こんにちは!レウです。
ニキビ・・・私事ですが、高校生の頃、皮膚科に通うぐらいのニキビ面でかなり苦労させられました。
友人たちからもよくからかわれて・・・まぁこんな性格なのでネタにして逆に武器にしちゃってましたが、思春期ということもあって、内心は辛い思いもしましたよ。
さて、そんなニキビなんですが、実は猫にもニキビが出来ることをご存知だったでしょうか?
僕も猫ニキビの存在は知っていましたが、お恥ずかしながらそれがどういったものかは知りませんでした。
先日Twitterに愛猫モコの顎の写真をツイートしたのですが、フォロワーさんがそれを見て、顎にある黒いポツポツはニキビだと教えてくれました。
顎の黒いポツポツ、ちょいちょい出来るんですよねモコ。
出ては消え出ては消えを繰り返している感じかな。
ということで、ちょっと気になってしまったので、勉強がてら色々と調べてみることにした次第です。
今回は、猫のニキビ(主に顎ニキビ)について、いったいどのような物なのか、危険なものなのか、原因と共に改善と対策、そして治療(自宅で出来るケア)方法などを書いてみたいと思います。
猫のニキビって?それは危険なの?
人間のニキビと言えば赤いまたは白いポツポツですが、猫のニキビは黒い胡麻のようなポツポツとしたもの。
軽度なものだと、ちょっとした汚れぐらいにか思えないようなものです。
ちなみに、モコの顎にある黒いポツポツをはじめて見た時、最初はノミとかノミの糞だと思って違う意味で焦りました(苦笑)
猫のニキビが出来る場所
猫のニキビは人間と同じように、皮脂が分泌される油っぽい部分に出来ます。
主な箇所は、猫のまぶた、顎、唇、しっぽの付け根、オスの陰嚢(たまたまですね)や包皮。
その中でも人の目につきやすかったり、汚れやすい部分、そして毛繕い出来ない箇所でもある「顎」に出来ることが多いようです。
ちなみに「猫ニキビ」は、別名「猫アクネ」だとか炎症を起こした状態だと「猫ざそう(挫創)」とも呼ばれていますが、顎に出来ることが多い為、通称「顎ニキビ」とも呼ばれることが多いようです。
猫のニキビはよくある症状
人間の場合だと思春期など比較的若い時期にニキビは増えやすいのですが、猫の場合は性別や年齢、品種に関係無くニキビは出来てしまいます。
猫ニキビは猫の皮膚病としてはよくある症状であり、そのほとんどが軽度で済み、また人間にうつることもありません。
ちょっと黒くてポツポツしてるなぁ程度の軽度なものであれば、病院に連れて行く必要も無く、ご家庭内で適切な治療というかケアしてあげれば問題ないです。
ただ、真菌だったり他の病気だったりする可能性も捨てきれませんので、ご自身で判断出来ないようであれば、病院に連れて行ってあげてください。
また、なかなか改善しなかったり、放っておくと重傷化してしまうこともあるので、たかがニキビと楽観視し過ぎてもいけません。
モコも今更ながらですが、今のうちにケアしてあげないといけないなぁ・・・。
猫ニキビが重傷化すると・・・
ポツポツと黒いものがあるぐらいの軽度な症状であれば過剰に心配する必要はありませんが、黒い部分が広範囲に広がり、毛が薄くなっていたりする中度の症状になって来ると少し危険。
中度の症状になると痒みや違和感によって、猫が掻きむしって出血してしまい、その傷口からバイ菌が入り込んで二次感染する危険性が出て来ます。
また、猫の皮膚などに常在しているマラセチア菌が、免疫力低下、皮脂の多い場所、皮膚へのダメージなどが原因で活発となり、過剰に増殖してしまう場合があります。
それが悪化(重傷化)すると、もはやニキビではなく、化膿し膿を出している状態を指す膿皮症という皮膚病へと進行してしまう。
毛が無くなって皮膚が真っ赤にただれ、出血、炎症、化膿を引き起こした酷い状態となってしまうのです。
このような状態となってしまっている場合には、悪循環が続いてしまいますし、発熱を起こす場合もありますので、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
そうなってしまわないように、猫のニキビが出来やすい顎を注意して確認してあげると共に、もし黒いポツポツがあるのであれば、ご自身で出来る内に適切な治療(ケア)をしなくてはならないのです。
うちのモコも他人事ではありませんね・・・フォロワーさんに教えて貰い、調べてみて良かったよ。
猫の顎ニキビの原因と予防(改善・対策)
まずは猫の顎ニキビが出来てしまう原因を知り、改善や対策することが予防にも繋がります。
ですが、実は猫の顎ニキビに関して、その原因はハッキリと解明されていないのです。
ただ、細菌(バクテリア)が繁殖することによってニキビが出来る可能性があることなどから、これが原因なのではないかと疑われているものはあります。
猫ニキビ(顎ニキビ)の原因として疑われるものをいくつか挙げると以下のようになります。
- 不衛生
- アレルギー
- キャットフードの成分
- 食べ方・飲み方
- ストレス
- 避妊・去勢・出産・病気(投薬)
- ニキビダニ
それでは予防(改善・対策)方法と共に原因となり得る項目を一つずつ見ていきます。
猫ニキビの原因①不衛生
細菌(バクテリア)の繁殖が猫の顎ニキビに繋がるのであれば、不衛生な環境が一番の敵となります。
猫が使う猫用の食器を洗わずに使い続けたり、飲み水を交換してやらないなど、猫のお世話を怠った場合には、当然それらに細菌が繁殖することになり、猫に付着してしまうことになります。
また、プラスチック製の容器は、目に見えない小さな穴が空いている多孔性の物となりますので、その部分をちゃんと洗いきれずに細菌が繁殖してしまうそうです。
予防(不衛生の改善・対策)
猫の食事まわりを清潔に保つことです。
猫が食事した後には必ず食器を洗うこと。
飲み水はたとえ飲みきってなくても、定期的に新鮮な水に入れ替えてあげること。
そして、容器は陶器やステンレスに変えてあげると尚良し。
そうすることで、ある程度改善することが出来ます。
猫ニキビの原因②アレルギー
猫が何らかのアレルギーをもっている場合には、アレルギー反応が顎ニキビへと繋がっている可能性もあります。
猫のアレルギーは4種類に分類出来るのですが、顎ニキビに関係して来そうなのは、食物アレルギーと接触アレルギーの2つ。
猫にとってアレルギー反応を起こす食材は多岐に渡り、牛肉、魚、豚肉、ラム肉、鶏肉、卵、乳製品、穀物類(小麦、大豆、トウモロコシ)とまぁザッと挙げただけでも様々。
食器に関しても、プラスチックや金属は猫にとってアレルゲンとなる可能性があります。
予防(アレルギーの改善・対策)
アレルゲンの排除ですね。
出来ればアレルゲンを特定してあげると良いですが、自身で特定するにはなかなか難しい面もあります・・・。
食物アレルギーであれば、キャットフードを切替えた時に顎ニキビが出来たのであれば元のフードに戻す、またはアレルゲンカットされているキャットフードに変えてみる、アレルゲンの特定が出来ている場合にはその食材が含まれていないものに変える。
接触アレルギー、食器が原因と疑われる場合には、陶器やステンレスの物に変えて、様子を見てみましょう。
猫ニキビの原因③キャットフードの成分
食事の成分が猫の体質にあっていない場合、皮脂が過剰に分泌されてしまい、皮脂は細菌(バクテリア)のエサとなってしまうので、繁殖を増長して顎ニキビができやすくなってしまいます。
猫の体質とあっていないって言われても・・・って話なのですが、タンパク質と穀物がキーワードとなっているようです。
予防(キャットフード成分の改善・対策)
猫にとってもっとも重要な栄養素である動物性タンパク質の割合が大きいキャットフードに変えてみるとよいかもしれません。
穀物も消化吸収に良くない上に穀物アレルギーなんかもありますので、グレインフリーとまではいかなくても、メイン食材が穀物ではなく肉や魚である物が好ましいかと。
猫ニキビの原因④食べ方・飲み方
猫の中には、きちゃない食べ方や飲み方というか、食べたり飲んだりするのが下手くそな子がいます。
ドライフードではあまり無いかもしれませんが、ウェットフードなんかを食べたりする時に顎にくっついてしまうし、水を飲んだ時にも顎の下をべちょべちょに濡らしてしまう場合があります。
そんな風に、顎が汚れたり濡れたりした状態のままにしておくと、そこに細菌が繁殖してニキビが出来てしまう。
うちのモコはこれが原因の可能性大です(汗)
モコは食べるのも下手くそですし、水を飲んだ後には必ず顎がビチョビチョですからねぇ。
予防(食べ方・飲み方の改善・対策)
食事や水分補給の後に顎が汚れているようであれば拭き取ってあげる。
また、水飲み容器は大きな(広い)器に変えてあげたり、高さによっては飲みにくい場合もあるので、高さ調節をしてあげると飲みやすくなるかもしれません。
猫ニキビの原因⑤ストレス
猫がストレスを溜め込むと、免疫力の低下へと繋がってしまいます。
通常であれば押さえ込めるハズの細菌の繁殖を抑えられなくなってしまう上に、皮膚疾患も含めて様々な病気にかかりやすくなりますので、顎ニキビを引き起こす可能性が高まります。
神経質な猫だけにストレスを感じる事柄は非常に多く、環境の変化、落ち着ける場所が無い、トイレが汚い、食事や飲み水が不足している、飼い主とのスキンシップ不足、運動不足etc.と様々です。
予防(ストレスの改善・対策)
猫がストレスを感じているであろう事を、思い当たるところから片っ端に改善していくことですね。
うちのモコもストレスでハゲるという事件がありましたが、なんとか改善することが出来ました。
猫のストレスの原因を突き止めるのはなかなか大変ですが、愛猫の為、猫のことを第一に考えて諦めずに頑張りましょう。
猫のストレスに関しては、体験談も兼ねつつ書いた記事がありますので、参考にしていただければと思います。
猫ニキビの原因⑥避妊・去勢・出産・病気(投薬)
猫は、避妊・去勢・出産・病気(投薬)などによって、ホルモンバランスが崩れてしまう場合があります。
ホルモンバランスが崩れてしまうと、これもまた免疫力の低下へと繋がり、上記ストレス同様に顎ニキビを引き起こしてしまう可能性が出て来てしまいます。
予防(ホルモンバランスの改善・対策)
避妊・去勢・出産・病気(投薬)によるホルモンバランスの乱れに関しては、一時的な物でもありますので様子を見るほか無いのかな。
猫の体調が元に戻れば、顎ニキビも治りやすくなるかと思いますので、それまでは下記しますケアをしっかりとしてあげれば良いかと。
猫ニキビの原因⑦ニキビダニ
ニキビダニは、猫の頭や顔(顔ダニとも呼ばれる)に寄生するダニの一種で、主に毛穴に生息している為、毛包中とも呼ばれる寄生虫です。
寄生されていても通常は無症状なのですが、ニキビダニが異常繁殖してしまうことでニキビが出来てしまう可能性があります。
室内飼いでも見られないわけではありませんが、特に外飼い・放し飼いしている猫に多く見られる傾向にあるようです。
予防(ニキビダニの改善・対策)
なるべく猫にニキビダニが寄生しないようにしてあげることです。
駆除薬で駆除したり、ダニ除けグッズを使用したり。
特に重要なのは室内飼いの徹底。
猫が外に出ればダニやノミに寄生されて帰って来る可能性が格段に高くなってしまいます。
猫の顎ニキビ、治療とケア方法(取り方)
猫ニキビの治療は、原因がハッキリと解明されていないだけに、確実な治療方法といったものがありません。
なので、まずは上記したような原因を、思い当たるところから一つずつ改善してあげることから始めましょう。
その上で、軽度な顎ニキビであれば、自宅で黒いポツポツを取り除いてあげたり日々のケアを心がけます。
猫ニキビが中度の状態になっていると、無理に触ろうとすれば症状を悪化させてしまい兼ねません。
また、重度の場合には、もはやニキビの範疇ではなく、二次感染が進み膿皮症や皮膚炎といった皮膚疾患となっている可能性もあり、自宅での治療(ケア)では済まなくなってしまいます。
皮膚に赤みを帯びていたり腫れていたり、明らかに異常な状態だと感じる中度~重度のニキビの場合は、動物病院へ連れて行って診て貰うようにしましょう。
- タオルで拭き取る
- ストローや歯ブラシ、コームを使う(個人的におすすめしない)
- 消毒液(イソジン)を使う(個人的におすすめしない)
- 掻きむしる際はエリザベスカラー
- 中度~重度な場合は動物病院へ
タオルで拭き取る
一番おすすめなのは、タオルやコットン、脱脂綿を、人肌の温度(38度)のぬるま湯で濡らして、黒いポツポツを優しく拭き取ってあげることです。
患部を濡らし過ぎてそのままにすると細菌が繁殖してしましますので、水で濡らしたタオルを電子レンジで温めた方が、ある程度水分が飛んで良いかもしれませんね。
もちろん熱々のまま使ってはいけませんよ(汗)
人肌ぐらいの温度まで冷ましてから、力を込め過ぎ無いように黒いポツポツをふやかして拭き取る、というイメージで優しく拭いてあげてください。
もしも濡らし過ぎてしまった場合には、お手入れ後に乾いたタオルやティッシュなどで水分を取り除いてあげてくださいね。
この方法であれば、汚れも落とせるので患部を清潔にしてあげるという意味でも有効です。
特に食事の直後とかに拭いてあげると良いですね~。
ストローや歯ブラシ、コームを使う
軽度な猫ニキビの場合であれば、ストローや歯ブラシ、コームなどを使う方法もあるようです。
どれも直接皮膚に当たらないように優しく動かして、黒いポツポツニキビを取り除きます。
決して早くニキビを取り除こうと躍起になって(無我夢中になって)擦るようなことはしないであげてくださいね。
取れたらラッキーぐらいの感覚で猫の肌に触れないように優しく優しくです。
出血してしまいそうな場合は、症状が悪化してしまいますので、この方法は得策ではありません。
個人的な意見としては、その加減が難しいようにも感じますし悪化させては意味が無いので、あまりおすすめ出来る方法とは言えません。
消毒液(イソジン)を使う
まずはじめに、人間用のニキビ薬や人間用の消毒液を使うのは御法度。
どうしても使いたいのであれば、猫用の消毒液。
これは必ず頭に入れて置いてください。
ただ、イソジン(うがい薬ではない)を薄めれば猫に使っても問題無く、イソジンを5~10倍ほど薄めてコットンにつけて拭いてあげると良いそうです。
注意点としては、必ず薄めて使うこと、出血していたり、皮膚が赤みを帯びている場合には使用しないこと、そしてこの方法で1週間経っても改善しない場合には病院で診て貰うようにしてください。
これもまた個人的な意見なんですが、ケア中や、場所によってはケア後に毛繕いして、口に入れてしまう可能性も出て来ますので、やはりおすすめできません。
猫ニキビが軽度な症状であれば、わざわざ市販の消毒液を使わずとも、ぬるま湯で十分。
消毒液を使わなければいけないような状態なら、病院に連れて行くべきだと思います。
掻きむしる際はエリザベスカラー
猫が顎ニキビに痒みを感じるところまで症状が進んでいるような場合は、傷口を広げてしまっては二次感染を起こす可能性が出て来ますので、エリザベスカラーをしてあげてください。
ご自宅に無い場合には、カップ麺の底を切り抜いた物なんかで代用しても良いので、とにかく猫が患部を引っ掻くのを阻止しましょう。
猫ニキビが中度~重度な場合は動物病院へ
上記したエリザベスカラーをしなければならないような状態、脱毛や皮膚に赤みを帯びてきているような場合、そして化膿して赤くただれてしまっている重度の場合なら速やかに、動物病院で診てもらうようにしましょう。
ここで書いた治療と言いますかケア方法は、あくまでも猫ニキビが黒いポツポツした状態、軽度な場合に限っての話。
中度以上の症状の場合は、逆に悪化させてしまい兼ねません。
また、軽度な場合であってもなかなかニキビが治らないのであれば、真菌など他の病気を患っている可能性もありますので、念のため一度病院で診てもらった方がよいでしょう。
動物病院に行けば、そういった病状の鑑別診断をしてもらえますし、殺菌や消毒できる猫用の消毒液、痒みを抑える薬用シャンプー、炎症なとの症状を抑える抗炎症剤や軟膏など、症状にあった適切な治療と薬を処方してもらえます。
猫のニキビについて、考察とまとめ
今回は、うちの愛猫モコの顎ニキビ発覚から、猫のニキビについて色々と調べてみました。
猫の顎の黒いポツポツした物体は、単なる汚れではなく猫ニキビ。
たかがニキビ、されどニキビです。
猫のニキビは軽度な状態だと分りづらくはあるんだけど、その時点で気付いてあげることが大切ですね。
猫ニキビが出来やすい顎を中心に、ブラッシングついでにしっかりと猫の状態をチェックするようにしましょう。
軽度であれば自宅でも簡単にケアしてあげることが可能ですが、重度となると・・・その画像とか・・・正直かなり酷いので目を背けたくもなるような状態になってしまうようです。(※猫 顎ニキビ 画像で検索すればすぐに出て来ます。)
猫ニキビには、日頃からの猫の状態確認と、清潔な環境を心がけること、そしてこまめなケア、お手入れが大切です。
モコはまだ軽度で、しかもニキビが出たり、自然と消えたりを繰り返しているような状態ですが、とりあえず怪しいと思われる水飲み直後の顎水の拭き取りと、黒いポツポツを取り除く為に、ぬるま湯タオルでのケアをやっていこうかと思います。
それ以前に・・・顎に触れさせてもらえるかどうかは微妙なところやけどorz
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