こんにちは!レウです。
猫の咳?
くしゃみはともかく「うちの猫が咳なんてしてるところ見たことがない!」って方もいるのではないでしょうか?
僕もその一人でして、ずっと猫の咳がどのようなものか知りませんでした。
が、あの吐くときにケポケポっとする感じに似ようなケホケホってする(吐くときのよりも乾いた感じ?)のが猫の咳だったのですね・・・。
鼻に異物が入ったりした時に違和感があってやってるものだとずっと思っていました。
まぁそれも間違いではないようですが、咳というからには何らかの病気にかかっている疑いも出て来ます。
人間でも咳をしている人を見掛けると体調が悪いのかな?って心配になりますもんね。
ということで、この記事では猫の咳、そもそも猫の咳ってどういうものなのか、猫が咳をする原因、良くない咳の見分け方や考えられる病気について書いて見ます。
猫の咳とは?
まず猫の咳ってどういうものかというところから。
猫の咳は、気管や喉頭、肺などに入り込んだり詰まったりした異物を取り除こうとした時に起こる呼吸器系の生理現象です。
猫が咳をする時は、四つん這いとなり頭を下げぎみにし前に突き出す感じで行われます。
喉に違和感のある時は、口を開けて舌を出した状態で「ケホーケホー」と息を吐き出し、鼻に違和感のある時は、口を閉じて鼻から「フスンフスン」と小刻みに息を吐き出します。
こちらは愛猫のミミやモコが咳をしている時の動画です。
猫の咳は、通常なら数秒で治まります。
そういった咳は正常な猫の整理現象であり、特に問題視する必要はありません。
猫の咳と逆くしゃみの違い
咳と間違われやすい症状に「逆くしゃみ」と呼ばれるものがあります。
逆くしゃみの場合は、大きな音を出しながら繰り返し「グーグー」または「クカァクカァ」と息を吐いたり吸い込んだりする感じのものです。
咳は息を吐き出す感じですが、逆くしゃみは鼻から息を吸い込んで異物を排除しようとする動作です。
水を飲んだ時、何かの匂いを嗅いだ時、興奮した時などに起りやすい現象。
猫の逆くしゃみも咳と同じく、通常なら1~2分で治まり、そういった場合は正常な整理現象ですので、特に問題視する必要はありません。
実はこの「逆くしゃみ」という現象は、うちのミミに良くある現象で、数秒で終わるものの、いつもとても苦しそうに見えるので、どうしても心配しちゃいますけどもね。
猫が咳をする原因と対策
ではいったい猫はどのような時に咳をするのでしょうか?
猫が咳をする主な原因は以下のようになります。
- 異物を飲み込んでしまった時
- 水などが気管に入ってしまった時
- 驚いたり興奮した時
- アレルギーによるもの
- 毛玉を上手く吐き出せない時
- 病気に起因する場合
それでは、これら猫が咳をする原因を一つずつ、一部対策が取れるようなものは対策も交えて書いていきます。
異物を飲み込んでしまった時
猫がゴミやほこりなど異物を吸い込んでしまった時に、それらを排除しようと咳をすることがあります。
そういった場合には人間同様ただの生理現象であり、異物が排除されれば咳は治まります。
また、猫が遊んでいて興味本位で誤って飲み込んでしまう、いわゆる誤飲というヤツですね。
誤飲誤食してしまった場合は注意が必要。
気道に詰まれば窒息してしまいますし、硬かったり尖ったものであれば消化器系を傷つける恐れがありますのでとても危険。
そういった異物を吐き出そうとした時にも咳のような症状を見せます。
猫が飲み込んでしまった異物をなかなか吐き出せなようであれば急ぎ病院へ連れて行きましょう。
水などが気管に入ってしまった時
これはよくあることかと思います。
うちの愛猫たちも水を飲んでケホケホやってる時があります。
水を入れている容器の位置や高さなどを調節してやることで改善する場合もありますので、猫が水を飲みやすいように色々と試してあげてくださいね。
驚いたり興奮した時
これもうちではよくあることです。
猫同士で遊んでたり、ケンカしたりするとむせてケフケフやってます。
喜びすぎて咳をしている時もありますしね。
こういった場合の咳は興奮が静まればすぐに治まりますので、特に心配する必要はないかと思います。
うちの愛猫ミミはモコに突然追いかけられた時なんかよく逆くしゃみしてますね(汗)
アレルギーによるもの
ハウスダストや花粉、または食物アレルギーなどにより、気道の粘膜が刺激されて咳がでる。
アレルギーが酷くなると、炎症を起こして気道が狭くなってしまい、呼吸困難を起こす可能性もありますので、アレルゲンを特定し対処する必要があります。
食事の直後にこのような症状を起こす場合には、キャトフードをアレルゲンカットされたものに見直すと良いでしょう。
毛玉を上手く吐き出せない時
猫は起きている間の4分の1は毛繕いをしているというもの凄い綺麗好きで、一生懸命毛を舐めては、お腹に溜まった毛玉を吐き出しますよね。
その毛玉を上手く吐き出せず咳をします。
猫が上手く毛玉を吐き出せなくなってしまうようなことを毛球症と呼びます。
それに気付いたら病院へ連れて行ってあげてください。
重傷化すると手術をするようなことになってしまう場合もあるようです。
また、毛球症を予防するには、ブラッシングをまめにしてあげたり、食物繊維を多く含むキャトフードまたはサプリメントなどに切り替えると良いですね。
なんらかの病気に起因する場合
上記のアレルギーや毛球症(毛玉を上手く吐き出せない時)も同様なのですが、猫がそれらや猫風邪などの感染症、その他の病気にかかっている場合もあります。
数分で治まったりする一過性の咳であれば心配ありませんが、なかなか咳が治まらない、頻繁に咳をするといった場合、特に元気が無いなど何らかの症状を伴っているような時は、病気の可能性が疑われます。
中には、そのままにしておくと猫が危険に晒されてしまうような病気もありますので、猫が咳をしている場合にはその様子をしっかりと観察し、生理現象なのか良くない咳なのかを見分ける必要があります。
そして、病気は早期発見、早期治療が最も重要ですので、病気が疑われるような咳をしている場合には、なるべく早く病院で診て貰うようにしましょう。
でも、それを見分けるにはどうしたらよいのか・・・。
以下、病気などが疑われる良くない(生理現象ではない)猫の咳の見分けた方について書いていきます。
良くない猫の咳の見分け方
猫がしていると良くない咳の見分け方についてです。
その見極めは素人判断ではなかなか難しいとは思うのですが、猫を病院へ連れて行く判断基準として頭に入れておくと良いかと思います。
- 長時間にわたり咳が続く。
- 毎日数回の咳をしている。
- 湿った「ゼーゼー」という咳をする。
- 痰が絡んでいる
- 元気が無い、鼻水や発熱などその他の症状を伴っている
こういった咳の場合には注意が必要で、主に猫風邪などの感染症や肺(呼吸器系)の病気、心臓の病気、またはアレルギーなどが考えられます。
特に湿った「ゼーゼー」しながらする咳は、気道に炎症を起こし痰などによって気道が閉塞してしまっている可能性があります。
肺に異常が起こっている場合が多く、重度な病気である可能性が考えられますので要注意。
そういった咳が長く続く場合は危険なサインとなりますので、出来るだけ早く動物病院に行って診て貰ってください。
また「逆くしゃみ」に関しても同じで、長い時間続いたり、週に何回も見られるような時は、鼻の中や喉に腫瘍が出来ている可能性もあります。
こういった咳をする場合には、すみやかに動物病院で診て貰った方が良いでしょう。
とは言え、言うは易しで実際にはなかなか判断出来ない場合もあるかと思います。
ですが、判断しようという思いに至ったのでれば、なんらかの猫の異常に気付いたとも言えますので、ご自身で判断出来ない(迷った)場合は、一度病院でみてもらうようにしましょう。
たとえ取り越し苦労であっても、心配し続けるよりも良いですし、そもそも取り越し苦労に越したことはないですからね。
猫の咳から考えられる病気
猫が咳をともなう病気は何気に多く、ここで書いているものは一部となります。
素人である我々飼い主は細かい病気まで判断することは出来ません。
愛猫の咳がどのような物であるのか、病気を疑うかどうかに留まります・・・いや、勝手に判断するのは良くないので“留めるべき”と書いた方が良いのかも知れません。
ゆえに、猫の咳から考えらる病気は参考程度に、良くない咳と併せてこれら病気の症状に着目し、病気の可能性があるかないかの判断材料としてください。
病名 | 分類 | 症状 |
---|---|---|
猫風邪 | 感染症 | 咳、くしゃみ、鼻水、目ヤニ、発熱、元気が無い |
毛球症 | 生活習慣 | 咳(吐こうとするが吐けない)、便秘、下痢、食欲不振 |
アレルギー | アレルギー | くしゃみ、鼻水、咳(喘息)、目やに、流涙症、下痢、嘔吐、脱毛、皮膚炎 |
咽頭炎 | 呼吸器 | 咳、食欲不振、よだれ、変声、首のリンパに腫れ、えづき |
喘息 | 呼吸器 | 咳(急に咳き込み30分ほど続く)、呼吸困難、くしゃみ、チアノーゼ(酸欠、口の中が紫色) |
気管支炎 | 呼吸器 | 咳、咳後にえづき、呼吸困難、食欲不振、元気が無い、失神 |
肺炎 | 呼吸器 | 咳、呼吸困難、食欲不振、発熱、元気が無い |
肺水腫 | 呼吸器 | 咳、呼吸困難、よだれ |
乳び胸 | 呼吸器 | 咳、呼吸困難、食欲不振、チアノーゼ(酸欠、口の中が紫) |
フィラリア症 | 寄生虫 | 咳、嘔吐、食欲不振、疲労感 |
トキソプラズマ症 | 寄生虫 | 咳、息が荒い、嘔吐、発熱 |
心筋症 | 心臓 | 咳、呼吸困難、食欲不振、息苦しさ、よだれ、お腹の膨らみ、手脚の麻痺、元気が無い |
リンパ腫 | 腫瘍 | 咳、息が荒い、痩身 |
巨大食道症 (食道アカラシア) | 食道 | 嘔吐 → 咳、呼吸困難、発熱 |
心筋症(猫はあまり咳はしないがゼロではない)やリンパ種など、猫がくしゃみをしている場合よりも、咳をしている場合に考えられる病気の方が危険な病気が多いように感じます。
猫が毎日のように頻繁に咳をしているようであり、こういった病気が疑われるような症状を伴っているのであれば、一度猫を動物病院へ連れて行ってちゃんと診て貰うようにしましょう。
その時に咳をするタイミングや頻度、咳に伴う症状を獣医さんに伝える(誘導ではない)ことができれば、スムーズに診察が進むので尚良しです。
くしゃみや鼻水を伴う猫風邪などについてはこちら↓
猫の咳について、考察とまとめ
数秒で治まるような猫の咳や1~2分で治まる逆くしゃみは、ただの生理現象ですので心配には及びません。
ですが、愛猫の咳や逆くしゃみがなかなか治まらなかったり、毎日のように頻繁に起こる、または違和感のある咳をしている場合には注意が必要です。
咳の音、咳をするタイミングや状況、その他に何らかの症状が伴っていないか、猫をしっかりと観察して見極めましょう。
もしも良くない咳をしているようであったり、ご自身で判断出来ないような場合には、念の為に病院へ連れて行って診て貰った方が安心です。
上に貼ったモコミミが咳をしている動画のように、愛猫さんが咳をしている動画などを撮影しておき、病院に行った時に見て貰うと良いかもしれませんね。
また、毛球症やアレルギーなどは、こまめなブラッシング、部屋の掃除、食事などに注意し、猫風邪(ウイルスや細菌)に関しては、完全室内飼いの徹底やワクチン接種することである程度は防げます。
たとえ心配の無い生理現象であっても、猫が咳をしている姿はなんとも苦しそうで心配になります。
猫の為にしてあげられること(やれる範囲でもかまわない)があるのであれば、出来る限りやってあげたいところですね。
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