあまりよろしく無いんですねぇ。

猫の目は近視傾向であまり良いとは言えず、人間よりも識別出来る色の幅も狭い。

ですが、人間より視野角が広く、動体視力に特化していたり、そして暗闇の中でもハッキリと見えている、といったように人間よりも猫の視覚の方が優れている点も多いことも分かりました。

猫は人間の様に視覚に頼り切っているわけではなく、視覚と共に人間よりも優れている嗅覚や聴覚、触覚を駆使して行動していますので、視覚(視力)が若干よろしくなくても十分に生きていけるってわけですね。

ただ、そうであるがゆえに、猫の視力の低下(見た目で判断出来ないような猫の目の異常)に気付いてあげられにくいということは、覚えておかなければいけません。

猫は自分の体に異常が起こっていると、何らかのサインを発して飼い主に知らせてくれる場合が多いので、そのサインを見逃さないように、日頃から愛猫の行動を観察し、異変にいち早く気付いてあげられるようにしておくことが大事ですね。

猫雑学
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この記事を書いた人
レウ

35年間猫と暮らし、今現在2匹の猫と暮らす猫バカ。地図会社、印刷会社、システム会社を経て、物作りの楽しさを知りブログを書き始める。猫を長生きさせることを目標とし猫ブログを立ち上げ、愛猫たちの出来事、猫に関する役立つ情報など、経験した事も交えながら、飼い主目線で記事を書いてます。猫以外では映画やゲームが好きなインドア派。

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ふわふわ猫歴ねこ録

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