【猫の突然死】若く元気だったのに突然の別れ…眠るように急死した黒猫

2019年12月28日

両親と一緒に暮らしていた黒猫のカイくんが虹の橋を渡ってしまいました。

我が家に来た初の黒猫で、おっとりした性格でマイペースなカイくん。

幼少期に特発性前庭障害を発症、後遺症として斜頸が残ったものの、飼い主の心配をよそに元気に過ごしていたカイくん。

目眩でふらつき原因不明の前庭疾患で首を傾げ気味な実家の黒猫カイくん
実家で両親と暮らしている黒猫カイくん。里親捜し団体さんから譲り受け、その後、突然の目振やふらつきが有り、特発性前庭障害と診断、首が曲がったままになってしまう後遺症「斜頸」が残ってしまいました…。そんな黒猫カイくんについて書き綴ってみました。

実家のカイくんとは一緒に暮らしていたわけではないけど、ひと月に2回(2週間に一回ぐらいの間隔)は実家に帰って会っていたし、おっとりした性格でとても愛らしい子だったので、とても辛い・・・。

カイくんが亡くなるちょうど一週間前には会っていて、いつも通り元気にお出迎えしてくれていたので、信じられなかったしショックが激しい・・・。

カイくんはいわゆる突然死というヤツで、何の兆候もなく突然・・・急死してしまったのです。

これまで何度も経験して来た猫とのお別れの日。

ですが、なんの覚悟も出来ていないまま、お別れも出来ないまま、突如として飼い猫が居なくなってしまうと、これまで以上になかなか現実を受け入れることが出来ず・・・こんなに辛いとは・・・。

今回は猫にも起こり得る突然死について、黒猫カイくんとの急な別れ、猫が突然死する原因、カイくんが突然死した原因の推測、カイくんが教えてくれた事などを書いてみたいと思います。

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元気だった黒猫カイくんとの急な別れ

前日の夜は以前勤めていた会社の人たちとの忘年会でした。

深夜まで飲んで終電を逃しタクシーで帰宅。

コンビニで買ってきたラーメンを食べて、そのまま猫たち(モコミミ)と一緒にコタツで眠ってしまいました。

そして、翌日2019年12月28日の早朝。

カイが急死した・・・。

6時台ぐらいだったか、泣きながら母親から電話がかかって来ました。

まだ僕は寝ぼけていて、まったく状況が理解出来ず、はじめは冗談だと思いました。

そもそも先週にも実家に行き、元気なカイくんに会っていたのですから、まず信じられなかったし、想像さえ出来なかった。

おかんが朝早くに泣きながらそんな笑えない冗談言うハズもないのだけど・・・。

少し頭がハッキリとして来て、詳細を訪ねると・・・

いつもカイくんは朝になると、ご飯を入れてほしくて両親を起こしに来るそうなのですが、その日はそのカイくんが姿を見せなかったので、不思議に思って探し回ったそうです。

すると押し入れの中で、いつも通り丸まって、普通に眠ったままのような姿で、カイくんが亡くなっていたのを発見したそうです。

苦しんだ様子や暴れた様子もなく、本当に穏やかに眠っているようだったそうです。

なんとも言えない気持ち・・・。

突然過ぎてカイくんの訃報を聞いても、信じられないというか、心にポッカリと穴が空くというか・・・。

そして、カイくんがどんな気持ちだったのだろうと・・・。

きっとカイくん自身、そんなことになるなんて思ってもいなかっただろう。

いつも通りに夜眠くなって押し入れに入り、次の日にはおかんや親父と幸せな時間を過ごせるだろうって、いつも通りの朝を迎えるだろうって、カイくんは丸くなって眠りについたハズ・・・。

そうカイくんの事を考えると胸が張り裂けそうになる・・・。

当のカイくん、おかんや親父、そしてもちろん僕も同じ想いです。

何の兆候も無く、覚悟も出来ていない、ちゃんとお別れも出来ないまま、突如出現した虹の橋を渡ってしまうなんて・・・。

こんなに寂しいことはないよ・・・。

カイくんは実家猫であり、僕は一緒に住んでいるわけではないけど、冒頭にも書いたように月に2回(2週に一度)のペースで会いに行っていました。

人懐っこくておっとりマイペース、本当に愛らしい黒猫カイくん。

僕は実家に帰る度に、「うちに連れて帰りたい」と口癖のように言っていたほどお気に入りの猫でした。

それだけにこんな別れ方は辛過ぎて・・・。

確かにカイくんは、幼少期に特発性前庭障害を発症していて、獣医さんからは脳に異常があった場合には、短命(最短で3ヶ月)の可能性もあると言われていました。

ですが、斜頸という後遺症は残ったままではあるものの、あれから6年以上が経過していて、脳に異常などなくこのまま一生を全うするものだと、家族みんなが思っていました。

カイくん自体もの凄く元気でしたからね・・・。

ただ、僕がいつまでも引きずって悲しんでいたら、カイくんが心配して虹の橋を渡りきれない、天国で待ってくれているだろうチャウとも会えない。

気丈に振る舞っているおかんや、残されたココちゃんも引きずってしまい、いつまでも悲しみ続けることになってしまい兼ねない。

カイくんはいつも心の中、記憶の中に居る。

短命かもしれないと言われたのに、6年もよく頑張って生きてくれた。

そして、今回の体験もその一つで、多くのことを僕らに教えてくれた。

悲しむよりも感謝することが大事だと思う。

これから家族みんなで、カイくんとの楽しかった思い出話を、いっぱいいっぱいしようと思う。

カイくん、僕たちの所に来てくれて、家族になってくれて、本当にありがとう。

猫が突然死する原因は?

検査や解剖をしても原因が特定出来ない場合も多く、そもそも両親が拒否したので、黒猫カイくんが突然死した原因は不明のままです。

今回このような悲しい経験(想い)をしたので、猫の突然死について少し調べてみました。

まず、猫の“突然死”と“急死”の違いについて。

同じ意味で使われがちですが、実は微妙に違っているようです。

突然死とは、症状が現れてから24時間以内に内因死または瞬間死(突然死よりも短い時間で死亡)することを差し、外因死(事故・外傷・中毒)は含まない。

急死は、健康云々は関係なく突然死亡することを指し、こちらは災害や事故、誤飲・誤食による中毒なども含まれます。

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急死の方が広い意味(原因)で使われ、その中に突然死や瞬間死が含まれるって感じでしょうか。

では、黒猫カイくんの場合はどちらなのかと言えば、外的要因は無さそうでしたので突然死と言ってしまって良いのだろうと思います。

カイくんは苦しんだり暴れた様子もなく、丸くなって眠ったまま亡くなっていたそうですので、もしかしたら瞬間死だったのかもしれませんし、一秒も苦しまずにって考えるとそうであって欲しいとも思う・・・。

急死は幅広い意味で使われるので、今回は猫が突然死する主な原因についてのみ書いていきます。

猫が突然死する主な原因は心臓発作脳梗塞フィラリアの3つとなります。

心臓発作

心臓の病気が原因で突然死することを心臓発作と称している場合が多く、猫の心臓病で最も多いのが心筋症です。

心筋症には症状によって肥大型、拡張型、拘束型の3つのタイプに分かれ、猫に多いとされているのは肥大型心筋症

原因も無く心臓の筋肉(心筋)が分厚く肥大していき心臓が圧迫されていく病気で、心不全などによって突然死してしまう場合がある

また、心臓内に血の固まりが出来やすくなり、血液がうまく全身に送られなくなると、血液が肺の中に溜まって肺水腫を引き起こし、呼吸困難となり突然死する場合もある

猫の肥大型心筋症の症状は、食欲不振、元気がなくなる、後ろ足の麻痺などがありますが、猫によっては目立った症状がでない場合も・・・

動脈硬化が進んで、流れる血液の量が減って心筋に血液が届かなくなり、心筋が壊死してしまう心筋梗塞もまた心臓発作と呼ばれることがあります。

猫の心筋梗塞の症状は、食欲不振、元気がなくなる、呼吸が荒くなる等ありますが、厄介なことにこちらもまた悪化するまで症状が出ないことも多く意識不明になり突然死してしまう場合があります

遺伝、猫種、加齢、基礎疾患、肥満やストレスが関係しているとも言われていますが、いずれも原因はハッキリと分かっていないのが現状です。

予防としてやれることは、基礎疾患の治療(健康診断)、肥満対策(体重管理)、そして猫にストレスを与えないような生活を心がけることが大切です。

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脳梗塞

猫の脳梗塞とは、脳の血管が細くなる、または脳の血管に血の固まりが詰まったりすることで、脳に必要な酸素や栄養が送られず、脳の細胞が壊死して様々な障害を起こす病気。

猫の脳梗塞の症状としては、意識がなくなる、麻痺や痙攣を起こす、嘔吐などがありますが、突然脳の血管が詰まって突然死に繋がることも多い

猫の脳梗塞は、老猫、肥満猫、ストレス過多の猫がなりやすいとも言われています。

また血管の詰まりは食事や運動によって改善できる場合もありますので、適度な運動(遊んであげる)と適切な体重管理(食事の量)、そしてこれもまた猫にストレスを与えない生活を送ることが重要となってきます。

フィラリア症

犬の病気として知られているフィラリア症ですが、実は猫にもかかる病気なのです。

猫のフィラリア症とは、フィラリア(犬糸状虫)と言う寄生虫が、蚊を介して心臓の動脈、主に肺動脈に寄生して起こる病気です。

フィラリアは犬糸状虫とも呼ばれているほどですので、犬にかかりやすい病気であり、猫に寄生することはあまりないとは言われてはいますが、フィラリアは犬と同じように猫にも寄生し、フィラリア症を発症させます。

動物がフィラリア症になるとアレルギー反応が起こりアナフィラキシーショックを起こしてしまい、動物か死亡してしまうことがあると言われています。

その他の症状としては、下痢、嘔吐、食欲不振、体重の減少、あまり動かなくなるといったもの。

ただ、猫の場合、寄生されただけでは、アナフィラキシーショックも含めて何の症状も現れない場合も多いそうです。

猫がフィラリアに寄生され、それが突然死に繋がる原因は他にあります。

猫の肺動脈に寄生したフィラリアが死んでしまい、その死骸が肺動脈に詰まったり、ショックを起こしたりすることで、猫が突然の呼吸困難に陥ったり、急激なアレルギー反応を起こしてしまう為、猫が突然死してしまうことがあるそうでなのです。

予防方法は、フィラリア予防をすること。

フィラリアの予防薬を定期的に投与することでフィラリア症を防ぐことが出来ます。

ちなみに“駆虫薬”に関しては、発症後に駆虫薬を使うとアナフィラキシーショックが出てしまうおそれもある為、注意が必要だそうです。

また、フィラリアは蚊を介して猫に感染しますので、完全室内飼いを心がけて、蚊が部屋の中に侵入しないように対策を取りつつ、部屋に侵入した蚊は早急に駆除することも大切です。

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黒猫カイくんが突然死した原因とは…

では、黒猫カイくんはいったい何が原因で突然死してしまったのか、あくまでも推測ですがちょっと考えてみました。

まず心臓に問題を抱えていたわけではありませんし、症状的にも季節的にもフィラリアは考えにくい。

するとやはりカイくんが特発性前庭障害を起こした時に獣医さんに言われた脳の異常というのが頭を過ぎります。

でも、それにしたって何故突然に・・・6年の間何も無く元気にしていたのに・・・。

ただ、よくよく考えてみると、ちょっとだけ思い当たる事もあります。

上記した猫が突然死する原因のところの予防として挙げている中でよく出てきた言葉があります。

それはストレスです。

両親にはとても話せないのですが、もしかしたらカイくんに過剰なストレスがかかっていたの可能性があるんです。

実は、実家猫であるカイくんが突然死する数ヶ月前に、両親は引っ越しをしているのです。

マンションの管理者が代わり、同じマンション内で部屋が変わる(しかも隣の部屋)という謎の強制的な引っ越しが行われました。

部屋の様子は綺麗になって向きが変り、それに伴い新たな家具を入れたり配置が変わったりもしました。

引っ越し後、カイくんに異変は見られませんでしたし、人間的にもちょっとした部屋の移動程度の事だったかもしれません。

ですが、神経質な猫たちにとっては何かしら違和感があり、ストレスを感じていたのかもしれません。

長生き猫と生活している方の中には、猫と一緒に生活している間は引っ越しはしないとまで断言している人も居るほど、引っ越しは猫にストレスを与えてしまうようです。

神経質な猫にとってストレスは大敵、万病の元と言ってしまっても過言ではありませんし、カイくんのように脳に問題を抱えていたのであれば尚更です。

6年間元気でいた実家猫のカイくんが、突然死する直近に起こった変化と言えばそれしかありません・・・。

もし本当にそこが原因だとしたら、すごく辛くて悲しいことです・・・。

気付いてあげられなくて・・・ごめんね。

あくまでも推測ですし、先ほども書きましたように悲しみの中にいる両親には口が裂けてもそんなこと言えませんが、同じく脳に問題(爆弾)を抱えている愛猫モコと一緒に生活している僕としては、それもまた原因ではなかったろうかと考えてしまうのです。

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てんかん持ちの愛猫モコも心配

黒猫カイくんの突然死を受けて、うちの愛猫モコのことがこれまで以上に心配に・・・。

モコもカイくん同様に脳に問題があり、“てんかん”という持病を抱えています。

過去にストレスで薄毛になってしまった事もあるぐらい、モコはとても繊細な猫でストレスを感じやすいのです。

ゆえに、我が家では可能な限り、猫たちにストレスを感じさせないようにと、色々と考慮して生活しています。

高い位置や落ち着けるような猫の居場所になる空間や隠れられる場所の確保、食事や飲み水を不足させない、トイレはいつも清潔に、モコが薄毛になった時に反省した猫たちとのスキンシップなどなど・・・。

特に脳に刺激がいきそうな事柄(音や光など)に対して、僕はとても敏感に対応していたり。

モコのてんかん発作は元より薄毛事件、そしてこのブログを始めたことで色々と調べるようになって、猫のストレス対策がいかに重要かが分かったので、手探りではあるものの、やれる限りの事はしているつもりです。

それでもやっぱりいつ発作が起きるかと心配しながら日々生活していて・・・そんな中、カイくんの事があったので・・・。

モコがコタツに籠もって出てこない時とか、朝目が覚めた時にモコがまだ寝ていたりすると、ついモコを探してはちゃんと息しているか確認したりも(汗)

また、猫第一の生活を心がけてはいるものの、彼女と一緒に住むことになったり、引っ越しするようなことになったり、今の生活が変わるようなことがあったらって思うと・・・。

これまで通り、猫たちにしてあげられることを、日々続けていくしかないのですが・・・。

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急死した黒猫カイくんが教えてくれたこと

人懐っこくて、おっとりしてて、ゆっくりマイペースだった黒猫カイくん。

猫の平均寿命が16才以上と延びてきた中、6年10ヶ月という若さで、突然虹の橋を渡ってしまった実家猫カイくん。

そんなカイくんに教えられた事はたくさんあります。

一緒に住む動物が亡くなってしまった時には、必ず命の大切さ、命の重さに改めて気付かされます。

そこが一番大きなところ、大切なところなのは、言うまでもありません。

そして、今回カイくんが急死(突然死)という形で、突然の別れを経験し、いつ猫たちに何が起こるか分からない・・・そう思うようになった。

明日もまたいつも通りに会えるなんて確証はどこにもなく、モコやミミ愛猫たちとの一秒一秒を心に刻みながら、大切に過ごさなければならないと改めて思わせてくれました。

そう思うとまた猫たちへの想いが更に強くなった気もして、より愛おしく感じるようになり、もっともっと大切にしなきゃって・・・。

そういった事を、あの小さな体でカイくんは教えてくれた、というよりも再認識させてくれました。

いつまでもただ悲しんでいるだけではなく、家族になって幸せな時間をくれた事、大切なことに気付かせてくれた事、カイくんにちゃんと感謝しなければならない。

カイくん、本当にありがとう。

それと・・・ココちゃんの事、お空から見守ってあげてね・・・。

実家に一匹残されてしまったココちゃんや、うちの愛猫モコとミミには、カイくんの分までしっかり長生きてもらわなきゃね!

とりあえず猫の平均寿目でもある16才を目標にして、最終的に目指すは20才越え!

その為に、飼い主である僕も、下ばかり向いてないでしっかり前を向いて、猫たちと一緒に頑張らねば!!

20歳以上の猫に教わる長生きのコツと学びによる猫の長生きへの秘訣
猫に長生きしてほしい!猫と一緒に暮らしている方であれば誰しもが思っていること。猫の寿命は種類、性別等々にも影響され、必ずしも長生きするとは限りませんが、出来る限りのことはしたい!そんな方の為に、猫に健康で長生きしてもらう方法(コツと秘訣)。
ねこ録
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この記事を書いた人

35年間猫と暮らし、今現在2匹の猫と暮らす猫バカ。地図会社、印刷会社、システム会社を経て、物作りの楽しさを知りブログを書き始める。猫を長生きさせることを目標とし猫ブログを立ち上げ、愛猫たちの出来事、猫に関する役立つ情報など、経験した事も交えながら、飼い主目線で記事を書いてます。猫以外では映画やゲームが好きなインドア派。

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