こんにちは!レウです。
猫がブルブルと小刻みに震えている姿って見たことがありますか?
そんな風に猫が震えていたら、寒いのかな?何かに怯えているのかな?とかってまずは思いますよね。
この記事を書く為に色々と調べてみると、“猫はよく震える”と言われていたり、逆に“猫は犬とは違ってあまり震えることは無い”と言われていたり、二分しちゃっていたりもします。
そんな時は、うちの猫はどうだろうと考えてみるww
うちの愛猫モコとミミで考えてみた場合、起きている時にブルブル小刻みに震えているといったことは、ほとんどありませんね。
室内飼いしているので寒過ぎるってこともないですしね。
一言に“震える”と言っても、起きている時にうずくまって小刻みにブルブル震えていたり、寝ている時に痙攣のようにピクピクしていたり、はたまた足だけもしくは尻尾だけが震えていたりと様々なパターンがあります。
そういった意味で言うなれば、モコミミが寝ている時に手足が小刻みにピクピク震えることはありますし、モコはてんかん持ちなので、発作が起きればぐるぐる回るよな激しい痙攣を起こしますが・・・。
猫が小刻みに震えている時には、生理現象の場合もあれば、何かの病気の前触れ、もしくはすでに病気にかかっている可能性もあります。
それらを判断する為にも猫が震えている場合、どのように震えているのか、その部位や状況、他に症状を伴っていないかなど、しっかりと観察する必要がありそうです。
そこで今回は、猫の震えや痙攣について、震える原因や震える箇所による違い、危険な震えや痙攣、猫に痙攣が起きた時の対処方法などを書いていきます。
“震える”と“痙攣”とは?
“震え”とは、医学的に「振戦」と呼ばれ、筋肉の収縮と弛緩があるリズムのもとで繰り返されたときに生じる不随意運動(意志に基づかない不合理な運動)で、その発生源が脳にある場合の「中枢性」、筋肉や感覚入力が関与する「末梢性」に分けられます。
“痙攣”とは、全身または体の一部が、不随意に筋肉が激しく収縮することによって起こる発作の症状の一つです。
不随意運動である震え(振戦)と、発作の症状の一つである痙攣は、その原因などから別物。
また、痙攣と聞くと“てんかん”と結びつけてしまいがちですが、痙攣は症状であり、てんかんは病名。
ゆえに、痙攣はてんかん以外にも様々な原因によって起こり得る一過性の発作症状であり、てんかんは大脳にて突然発生する激しい電気的興奮が原因で、反復性の発作を特徴とした病気なのです。
ただ、震え(振戦)、痙攣、てんかん、いずれにしても素人目で区別したり判断するのは非常に難しいと思われます。
猫が震える、猫が痙攣する原因
猫が小刻みに震えている時、または痙攣している時の原因として考えられるのは、大きく分けて生理的、精神的、怪我や病的の3つに分かれます。
生理的な震え
猫が生理的に震えるのは、寒さによる震えや、寝ている時(レム睡眠時)の震え、老化(加齢)による震え、などが当てはまります。
寒さ(低体温)による震え
寒い時には、人間でもブルブルと震えてしまいますよね。
それは、自分の意思とは別に体の筋肉が小刻みに震わせることによって、熱を産生させる生理的反応「シバリング」を行っている為です。
猫も寒い場合には同じような反応を示します。
ですが、猫は寒さによって震えることはほとんどないともされています。
猫は寒さに弱いという印象ですが、快適な場所を探すことに長けていますので、寒ければ暖が取れる場所に移動したり、体をまるめたり顔を埋めたりと体勢を変えて暖かくなるように努めます。
ゆえに、猫が動かずうずくまって寒さに耐える(震える)ということは、室内飼いの猫であれば、よっぽどの状況でもない限り無いというわけです。
ただ、子猫や老猫の場合には、体温調節がうまく出来なくて、低体温となり震えることがあります。
特に子猫にとって低体温症は命を失う危険もある状態とも言えますで、十分に注意してあげてください。
老化(加齢)による震え
まず上記しましたように、寒さ(低体温)による震えは、子猫と同じく体温調節が苦手な老猫の場合も低体温症となり震えることがありますので、そういった場合には体を温めてあげたり、部屋の温度調節などに注意を払ってあげてください。
猫が年を重ねると、筋力が低下したり、関節の痛みなどによって、震えるような弱々しい歩き方になっり、トイレで気張る時に震えたり、老猫の場合はちょっとした動きであっても疲弊して震えたりすることがあります。
老猫が居るおうちでは、猫が高い所から上り下りしやすいような工夫や、猫があまり動かずとも行ける位置に居場所を多く作ってあげたりトイレを設置してあげるようにしてあげてください。
寝ている時の震え
猫と一緒に暮らしている方なら、猫が寝ている時に手や口まわりなどがピクピクと痙攣しているかのような状態になっているのを、よく見掛けるのではないでしょうか?
これは、脳による筋肉への支配が一時的に解けてしまい、意識のある時には脳からの指令によって抑えられている震え(振戦)がそのまま出てしまっている状態です。
そして、よっぽどぐっすり寝ているんだなぁって思ってしまいがちですが、猫が寝ているときに震えたり痙攣しているような状況というのは、実は猫が浅い眠り(レム睡眠時)の時に起こる現象なのです。
こういった震えの場合は、心配する必要はありません。
あまり猫の睡眠を邪魔しない方が良いのですが、どうしても心配であれば、声をかけてみて猫が目を覚ませば問題ありませんよ。震えも止まります。
もし猫が目を覚まさずに意識の無い状態のまま震えているのなら、何らかの原因で痙攣を起こしている可能性があるので注意が必要になります。
精神的な震え
精神的な猫の震えとしては、ストレスから来る震えですね。
猫を病院に連れて行った時、お風呂に入れた時などに、震えていることも多いかと思います。
恐怖や緊張といった過度なストレスが掛ると、人間でもそうなのですが猫も同じように震えるのです。
そういった場合の震えは、その場から離れたり事が済んでストレスの原因が無くなれば震えも治まりますので、過剰に心配する必要はありません。
また、叩いたり怒鳴ったり間違った叱り方をし続けて、飼い主に対して恐怖(トラウマ)を抱いてしまった場合、もしくは何か猫にとって怖い出来事が部屋の中で起こったりした場合、猫は部屋の隅などでうずくまって震えていることもあります。
猫はストレスや恐怖(危険)といったものにとても敏感です。
特に病気や怪我が疑われないような状況なのに、猫が部屋の中で震えているような時は、猫にとってストレス(恐怖・緊張)を感じるようなことが無かったか、一度思い返して考えてみましょう。
怪我や病的な震え(痙攣)
猫が震えている時に、一番心配になるのはここですよね。
猫は病気や怪我によって痛みを感じている場合に震えたり、病気から引き起こされる発作などによって痙攣したりすることがあります。
震えや痙攣を起こす病気や怪我は以下のようなものがあります。
- 外傷
- 病気による痛み
- 熱中症
- 中毒
- 内分泌代謝性疾患
- 内臓疾患
- 感染症
- 神経疾患
外傷
猫は骨折や裂傷など怪我による痛みに耐えている時に震えたり、または電気コードなどを噛んでしまい感電した時、重度の火傷を負った時には、ショック症状の痙攣が起こります。
骨折であれば手足が床に着いていないような状態でびっこを引く感じで歩いていたりするし、裂傷であれば見た目で気付いてあげることが出来るかと思います。
感電や火傷などによって痙攣しているような場合は、緊急性のある危険な状態ですので、急ぎ病院で診て貰うようにしてください。
病気による痛み
猫の震えで一番多いと言われているのが、痛みの伴う病気によるものです。
関節痛、歯周病、口内炎、尿路結石、腎結石、心筋症などといった痛みを伴う病気を患っている場合に、その強い痛みから猫が震えている可能性があります。
猫が痛みを感じている場合には、触られるのを嫌がったり、うずくまって動かなかったり、身を隠していたり、痛みのある部分を舐めるといった行動を見せることが多いです。
猫は自分の弱味は見せない、多少の痛みや違和感であれば我慢するような性質を持っています。
そんな猫が痛みによって上記のような行動を取ったり震えたりするということは、尋常では無い痛みに晒されていると思われますので、猫の震えと共に何かしらの異変を感じたのであれば、病院で診て貰うようにしてあげてください。
熱中症
猫が熱中症になると、軽度だと部分的に震える熱痙攣、重篤化した場合には意識障害や全身痙攣を起こしたりする場合があります。
寒さに弱く思える猫ですが、体温調節が得意ではない猫にとっては暑さの方が危険なのです。
ぐったりして元気がない、ふらついた歩き方をしている、よだれを垂らす、心拍数が増える、目や口腔粘膜の充血、嘔吐や下痢などが、熱中症の初期症状として見られますので、特に夏場は猫の様子に注意してあげてください。
熱中症は夏場はもちろんのこと、冬場でもコタツの中に長時間籠もっていたりすると起こってしまう場合がありますので注意が必要です。
中毒症状
猫が口にしてしまうと良く無い食べ物は多い。
例えば、チョコレートやココアなどに含まれるカカオ類やカフェイン、マカダミアナッツやアーモンドなどのナッツ類、タバコなどを口にしてしまった場合に、中毒症状を起こして痙攣を起こす場合があります。
また、観葉植物を含む多くの植物も猫にとっては危険で、特にユリ科の植物は全ての部分に毒性があり、腎臓への負担から尿毒症を引き起こして痙攣することがあります。
低血糖などの内分泌代謝性疾患
体液が酸性に傾き、短期間で昏睡状態に陥ってしまうこともある糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病の猫の血糖値を下げるインスリン治療や低栄養状態によって引き起こされる可能性のある低血糖症などが重篤となった場合、猫は全身の震え(痙攣)を起こすことがあります。
腎不全などの内臓疾患
腎不全が進行した場合に、腎機能が低下し老廃物をおしっことして排出することが出来なくなってしまい、毒素が体内に溜まってしまうという大変危険な尿毒症。
尿毒症を放置してしまい進行が進んでしまった場合、痙攣や昏睡などの神経症状を引き起こし、とても危険な状態となってしまいます。
他にも、肝機能が破綻してしまう肝不全や、脂肪が肝細胞に混ざってしまい、肝臓が正常に働かなくなってしまう肝脂肪(肝リピドーシス)などでも、猫は痙攣を起こすことがあります。
猫伝染性腹膜炎などの感染症
ネココロナウイルスの一種「猫伝染性腹膜炎ウイルス」が原因で発症する猫伝染性腹膜炎などの感染症でも、中枢神経系にダメージがおよび、痙攣や異常行動などの神経症状が現れます。
また、体に侵入して来た病原体を免疫細胞で駆除するには、通常よりも高い温度を必要とし、熱を生み出すために全身が震えることもあるそうです。
てんかんなどの神経疾患
大脳にて突然発生する激しい電気的興奮によって引き起こされ、反復性を特徴とするてんかん発作。
てんかんには、原因が特定出来ず遺伝的な要素が強いとされる「特発性てんかん」と、病気や怪我(脳炎・脳腫瘍・肝不全・肝性脳症・腎不全・猫伝染性腹膜炎などウイルス感染症など)が原因となって引き起こされる「症候性てんかん」があります。
発作が起こると意識が無くなり、全身に痙攣が起きる重度なイメージがあるかもしれませんが、重度の全身痙攣から、体の一部分のみが痙攣する軽度のものまで様々あるそうです。
てんかん発作は、数秒から数分間続き、突然終了します。
その後、猫は何事もなかったように振る舞って「無目的に同じ歩調で歩き続ける」たり「やたらに水や食餌を欲しがる」といった「発作後行動」を取ります。
発作が30分以上続いたり、もしくは24時間に3回以上起こった場合には「てんかん重積」の可能性もあり、脳に深刻なダメージを与えたり、命に関わることもある為、急いで病院に連れて行ってください。
また、泡を吹いている場合も危険な状態と言えます。
ちなみにうちのモコは、普段はとても元気なのですが、突然激しく走り出したと思ったら意識が飛んだ状態で倒れ、痙攣を起こし失禁しながらぐるぐると回転するという重度な発作を起こします・・・。
発作はやはり数分程度で終わり、立ち上がって少しフラフラした後、半日~1日ぐらい元気の無い状態が続きます。
猫の震えている箇所(部位)による違い
猫の頭・背中・足・尻尾など震える部位によって、それぞれ考えられる原因を書いていきます。
猫の震えや痙攣の原因についてはここまで書いて来た通り様々なものがあり、全身痙攣するものや発生部位が固定されていない物も多いので、あくまでも参考程度としてください。
猫の頭が震える
基本的に猫は意識のある状態で頭全体を震わせることはほとんど無いそうです。
何も刺激などが無いような状態で、口のまわりや耳だけといった部分的に震えているような場合には、発作によって痙攣を起こしている可能性があります。
てんかん発作なんかは全身痙攣だけではなく部分的に痙攣が起こる場合もありますので、部分的であっても異常な震えのある場合には注意が必要です。
猫の背中が震える
目を覚ましてる状態で触ってもいないのに、猫の背中がピクピクと震わせている場合に考えられるのは、背中に何か付着している、ノミやダニが寄生している、怪我をしている等が考えられます。
また、頻繁に猫の背中が震えるという場合は、わずかな刺激を過剰に感じてしまう「知覚過敏症」という病気の可能性も考えられます。
原因を特定したり治療するのが困難な病気ではありますが、一度病院で診てもらっても良いかもしれません。
猫の足が震える
猫の足が震えている場合に考えられるのは、関節や骨に何か異常が起こっている、老猫であれば筋力の衰えもあります。
上記した熱中症やてんかん、尿毒症も考えられますし、血栓が手足などの血管に詰ってしまう恐れもある肥大型心筋症によって手足が麻痺して痙攣していたり、低カルシウム血症、上皮小体機能低下症、足の腫瘍など、猫の足に起こる震え、痙攣は様々な理由が考えられます。
猫の足がずっと震えているような状態だったり、何度も痙攣を起こすようであれば、一度病院で診て貰った方が良いかと思います。
猫の尻尾が震える
猫の尻尾は感情を表現する手段ともなる部位ですので、意識のある時に尻尾が小刻みに震えたりしている分には特に心配の必要はありません。
ちなみに猫が尻尾を小刻みに早く振っている時には、落ち着かなかったり、何か不安なことがあったり、ストレスを感じている場合が多いようですよ。
ただ、猫に意識が無い(睡眠以外の)状態だったり、尻尾以外の部分も痙攣しているような場合には、何らかの発作によって痙攣している可能性が出て来ますので、尻尾以外の状態も注意して見てあげてください。
危険な猫の震え・痙攣
正直に言ってしまえば、猫の震えが心配する必要のない生理的なものなのか、振戦なのか発作による痙攣なのか、それが危険なものなのか、それを判断するのはとても困難です。
猫が痙攣を起こしている場合、重い病気にかかっていたり緊急性の高いものが多かったりもしますので、猫が震えていたり、痙攣を起こしているのであれば、とにかく一度病院で診て貰うようにした方が良いです。
ここでは、可能な限りの受診すべきかの判断基準ともなる、危険な猫の震え・痙攣を書いてみたいと思います。
- 意識が無い
- 口から泡を吹いている
- 3~5分以上痙攣が続いている
- 1日に何度も痙攣を起こしている
- 震え以外に他の症状を伴っている
まず最初に確かめるのは意識があるのか無いのかです。
意識が無い場合には、何らかの原因による痙攣発作を起こしていると判断してしまっても良いでしょう。
脳の疾患、重度の腎臓病や肝臓病、尿毒症、低血糖など緊急を要する病気、もしくはてんかん発作を起こしている可能性があります。
また、口から泡を吹いている場合は、てんかん発作の中でも緊急を要しますし、誤飲や中毒症状を起こしている可能性もあり大変危険な状態と言えます。
長く続く痙攣や繰り返し起こる痙攣もまた良くありません。
頭を打撲していたり等々外傷による脳神経障害が起こっている可能性もあります。
てんかん発作の場合は、だいたい数秒から数分で治まるので、痙攣中は猫が怪我をしないように守りに徹したりするのですが、口から泡を吹いている場合、痙攣が長く続く場合、痙攣が繰り返し起こる場合には、怪我をしないよう毛布やタオルに包みキャリーに入れるなどして、急ぎ病院に連れて行ってあげてください。
猫が震えや痙攣の他に、元気が無い、食欲が無い、水の飲む量が多かったり少なかったり、いつもと様子が違うと感じた場合も、病気が原因で震えていたり痙攣を起こしている可能性が高いので、受診するようにしましょう。
猫が痙攣を起こした時の対処法
猫が震えている時というか主に痙攣を起こした時に飼い主がやるべきこととなります。
はじめて発作による痙攣を見た時などは、パニクってしまうかと思いますが、落ち着いて行動しましょう。
うちも経験有るから分るけど、落ち着けなんて無理な話なんだけども・・・ね。
猫の安全を確保しながら、猫の状態を確認
全身または手足に痙攣を起こしている状態であれば、猫は思うように動けないので、近くに頭や体をぶつけてしまうような物があれば退けましょう。
また、階段の上など高いところも危険ですので、そういった場所の場合は、噛まれたりしないように注意しながら、そっと毛布やタオルに包むなどして、抱き上げて移動させてください。
その間、猫に意識があるのか無いのか、上記したような口から泡を吹いている等々危険な状態ではないかをチェックします。
もし口から泡を吹いているような危険な状態なら、病院に連絡して指示を仰ぐか、毛布やタオルに包みキャリーに入れるなどして、そのまま病院に連れて行きましょう。
緊急性が無さそうなら、安全な状態を保ちつつ、痙攣が治まるまで見守ってから病院に連れていく形で良いかと思います。
ただ、痙攣が3~5分以上続く場合や、繰り返し起こる場合には、危険な状態とも言えますので、そういった場合には、痙攣が治まるまで待たずに病院に連れて行ってあげてください。
持続時間と頻度を記録
痙攣の持続時間や何度痙攣を起こしたかその頻度をチェックしておきましょう。
猫の痙攣の診察(特に神経疾患が疑われる場合)では、問診がかなり重要になって来ます。
痙攣の持続時間、頻度に加えて、どのタイミングで痙攣が起こったのか、意識の有無、他に伴っている症状など、獣医さんに出来る限り詳しく説明が出来るようにしておくと良いです。
もし可能であればスマホなどで、猫の痙攣(または震え)の動画を撮っておくと良いですね。
病院に連れて行った時には、すでに痙攣が起こってない状態であることが多いですし、獣医さんもどういった痙攣が起こっているのか判断しやすくなるかと思います。
これらは痙攣だけではなく、猫が震えている(振戦)の時も同様です。
猫の震え・痙攣について、考察とまとめ
猫が寝ている時、レム睡眠時の震え(振戦)は、意識の有無によって判断もしやすいし問題無いとは思うのですが、それ以外で震えている場合には、それが生理的な振戦なのか、発作による痙攣なのか、危険なものなのかを判断するのは難しいと思います。
うちの愛猫モコのように、激しく痙攣を起こすようであれば、さすがに「あ、これはダメなヤツだ」と思えますが、部分的で小刻みな痙攣だったりする場合には判断出来ませんし、そもそも勝手に判断するのは危険です。
病院では、猫の震えや痙攣状態、問診によって、様々な検査(血液検査や尿検査、脳の検査、レントゲン、MRIなど)を行ってくれます。
モコの場合は、検査によって原因が特定出来なかった為、特発性てんかん(真性てんかん)と診断されました。
発作の感覚が頻繁では無かった為、治療(投薬)などは行いませんでしたし、今も発作を起こす恐れは残ったままですが、他の重篤な病気が関与していないことは分りました。
冒頭に書いたように、猫はよく震えるといった意見と、ほとんど震えることはないといった意見とがありますが、万が一のことを考えて、猫はあまり震えることのない動物だと思っておいた方が良いかもしれません。
ここまで読んでくださった方ならお気づきだと思いますが、猫が痙攣を起こす原因には、緊急性の高いものや重篤な病気が関わっていることがとても多いです。
もし猫が小刻みに震えていたら、「寒いだけだろ」とか「元気だから良いだろ」って軽く考えずに、獣医さんにちゃんと相談するようにしましょう。
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