猫のおもちゃを選ぶ時と同じくらいキャットフード選びもほんと迷いますよねぇ。
物凄い数のキャットフードが世に出回っていますから・・・。
いやマジで・・・。
猫たちもちゃんと食べているし、考えるのも面倒だから、ずっと同じフードを使い続ける人もいます。
特に健康被害も無く食いつきも良ければ何の問題もないですもんね。
でも、本当にそうなのかな?
今あなたが猫たちに与えているキャットフード、成分表はちゃんと確認していますか?
謳い文句や有名だから、国産だから、安いからってだけで決めていませんか?
もし、そうであるのならば、しっかりとパッケージ裏の成分表を確認してください。
スーパーやホームセンターで売られている格安のキャットフード、実は猫にとって危険がいっぱい。
では、いったいキャットフード潜む危険性とは何か、ならばどうやって選べば良いのか、切替え方法なども併せて色々と調べてみましたので、参考にしていただければと思います。
ちなみに、この記事ではドライフードいわゆるカリカリメインで書いています。
ウェットフードに「総合栄養食」が少ない上に単価が高く常食には到底向いていないため、ドライフードをメインとしています。
ウェットフードはご褒美や食欲不振の際、もしくはローテーションに組み込む形で与えると良いと思いますね。
格安キャットフードに潜む3つの危険
では、なぜに特別安価(格安)なキャットフードが危険になるのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、価格を安く抑えることが出来るのには、それなりの理由があるからなのです。
①穀物には注意が必要
まず、成分表にて最も多く配合されている原材料として記載される一番左上の原材料が「穀物(特に小麦・トウモロコシ・大豆)」になっていませんか?
猫は完全なる肉食動物なので、消化器官が短くタンパク質や脂質の消化吸収には優れていますが、その反面、穀物を食べても栄養がうまく消化吸収出来ません。
ですので、穀物を与え続けると消化器官が劣化したり、穀物アレルギーを引き起こしたりしてしまう可能性があります。
穀物に多く含まれる炭水化物は基本的に猫にはあまり必要無のない物!
ですが、安いキャットフードは、コストのかかる肉や魚ではなく、コストを抑える事の出来る穀物を原材料のメインにしていることが多いのです。
なので、穀物不使用のキャットフードか、その割合の少ないキャットフードを選ぶと良いとされ、少なくともメイン食材が穀物類になっていないキャットフードにしましょう。
②添加物は危険
また人工添加物が多く使われているのも安価なキャットフードの特徴です。
特に注意してほしいのが、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンなど。
保存性を高める為に多くのキャットフードで使用されているのですが、それらは殺虫剤や枯葉剤、ガソリンなどの酸化防止にも使われるとても強い人口防腐剤なのです。
これらは発癌性が認められ、一部の食品を除いて人間向けの食品には使用されることが禁じられているようなものです。
その他にも、視覚よりも嗅覚が優れている猫には必要がないのに、実際に購入する人間に良い色味だと思わせる合成着色料も発癌性があると言われています。
これらは人が食べるモノでも気になるところなので、絶対的にではありませんが、なるべく使用されていないものの方が良いでしょう。
③4Dミート、副産物は危険な場合も?
まず成分表に書かれている項目を確認してみてください。
原材料名に「牛肉」「鶏肉」「魚」ではなく「肉類」「家禽ミール」「ミートミール」「〇〇産物」「〇〇粉」といった表記はありませんか?
これらには4Dミートと呼ばれているもの副産物が含まれている可能性があるものです。
- DEAD:死んだ動物の肉
- DISEASED:病気だった動物の肉
- DYING:死にかけの動物の肉
- DISABLED:障害のある動物の肉
この4つの頭文字「D」を取って4Dミート・・・人が食べないようなモノ、家畜動物の糞、尿、血、とさか、クチバシ、トサカ、ヒヅメ、羽、足、腫瘍部分が含まれ、それらを細かくミキサーで処理したもの。
キャットフードの価格を抑える為に、これら人間が決して食べない廃棄するような材料が使われており、また死んでから時間がたっているものも多く、大腸菌やサルモネラ菌で汚染されているものも・・・。
あ、あり得ん・・・。
例えこれらがもしも、もしも猫にとって問題ないものだとしても、こんなものを大切な家族でもある猫にたべさせたくはない・・・ですよね。
ただし、これはあくまでも可能性があるに過ぎません。
しっかりとした検査や基準に基づいて製産されているようなキャットフードであれば、上記したような表記がされていても、4Dミートなどは含まれていないと思います。
もちろん表記されていない方が良いのは言うまでもありませんが。
含まれているかもしれないし、含まれていないかもしれない、どちらにせよ可能性でしかありませんから。
そして、これらは国産であるがゆえに、お安いキャットフードには含まれている可能性が高いという衝撃の事実・・・。
“国産だからの安心安全”は幻想
日本は世界でもトップクラスに食品の安全性には関心があり厳しい国なのはご存知の通りです。
ですが、キャットフードに関しては、残念ながら国産だからって安全・安心では無い。
まず第一に、日本でのペットフードの分類は、「食品」ではなく「雑貨」であるということ・・・。
一方海外では人間の食べ物と同じように、ちゃんと「食品」として扱われています。
「マジかよ・・・」でしょ?
日本はペット後進国、アメリカ、イギリスやドイツをはじめとする欧米諸国の方がペット先進国であり、飼い主さんたちの意識も非常に高いと言われています。
それら国々ではヒューマングレード(人間でも食べられる品質の食材)が義務付けられています。
その為ペットフードに定められている基準も海外ではとても厳しく、逆に日本は海外の規制や検査規格よりも大雑把で緩め。
日本はコストパフォーマンス重視、海外は品質や安全性を重視している傾向・・・。
なので、コストや値段を抑えるために猫にとってあまり良くない穀物でかさ増ししていたり、上記しましたような危険性のあるものを使用していたりも。
つまり国産のキャットフードが必ずしも安全ではないということになるのです。
もちろん国産でも成分表を見て危険なものが含まれていない、もしくは少量で抑えられていれば問題ないですよ。
あくまでも格安のキャットフードには、お安い分それなりの危険が潜んでいるかもしれないって話です。
とは言え、海外産だからって何でも良いワケでもないっていうね・・・。
「おいおい、じゃあどうすりゃいいんだよ💢バカ!!・・・もうバカ!!」
ってことで、次はキャットフードを選ぶ時どこに注意すれば良いのかを話していきます。
安全なキャットフードの選び方7つのポイント
ここまでちょっと不安になってしまいそうなことばかりを書いて来ました。
ですが、「それらが絶対にダメ!うちの猫死んじゃう!」
ってことではありませんので慌てないでくださいね。
あくまでも「量が多いとダメだよ!あまりよくないよ!」って話だったりもします。
では、キャットフードを選ぶ時のポイントを一つずつ見ていきましょう!
①ミートファースト。肉や魚が主原料であること
猫は完全な肉食動物で、消化器官も他の動物よりも短くタンパク質の消化吸収に優れています。
猫は人間の約5~6倍のタンパク質を要すると言われており、もっとも重要視すべき栄養素です。
猫の必須アミノ酸は11種類と言われ他の動物よりも多く、特に動物性タンパク質であるアルギニンとタウリンが欠乏すると深刻な病気や体調不良に陥りますので、植物性タンパク質ではなく動物性タンパク質が必要と言われています。
ですので、キャットフードを選ぶ際には、まず成分表でメインとなる原材料が肉や魚であることが重要となります。
さらに言えば、チキンが一番良く、次にサーモンが良いとされますが、まぁでもその辺は猫の好みかな。
ただ、高齢や肥満、かかっている病気などによっては、タンパク質を過剰に摂取するのは良くないと言われています(厳密には議論中)。特に腎臓疾患などの病気の場合、与えるフードに関しては獣医師さんに相談してみましょう。
②過剰な炭水化物は含まれていないか
猫は炭水化物を消化するのは苦手で栄養がうまく消化吸収出来ません。
原材料名でメインとされる一番左上に「穀物」(特にトウモロコシ粉や小麦)が記載されているものはよくありません。
グレインフリー(穀物不使用)もしくは多くても穀物(炭水化物)の割合は、2割程度にとどめるべき。
個人的には、もちろん含まれないに越したことは無いのですが、穀物アレルギー持ちの猫でないのなら、穀物がメインになってさえいなければ、含まれているキャットフードを選んでも構わないのかなぁって思ってはいます。
また、グレインフリーだからといって、炭水化物の割合が必ずしも少ないわけでもなく、穀物の代わりに使われている食材にはしっかりと目を向ける必要があります。
穀物の代わりに芋類や豆類が多く使われている場合には、穀物は使われていないものの、逆に炭水化物の割合が多くなってしまう場合もあるからです。
グレインフリーキャットフードを選ぶ際には、穀物の代わりに使われている食材が低GIな食材であること、そしてほどよく食物繊維も含まれていることが重要となります。
③それぞれに適した量の脂肪分
脂肪分に含まれる不飽和脂肪酸(リノール酸やアラキドン酸)は猫の体内では作れないものなので、脂質は必ず摂取する必要があります。
だいたい脂質が15~20%前後あると良いでしょうか。
ただ、猫は脂肪分を消化できる能力を持ってはいますが、年齢や避妊・去勢後、肥満だったり痩身だったり、それぞれの猫に適した量である必要があります。
④ビタミン類が満遍なく配合されているか
猫には数多くのビタミンが必要ですが、特にビタミンA、B類(B1、B2、B6、B12)は体内で作れないので不足しがち。
過剰な摂取はよくないですが、成分表に満遍なくこれらビタミン類が含まれているのキャットフードを選ぶのがベスト。
⑤バランス良くミネラルが配合されているか
猫は健康で丈夫な骨や歯を保つ為に、鉄、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、ヨウ素、亜鉛などのミネラルが必要。
しかし、これらミネラルは過剰摂取もしくは偏りに注意が必要です。
ミネラルを過剰に取り過ぎると尿路石症の原因になります。
ミネラルはバランスが大事。
気になるマグネシウム量は0.08%~0.1%が良い基準となりますし、リンとカルシウムは1:1.2~1.5が良い比率だとされています。
⑥着色料、保存料、香料などの添加物が含まれていないか
これはもう人間の食品でも同様のことが言えますよね。
特に酸化防止剤であるBHAやBHTは、発癌性があったりもするのでとても危険。
微量であるのならば問題ないのかもしれませんが、それでもやはり安全を考える上では無添加に越したことは無いですね。
⑦猫の年齢や状態を考慮する
子猫・成猫・高齢猫(老猫)といった年齢、尿路結石・肥満・目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳・嘔吐・便秘・下痢・軟便・食が細い・食欲不振・毛並み・毛艶・毛玉といったお悩み、そして腎臓病や糖尿病などといった様々な病気・・・。
猫の年齢ごと、もしくは状態ごとに、必要となる栄養素は変化していきます。
猫がいくつになったのか把握し、年齢ごとになっているキャットフードであれば随時切替え、全年齢対応のキャットフードであれば給与量に注意を払いましょう。
また、猫の様子もしっかりと確認し、何かしらのお悩み事がある場合には、それらに対応もしくは考慮されているキャットフードに切替えましょう。
もしも猫が病気にかかっている場合には、療法食などに切替えた方が良い場合もあります。療法食にする場合には、必ず獣医さんの指示に従うようにしてください。
以上、これら7つがキャットフードを選ぶ際に注意すべきポイントになります。
全部を網羅するのはなかなか難しいと思いますが、キャットフードを変える際、購入する際に頭に入れておき、必ずパッケージ裏の成分表を見て選ぶ癖をつけましょう。
・・・って、今までやってこなかった自分に言い聞かせていたりもしますがww
ドライフードとウェットフードはどちらが良い?
キャットフードの危険性や選び方を踏まえた上で、ドライフードとウェットフードはどちらを選ぶべきなのでしょうか。
それぞれに良いところがあり一概には言えませんが、猫の毎日の食事には、コスト面そしてフードと水だけで猫の栄養が補える総合栄養食という点(最近では、ウェットフードにも総合栄養食はある)でドライフードの方が良いとされています。
ドライフードであれば、猫はしっかりと噛んで食べますので、猫の歯に歯垢が付着しにくいといった利点もあります。
注意すべきは水分摂取量ですね。
尿路結石などは猫がドライフードを食べるようになってから増加したとも言われていて、その最たる原因は水分がしっかりと摂取出来ていない為でもあるのです。
猫は元々水をあまり飲まない性質がありますので、ドライフードを与える場合には、いつでも新鮮な水が飲めるような環境を整えてあげましょう。
逆にウェットフードは、高コストであり、歯にも付着しやすい、また栄養のバランスが偏った物が多い。
その反面、猫にとって自然の食事に近く嗜好性も高くて、水分が多く含まれているという利点があります。
また、何らかの病気によって療養中もしくは食欲不振だったりする猫には、口にしやすいという利点もありますね。
まぁ一長一短というわけです。
こういったそれぞれの特徴を考慮した上で、健康な猫にとって一番良いと思われるのは、ドライフードとウェットフードをローテーションで与えるという方法です。
ミックスフィーディングというヤツですね。
基本的にはドライフードを主食として、交互というようなヘビーローテーションでなくても構いません、お財布の負担にならない程度で数日ごとにウェットフードを与えるといった形。
ウェットフードは、嗜好性が高いってのもありますし、ご褒美感覚でも良いですしね。
そうすることで、うちの猫たちは水をしっかり飲むのでアレですが水分も摂りやすいですし、飽きが来ないという点でも良いかと思います。
ちなみにうちでは、基本的にドライフードを与え、数日置きにドライフードとウェットフードを混ぜて与えていますよ~。
キャットフード切り替え方法
ぶっちゃけ根比べですww
うちの猫の場合はあまり好き嫌いをしません(単純な)ので、だいたい与えれば食べてくれるのですが、全ての猫がそう簡単にいくとは限りません。
猫ハンガーストライキ(食べずに抗議)をおこしてしまう場合もあります。
で、食べてくれないからってすぐに元のキャットフードに戻したり、違うキャットフードに変えたりしてしまうのが、飼い主の心情というものでしょうwwうん、もの凄くわかります。ほぼほぼ、そうなってしまうかとww
でもね、そこでグッと我慢なのです。
ハンガーストライキに屈してしまうと、そうすればまた自分の思い通りになると思われ、悪循環になってしまいます。
やっと栄養素抜群のキャットフードを発見したんだ!これは猫たちにとって良いことなんだ!高かったんだぞ!わがまま猫社員に負けるな!頑張れ飼い主!なのですww
とまぁ実際にはそんなことも言ってられないよね。
いつまでも食べてくれないと心配になるし可哀想・・・ってことで、今まで愛食していたキャットフードと混ぜて与えるのが一番良いかと思います。
そもそも、急にキャットフードを切り替えるのは、胃腸に負担を及ぼし嘔吐や便秘、下痢をおこしたりもしてしまいますので要注意。
キャットフードの切り替えは、徐々に切り替えていくのが基本。10日ほどかけて徐々に切り替えていくのがベストです!
初日は旧90%:新10%から始めて、5日目で旧50%:新50%といった具合で10日間かけて切り替えます。
途中で猫の調子がおかしいと思ったら一日目の割合から再スタートしてみるといった形で、気長にのんびり切り替えていくのが良いと思いますよ。
ただ、何度も調子が悪くなるようでしたら、体質に合わないということになりますので、キャットフードの切り替えを中止してくださいね。
また、猫の体内血液(細胞)が入れ替わるのには3ヶ月はかかるそうで、与え始めてすぐに「全然効果ない!」とすぐに取り止めるのではなく、3ヶ月を目安に判断すると良いそうです。
何事もせっかちはよくありませんww
キャットフードに潜む危険と選び方について、考察とまとめ
家族の一員でもある猫、健康で長生きしてほしいと思うのは全ての飼い主さんの切なる想いです。
そこで今回はキャットフードに潜む様々な危険性と、キャットフード選びのポイント、ついでにキャットフード切り替え方法について書いてみました。
この記事を書いてみて感じたのは、とにかく成分表は必ず確認しよう!ということですね。
値段が安く国産のものなら尚のこと注意する必要があるなと。
出来れば少しぐらい高くても安全で安心のキャットフードを選んだ方が良いということですね。
安全で栄養素満点、素材に拘り尽くしたお高いプレミアムキャットフードと呼ばれるものもありますからね。マジお高いけど・・・。
もちろんお財布事情もありますので、無理はせず“出来れば”、“可能であれば”で良いかと思います。その可能な限りの枠の中で最も愛猫にとって良いと思うキャットフードを選んであげましょう!
無理して崩壊、猫を手放すようなことになっては本末転倒も良いところです。
いくつか脅すようなことを書いてしまいましたが、必ずしもこうでなきゃダメ!それがダメ!ってことではありません。
様々な解釈、考え方もあるかと思います。
経済的に厳しくて安いキャットフードを選ぶしかなかったとしても、誰もあなたを責めたりすることなんて出来ませんし、隣にいる猫さんはきっとあなたと一緒に居れることが何よりも幸せでしょうから。
絶対に無理は禁物!
・・・僕も同じです。
そんなに裕福ではありませんので、そこまでご立派なキャットフードをモコミミに与えてるわけではありません。
僕が出来る精一杯のモノです。
ただ、この記事を書いていて、その精一杯の中でも一番良いモノを選んであげようとは思いましたし、いつかはプレミアムと呼ばれるものを食べさえてあげられるよう頑張ろうとは思っています。
待ってろよモコミミ!
・・・ポ、ポジティブ過ぎるやろwww
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