こんにちは!レウです。
猫のすりすりww
猫が人や物に体を擦り付ける行為のことを指しているのですが、別に誰かに聞いたワケでも無いのに「すりすり」と呼んでいるのが面白いww
他にも「猫のゴロゴロ(人によってはグルグル)」や「猫のふむふみ(人によってはもみもみ)」等ありますが、当たり前のように猫を飼っている人たちが、そう言っているのはなんだか微笑ましい。
もちろん僕もそう呼んでいます。
さて、今回は猫が人や物に体を擦り付ける行為「猫のすりすり」について、そもそも「すりすり」って何なのかってところから、猫が人や物にすりすりする意味、そして、猫が靴下にすりすりするだとか、すりすりして噛むなど、すりすりに対する疑問なんかを書いてみたいと思います。
猫のすりすりって何?
猫を飼っていない方なんかは「はぁ?」ってなるかもしれないので、まず猫のすりすりについて説明しておきます。
ってまぁ最初にも書きましたが、人の足などに猫が頭やお尻など体をすりすりと擦り付ける行為のことを「すりすり」と言いますww
僕は誰から聞いたでもなく、いつの間にか自然とそう呼んでいましたが、別に「すりすり」が正式名称ってワケでもないだろうし、人によってはもしかしたら違う表現をしているかもしれませんね。
すりすりは猫が心を許している証拠
猫は人に対しても猫同士であっても、敵対していたり嫌いな相手にはすりすりしません。
猫は群れをなさず単独で行動する生き物であるがゆえに警戒心がとても強く、基本的には見知らぬ人とは距離を取って、近寄って来る、または触らせるなんてことはまずありません。
なので信頼している人、心を許した人、安全だと判断した人にか猫はすりすりしないのです。
でも、お客さんが来た時にうちの猫はすりすりするよ?って方もいるかもしれません、うちの愛猫ミミがそうですからね(汗)
それは猫が人懐っこいタイプな上に、お客さんが飼い主と仲良くしている人であり、危険性を感じない(安全だと判断した)からだと思います。
野良猫がすりすりしてくるのはなぜ?
でも、野良猫でもすりすりしてくる人懐っこい猫っていますよね。
公園のベンチに座っていたらおもむろに膝の上に乗って来てそのまま寝られたり、学生の時には学校の教室にまで侵入して来た猫が、何故か僕の膝の上に乗ってこれまたそのまま寝てしまい、先生が来ても起立が出来ずに皆に笑われたこともあります。
あれ?猫は警戒心が強いんじゃなかったの?すりすりは心を許している行為なんじゃなかったの?って思いますよね。
それはその野良猫だと思っていた猫が、放し飼いの猫もしくは捨て猫、迷い猫だったりで人に馴れていたり、完全な野良猫であっても人間にすりすりして要求をすれば、食べ物などをくれると学習した猫だと考えられます。
もちろん信頼関係を築ければ、野良猫だって心を許して甘えてすりすりして来ることもあります。
ただ、残念ながら全ての人間が、猫が好きもしくは動物が好きってわけでは無いですし、猫のその行為が煩わしくて乱暴をする人、虐待をする人だって世の中にはいるのです。
それも一つの処世術ではあるものの、野良猫など外で生きている猫があまりにも人に慣れてしまうというのは、逆に猫にとっては危険を招くことにもなりかねないということは、我々も頭に入れておいた方が良いのかもしれません。
猫のすりすりが意味すること
では猫はなぜにすりすりと体を人や物に擦り付けるのでしょうか?
猫が人や物に対してすりすりするのは、基本的にはマーキング行為、つまり自分のニオイをつけているのです。
猫は主に嗅覚、つまりニオイによって危険性など様々なことを判断しています。
猫の額、唇、顎の下、しっぽ、肉球、肛門には臭腺と呼ばれる器官が備わっていて、人や物に対してすりすりと体を擦りつけることで、自分のニオイをつけておき、そのニオイを嗅ぐことで、ひとつの判断基準、安心材料としているというわけでなのです。
人にすりすりする意味
猫が人間に対してすりすりする理由は、マーキング、要求、甘えているといったものになります。
自分色に染めている
これはマーキング行為の一つですね。
人が外出する時には、ヘアスプレーや香水などをつけたり、外出先で様々なニオイを付着させて帰って来たり、猫は縄張り内での知らないニオイにはとても敏感ですので、そういった知らないニオイを再び自分のニオイに上書きしているのです。
お風呂に入った後に、すりすりして来たり、抱っこ好きな猫が抱っこを要求してくるのも、自分のニオイが洗い流されてしまったり、シャンプーやボディソープのニオイを再度自分のニオイへと上書きしています。
もちろん帰宅した時には「お帰りなさい」、お風呂から出て来た時には「何処行ってたの!?」の意味も含みつつマーキングしているwwので、なんだか作業的で味気ないとかって思わないでくださいね(汗)
また、人懐っこい猫、人を恐れない猫の場合には、来客に対してもすりすりすることがあります。
自分の縄張り内に全く知らないニオイが入って来ることで、猫は不安を感じちゃいますので、自分のニオイをつけることでそのニオイを消し、落ち着くようにしている形となります。
何かを要求している
本来あまり鳴くことのない猫ですが、うちの猫はよく鳴くという場合もあるかと思います。
それは猫が鳴いて要求することで、ご飯を出してもらえたり、撫でてもらえたり、自分の要求が叶うということを学習した為です。
すりすりも同じく要求を意味する時があります。
早く起きて!ご飯が欲しい!もっとかまって欲しい!トイレの掃除をして欲しい!等々、様々な要求をすりすりすることで飼い主に伝えているのです。
要求する時のすりすりはマーキングの時とは違い、上記した何かを訴えるように鳴いたり尻尾を垂直に立てるといった行為と併せて行われる場合が多いですね。
甘えている
甘えている時や、要求に近い部分もあるのですが、かまって欲しい時にも、猫はすりすりしてアピールします。
こちらも鳴いたり尻尾をピンと垂直に立てて行われることが多いですし、「赤ちゃん返り」しているような時には喉をゴロゴロさせながら甘えてきたりもしますね。
この行為は、猫的に飼い主に対しての最高の親愛アピールでもあり、家猫しか行わない行為だそうです。
物にすりすりする意味
猫が柱や家具、お届け物の段ボールなどにすりすりするのは、自分の縄張りを主張する為のマーキング行為です。
猫は嗅覚を使って様々な情報を得て判断を行うのは先にも書いた通り。
縄張りに関しても同様、猫は自分のニオイがついている範囲内を安心出来る場所つまり縄張りとしていますので、家の中の柱や棚など体を擦りつけられるような場所に自分のニオイをつけて、安心感を得ていたり安全確認をしています。
ゆえに、縄張り内に入って来た見知らぬニオイに対してはとても敏感なのです。
宅配便でやって来たお届け物の段ボール、新しく買った家具など、何かしら新しい物が家に来た時に、猫がやたらとニオイを嗅いだり、すりすりしますよね。
うちでは猫チェックと呼んでいる行為ですww
これらは自分の縄張りに入って来た見知らぬニオイのする物に対して、まずニオイを嗅いで安全確認を行い、次に自分のニオイを付けることで安心材料としているのです。
なので、愛猫モコミミが安心出来るように、猫チェックは思う存分やって貰うことにしていますww
猫同士ですりすりする意味
猫は仲の良い猫同士ですりすりし合うことがあります。
猫同士が鼻を寄せ合って匂いを嗅いでいたり、お尻のニオイを嗅いでいたり、そしてお互いにすりすりし合っているのは、どれも親愛の意味を込めた挨拶の一環となります。
それと同時に自分のニオイをつけたり、相手のニオイを嗅ぐといった確認作業も同時に行われているのです。
猫同士がスリスリし合う時間が長ければ長いほど、仲が良いと言っても良いのかもしれませんね。
また、挨拶のすりすりは猫同士だけではなく、人間(飼い主)に対しても行われているようです。
猫があまり激しくすりすりするのではなく、スッと体を寄せただけでそのまま通り過ぎてったり、すぐにどこかに行ってしまうような場合は、マーキングでも要求でも甘えているでもなく、挨拶に当てはまるのかもしれませんね。
猫のすりすりに対する疑問
ここまで猫がすりすりする意味を書いて来ましたが、猫のすりすりに対してはいくつかの疑問、不思議もあるかと思います。
靴や脱いだ靴下にすりすりしたり、すりすりして来たと思ったら急に噛んで来たり、はたまた飼い主として死活問題にも思える猫がすりすりしてくれないだとか・・・アレ?って思うこともきっと多いでしょう。
そして、やたらと猫のすりすりが激しかったり、しつこかったりする場合もあるのではないでしょうか?
ここではそういった猫のすりすりに対する疑問について書いてみたいと思います。
猫が靴下にすりすりするのは?
個体差はあるものの、猫は脱いだ後の靴や靴下のニオイを嗅いでいたり、すりすりしている・・・というかマタタビのニオイを嗅いだ時のようにクネクネしたりします(よね?)。
靴や靴下には足(足汗)のニオイの原因物質でもある「イソ吉草酸」という成分が発生しています。
その「イソ吉草酸」は人間的には汗臭、足臭のような不快感を伴う刺激臭がするのですが、マタタビに含まれている成分の一つ「ネペタラクトン」と構造がよく似ているそうで、猫にとっては刺激臭を感じるといよりも、マタタビを嗅いだ時のような反応を示すとのことです。
なので、猫は履き終えた靴下のニオイを嗅ぎ、すりすりしたり狂ったかのような反応を見せるというわけなのです。
ちなみに、猫が靴下のニオイを嗅いでいる時に、口を半開きにして「これ臭せぇ」みたいな表情になるのは、フェロモンや得体の知れない匂いを分析している時に見られる生理現象「フレーメン反応」を示しているから。
人の体臭には猫のフェロモンに似た成分が含まれており、特に蒸れたり汗をかきやすい足の裏から多くそれが分泌されているそうで、猫は靴下のニオイからより多くのフェロモン情報を得る為に、鼻だけではなく口の中にある「ヤコブソン器官」を使ってニオイを嗅いでいるというわけです。
猫は決して飼い主の靴下が臭せぇ!って思っているのでもなく、人間が感じる不快な刺激臭が好きってわけでもないのですww
他に猫が靴や靴下にすりすりする理由としては、そこから飼い主のニオイが色濃くしていれば、大好きなニオイだったり安心感を得ている。また、まったく知らないニオイがしていれば、すりすりして自分のニオイをつけているといったことも考えられますね。
猫がすりすりして噛むのはなぜ?
猫がすりすりしてくるので撫でていた時に手を噛まれたり引っ掻かれたり、足にすりすりしている時に突然足を噛まれる(泣)といったことってありませんか?
いずれも甘噛みだとは思いますが、えーっ!!そっちから来たのに!?って思えちゃいますよね(汗)
その理由はスイッチのONとOFFです。
まず一つに、甘えていても、じゃれていても、遊んでいても、猫は興奮スイッチが入ってしまうと、ついそのままカプッと噛んでしまうことがあるんです。
これがもっとも多いパターンかもしれません。
次に、猫は気まぐれな生き物ですので、すりすりして甘えたり要求したりはするものの、そのスイッチは突然切れ、執拗に触られたり、あまり触られたくない場所を触られたりすると、「調子に乗らないで!」と噛んだり引っ掻いたりすることがあるんです。
あ、要求がなかなか受け入れられない時にもあるかもしれませんね(汗)
いずれも猫には悪気なんてこれっぽっちもありません。
ゆえに、噛まないで欲しい場合には、叩いたり怒鳴ったりして強く叱りつけるようなことは決してしないようにして、「痛いっ!」とか「ダメッ!」など短い語句で注意するようにしてあげてください。
ちなみに猫の名前を言って注意するのは御法度、名前を呼ばれただけで叱られていると勘違いしてしまいますので注意してください。
猫がすりすりしてくれない!?
猫がちっともすりすりしてくれない・・・これはちょっとショックですよね・・・猫が自分(飼い主)に懐いていない、心を許してくれていないと思ってしまいますもんね。
猫がすりすりしてくれない場合に考えられる原因は以下のようなものとなります。
個体差の問題
猫にも性格があり、すりすりするしないには個体差もあって、全ての猫がすりすりするとは限らないので、飼い主さんのことを信頼していないというワケでは無いと思います。
また、すりすりしないことで猫に何か問題が生じているわけでもないので、そういった意味でも心配の必要はありません。
でもやっぱり飼い主としてはすりすりして欲しいところですよね・・・。
フェロモンによって刺激されて、すりすりする猫に変わったという話をどこかで目にしました。
そこで使えるかもしれないのが、先ほど書きました靴下だったりもしますww
まぁ個人的な話だったようにも思いますので、その効果は定かではありませんが、どうしても猫にすりすりして欲しいって方は、試してみても良いのかもしれません。
信頼関係が築けていない
譲り受けたり、保護したり、猫と一緒に暮らし始めたばかりだと、まだまだ猫が警戒心を解いていない状態でもあり、猫がすりすりして来ないということも。
こればっかりは時間をかえて猫の信頼を勝ち取るしかありません。
猫との距離感を考えつつコミュニケーションを大切にし、しっかりお世話をする。っていうか普通に一緒に生活を続けていれば、いずれ猫も信頼してくれるようになり、すりすりしてくれるようになります。
ただ、猫の嫌がることや大きな声で怒鳴ったり叩いたり、猫に恐怖を与えてしまうと「飼い主=怖い」とインプットされてしまい、危険に対して敏感な(怖かったことや嫌だったことは一生覚えている)猫はすりすりどころか、近寄っても来なくなってしまいますので注意してくださいね。
嫌なニオイがする
猫は嗅覚によって様々なことを判断しているので、ニオイに対してとても敏感です。
家族の他の人にはすりすりするのに、自分にだけすりすりしてくれないって場合には、そのニオイが関係している可能性もあります。
猫が苦手とする代表的なニオイとしては、柑橘系・メンソール系・スパイシー系・フローラル系・男の汗・タバコのニオイなどとなります。
もちろん個体差はありますが、そういったニオイが体や服に染み付いている場合には、猫がすりすりしてくれなかったり、近寄ってくれない場合も・・・。
猫のすりすりがしつこい場合は?
鳴き声やイタズラならともかく、猫を飼っている方で、すりすりに対してそう感じる人はあまり居ないのかもしれませんが・・・。
今度は逆に猫がすりすりし過ぎている、しつこいと感じるほどすりすりしてきて困っている・・・といった場合のお話となります。
猫があまりにもしつこくすりすりしてくる時の原因として最も多いのは「要求」によるすりすりです。
猫は「ご飯がほしい」「遊んでほしい」「トイレの掃除をしてほしい」等々様々な要求をすりすりすることでアピールしていますので、その要求が聞入れられるまで、執拗に続くという形になってしまっている場合があります。
そういった場合の対処法としては、大きく分けて「要求を聞入れる」か「無視し続ける」の2つですね。
要求を聞入れる
手っ取り早く猫のしつこいすりすりを止める方法は、素直に猫の要求を聞入れることです。
まず猫が何を要求しているのかを知る必要がありますので、それが分らないとなかなか難しいところでもありますね。
甘えたいようであれば、撫でてあげたり、抱っこしてあげたり、名前を呼んだり何かを話しかけたりしてみると何気に大人しく聞いててくれたりもします。
気付かないうちに食事の時間になっていた(汗)といった場合もあるかもしれませんし、飲み水が古くなっていないか、トイレが汚れていないかの確認も大切です。
ただ、すぐに要求を聞入れるというのはちょっと注意が必要で、要求すれば願いが叶うと猫は学習しますので、猫の要求行動を加速させてしまう可能性もありますし、甘やかし過ぎると飼い主依存、分離不安になる恐れもあります。
猫との距離感を上手く保ちつつ生活するように心がけるようにしましょう。
無視し続ける
しつけという意味では、無視し続けるのが効果的な場合もあります。
先にも書きましたように、要求によって猫が鳴いたりすりすりしたりするのは、要求すれば願いが叶うと猫が学習した為に他なりません。
その場限りでその要求を止めるには、要求を聞入れることが手っ取り早いのですが、要求を聞入れ続けると猫が図に乗ってしまい、事ある毎に鳴いたりすりすりしたりする結果となってしまいます。
食事の時間でも無いのに要求して来たり、夜中であっても遊んでくれと鳴いたり、毎日早朝にすりすりと起こしに来たり・・・対応してあげられない場合も多々あるかと思います。
そういった場合には、猫が鳴こうがすりすりしてこようが、その要求は心を鬼にして無視し続け、猫が要求して来ない時にのみ対応してあげるようにします。
注意点としては、猫の要求が何なのかを知ること、そうと決めたら必ず続けること、要求していない時にちゃんと対応してあげること。
猫の要求の中には、食事の時間なのに食事が出ていないとか、トイレが汚れている場合など、急いでやってあげる必要がありますし、聞入れるべき要求なのか、ただのワガママなのかを判断する必要があります。
また、一度でも要求に応えてしまうとしつけにはなりませんので、ワガママな要求には応えないと決めのなら、徹底して無視することが大切です。
ただ、要求に応えないまま放置していると、猫にとってはストレスでしかないので、要求していない時に撫でてあげたり、ちゃんと遊んであげたりするようにしましょう。
猫のすりすりについて、考察とまとめ
猫の可愛い仕草の一つでもある「猫のすりすり」について色々と書いてみました。
マーキング、縄張りの主張であったり、甘えていたり要求などのアピールであったり、猫が人や物にすりすりするのは普段の何気ない猫の行動でもあるのですが、そこには色んな意味があって面白いですね。
そして、そのどれもが我々飼い主に対しての親愛表現に繋がっているし、個体差はあれ猫が飼い主に心を許していないとやってくれない行為でもあります。
終盤にしつこい場合の対処法なんてことも書きましたが、個人的には拒否らずに、すりすりを通して猫の気持ちを考え、コミュニケーションを取るのが良いのではないかと思っています。
猫にとってもコミュニケーションの一環でもありつつ、自分のニオイを飼い主やあちこちに付けることは安心安全材料ともなり、猫が心地よく過ごすには必須とも言えますので、猫には思う存分すりすりしてもらって快適空間を作って貰いましょう。
ちなみに、え~っ!!猫って人や物、部屋にニオイを付けて回ってるの!?来客や外で他の人に匂ったりしない!?とかって心配される方もいるかもしれませんが、猫の臭腺から出る匂いは、人間の嗅覚では感じ取れない物なので安心してくださいねww
最後に愛猫モコのすりすりを、ちょっぴり意地悪してひたすらよけてみたっていう動画を貼っておきます(笑)よかったらご覧ください。
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