猫の餌台設置!餌を置く高さを調節して吐き戻しや関節への負担を軽減

餌台でご飯を食べる愛猫たち

こんにちは!レウです。

みなさんは、猫たちにご飯(餌)をあげる時、どのような形で与えているでしょうか?

床にそのまま食器を置いて、猫に食事してもらっているパターンがほとんどではないでしょうか?

かく言う僕も、これまでは床にトレーと食器を置いて、モコミミも含めて歴代猫たちにご飯を食べさせていました。

もちろん、それがダメ!ってことではないのですが・・・。

ご飯(餌)を置く位置を高くすると何やら良いらしい。

そのような話を、皆さんもどこかしらで小耳に挟んだりしたことがあるかと思います。

実は猫にはご飯を食べやすい高さというものがあるようなのです。

そうすることで、猫にも飼い主にも様々なメリットがあるとのこと。

ってことで、モコミミが高齢期に入ったこともあり、うちも猫たちのご飯を置く位置を高くしてみようと試みてみました。

今回は、猫のご飯を食べる高さについて、そのメリットや、猫がご飯(餌)を食べやすい高さとはどのくらいなのか、そして実際に僕が餌台(食器台)を設置した時のお話を書いてみようかと思います。

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猫の食事位置が低いと?

猫の食事位置が低いと負担になる箇所

猫のご飯を食べる位置が低いと何がいけないのか?

それは猫の食べる姿勢にあります。

床に食器を置いた場合、身を縮め前屈みになってご飯を食べる猫がほとんどだと思います。

ちょっと窮屈そうにも感じつつそれが猫の普通だと思っていたのですが、実は見たまんま猫も窮屈であり、食べづらい姿勢なのだそう。

その食べづらい姿勢が及ぼすデメリットが以下のようなもの。

吐き戻してしまう

人間に比べて猫の食道は口から胃まで真っ直ぐであり、猫は基本的に食べ物を飲み込む性質があります。

ゆえに、床に近い場所(低い位置)に食器を置いて食事をすると、猫はどうしても首が背骨よりも下がる体勢で食事をしなければならず、食道が曲った状態で食べ物を飲み込んでしまう為に、食道の食べ物が逆流し、吐き戻しの原因となってしまいます。

なので、猫が食事中または食事直後に嘔吐することが多いと感じる場合、ご飯(食器)を置く位置を高くしてあげると、嘔吐の回数を減らしてあげられるかもしれません。

慣れている猫だって嘔吐は苦しいものですし、飼い主にとっても掃除などが大変、それにせっかく食べたキャットフードをそのまま吐き戻してしまうと、栄養素的にも食べ物的にも、なんかもったいないですからね(苦笑)

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関節への負担

ご飯を食べる時に、猫が身を縮めたり、前屈みになることは、首や足腰の関節部分に負担が生じます。

特に筋力が衰えてくる高齢猫に注意が必要となりますね。

キャットフードなどでも、シニア猫用のモノは関節部分への栄養補給がなされているものがほとんどですよね。

5~10歳の猫では約7割、11歳以上では約9割の猫が、軽度だったり重度だったりの関節炎になっているとも言われています。

あれだけのジャンプ力を有して、高いところへ飛び乗ったり飛び降りたりする猫ですので、関節への負担が蓄積されやすいのです。

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食事は毎日のことですので、それもまた関節への負担の蓄積となってしまいかねません。

すでに関節炎などを発症している場合には尚更ですよね。

猫がストレスなく快適に食事が出来るように、ご飯を置く位置を工夫して、適切な高さへと調節してあげると良いでしょう。

食欲不振

関節への負担と同様に、低い位置にご飯(食器)を置くことにより、猫が身を縮めたり、前屈みになって食事をする姿勢では、腹部も圧迫されてしまいます

僕たち人間であっても、胃が圧迫されたような状態では、ご飯が食べづらいですよね。

お腹が膨れてくると尚更です。

それは猫も同じように感じている可能性が考えられるとのこと。

食べづらいと猫もストレスを感じます(特に鼻ぺちゃの猫はストレスを感じるのだそうです)し、そもそも食べづらいとなると食事を途中でやめてしまうような猫(老猫)もいるかもしれません。

さらには胃の圧迫もまた嘔吐へと繋がってしまう恐れも。

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猫にとって食器の位置を高くするメリット

食器の位置を高くするメリットを尋ねる体の愛猫モコ

以上を踏まえて、猫にとってご飯を食べる位置を高くすることには、以下のようなメリットがあると囁かれています。

[食べる位置を高くするメリット]

  • 食事中・食事直後の吐き戻しが減る。
  • 関節への負担を和らげる。
  • ストレスなく食事を済ませることが出来る。

食事中に喉につっかえたり、食後に食道に溜まった食べ物が逆流してしまうのを防ぐことが出来るので、そういった場面での吐き戻しが減らせます。

特にドカ食いしちゃう猫に有効かもしれませんね。

ただ、食べ過ぎて吐き戻しちゃう猫の場合には有効とは言えないかもしれません。

また、しゃがんだり下を向きすぎるようなこともなくなるので、体を縮めたり首を下に向けたりする時に生じる足腰や首の関節への負担が軽減されます。

さらには、猫にとって無理のない体勢で食事することが出来るので、腹部(胃)の圧迫を和らげ、ストレスを感じずに十分にご飯を食べてくれるようになります。

まぁ、本当にそうなのかは、猫に聞いてみなければ分かりませんが(汗)

でも、食器の位置を高くすることに対して、これといったデメリットはなくメリットがあるというのであれば、一度試してみてもよいかと思います。

猫にとってご飯を食べやすい高さとは?

ご飯を食べやすい高さの目安を聞く体の愛猫ミミ

では、いったいどれぐらいの高さが、猫にとって食事しやすい高さとなるのでしょうか?

結論から言ってしまうと、猫の個体差によりけりです(苦笑)

なのですが、一応一般的に良しとされている高さの目安というものがあり、それは5cm~8cmまたは10cm前後だと言われています。

・・・だいぶ大まかです(汗)

それぞれ、猫の体格、足の長さ、食べる時の体勢、それぞれ個体差がありますからね。

結局はそれぞれの猫に試しながら、最適な高さを掴むほかないんじゃないかと思います。

見た目の判断でも構いませんので、しゃがまずに済んで、なるべく首と背中が水平になる(首(食道)が下に曲り過ぎない)高さに調節してあげると良いでしょう。

さらにその後、以前に比べて食事量が減ったりしていないか、猫の食事をしばらく観察することも大切です。

あと、逆に高くし過ぎて、猫が食べづらいなんてことにならないように注意しましょうね。

猫の食事位置を高くする方法

ご飯を待つ愛猫たち

猫の食事位置を高くするには様々な方法があります。

古本を重ねて布のようなモノで包んだり、頑丈な段ボールやプラケース、丁度良い高さの木箱なんかがあれば良いですね。

そうった餌台(食器台)の代わりになりそうなモノを食器の下に置いてあげて、食器を置く位置を高くしてあげれば良いかと思います。

もし手元にそういった使えそうなモノが無いのであれば、100均なんかで餌台の代わりになりそうなモノを探して、そのまま使えればそのまま使えばいいし、ちょっぴりDIYしてみれば簡単に餌台もどきは作れちゃいます。

また、ちょっぴり出費になっちゃますが、市販されているモノを使うのも良いですよね。

餌台はもちろんのこと、脚付きフードボウルなんかも数多く売られています。

安心感という意味では市販されているモノの方が良いのかもしれません。

うちも猫の餌台(食器台)を設置

餌台設置のタイトル画像(餌台で食事する猫たち)

前々から餌台(食器台)の設置は考えていたのですが、なかなか時間が無かったりで、そのタイミングを失い続けていたのですが、うちの猫たちモコミミも高齢期に入ったってこともあり、ついに餌台の設置を行いました。

理由としては、猫たちが高齢期に入って、足腰が弱くなって来ている感じがしましたので、関節面に気を遣っていこうと考えたこと。

また、モコは一度にガッツリ食べる方ではないので、もしかしたら食べづらいのではないかと思ったこと。

逆にミミはドカ食いする子であり、食後の吐き戻しも多めなので、少しでも嘔吐回数が減らせたらいいなぁって思ったこと。

ただ、ミミはフードが喉につっかえて吐き戻すというよりは、食べ過ぎて吐き戻すことが多いので、効果はあまり期待できないとは思いますが・・・。

そして、モコは昔から、ミミは最近になって、水を飲む時に玄関の段差の下から飲むようになったんです。

段差で水を飲む愛猫ミミ

それって間違い無く、食器が高い位置にあった方が飲みやすいってことですよね。

それを見て、ご飯も食器位置の高さを調節してあげた方が、やっぱり食べやすいのではかと・・・。

そんなこんなで、今回ようやく猫の餌台を設置する運びとなりました。

まずは猫の餌台を100均商品でDIY?してみました

とりあえず安く済ませようと思いまして、100均(ダイソーさん)で餌台(食器台)になりそうな物を探すことにしました。

実はうちにあった木箱(ダイソーさんで購入)が丁度良い高さだったので、強度の面からしてもそれが欲しかったのですが、残念ながらその木箱はもう売られていませんでした。

なので、他の使えそうな物を・・・と、先ほど書いた玄関の段差と同じ高さの“花台”を発見。

餌台を作る為に100均で買って来た花台

その花台を3つ繋げれば、今使っているトレーと同じ幅になりそうだったので、それで試してみることにしました。

ちょっぴりDIY?です(汗)っていうか、瞬間接着剤でくっつけただけですけども(大汗)

で、玄関の段差と同じ高さの餌台が出来上がりました。

3つ並べてくっつけた100均の花台

一般的に言われている目安よりもかなり高いけど・・・食器の高さと併せて約16cmぐらいの高さになります。

100均の花台そのままの餌台では少し食器位置が高い

とりあえずそれで猫たちに食事をして貰ったのですが、足が長く座って食べるモコには丁度良いぐらいの高さなんだけど、短足のミミには少し高過ぎるかも・・・って結果に。

なので、花台の脚を切り落として調節・・・

100均の花台の脚を切ってみた

今度は食器と併せて13.5cmぐらいの高さに。

脚を切って食事位置を低くした100均の花台でつくった餌台

目安よりは高くなってしまいましたが、うんうん、モコもミミも良い感じで食事しているように感じますね!

・・・。

んが、今度は奥行きが気になり始めてしまった・・・。

食器を床に置いている時は、食器が奥にズレても問題無く食べられるだろうけども、この高さで奥にズレてしまうと、きっと食べづらくなる・・・。

また作り直すのも面倒だし・・・。

ってことで・・・

結局、高さ調節や角度を変更出来る木製の餌台を購入

ペティオ(Petio)さんの『ネココ ウッディキャットテーブル 猫用』を購入しちゃいました(汗)

高さ調節や角度の変更が出来る木製の餌台

このキャットテーブルは、高さを5cm・7cm・9cmの3段階に調節が可能な上、テーブルの角度も調節出来る(滑り止めが付いててフードボールは落ちない)という餌台。

高さ調節出来る木製の餌台の側面

角度を変更出来る木製の餌台

そういった機能に加え、材質も良いですし、デザイン的にもオシャレ(個人的感想です)なキャットテーブルでして、なかなか良い買い物をしたと満足しています♪

うちのモコミミ(特にモコ)は食べ散らかすので、衛生面を考えてトレー(丁度良い大きさのが100均に売っていた)を置くことにしました。

購入した木製の餌台にトレーを設置

まぁそのおかげで、餌台を斜めに傾けることは出来なくなってしまいましたがorz

で、高さの方は、最初は一番低い5cm(食器併せて9cm)から試してみたのですが、モコがどうしても座って食べたいご様子で、それだとモコの首が下に曲ってしまい過ぎており、その後7cm(食器併せて11cm)に変更しました。

購入した木製の餌台で猫たちの実食

テーブルを斜めに出来ればもっとしっくり来るんだけどなぁっと思いつつ・・・。

ちなみに、ミミは立って食べる派(汗)

この餌台を100均商品でDIY?からの木製の餌台を購入までの流れを動画で紹介していたりもしますので、興味があればご覧下さい。

で結局、餌台の高さは最も高い9cm(食器と併せて13cm)としました(汗)

7cm(食器併せて11cm)にしても、座って食べるモコの首の曲がり具合がどうしても気になってしまったので、一般的に言われている目安よりも少し高くなってしまいました。

ってな具合で・・・我が家の猫の餌台設置は二転三転(汗)

ゆえに、餌台(食器台)を購入するのであれば、高さを調節出来るものにした方が良いと思いましたね~(汗)

猫がご飯を食べやすい高さについて、考察とまとめ

猫がご飯を食べやすい高さに調節しやっと完成した餌台で食事する愛猫たち

最後に、猫の餌台(食器台)を設置してからの効果はというと・・・

関節への負担に関しては、流石に計りかねるので、言及出来ませんが、100均商品で作った餌台を設置してから、現時点(この記事を書いている時点)で3ヶ月が経過したのですが、その間猫たちの嘔吐はミミが一回吐き戻しただけです。

食べ過ぎでよく吐き戻していたミミにしては、その回数が明らかに減少している感じですね!

ご飯を置く高さを変更したことで、猫たちが食べづらくはないか・・・ってところばかりに気がいってて、あまり意識していませんでしたが、期待していなかった嘔吐(吐き戻し)回数の減少に効果があったようです。

逆に期待していたモコの食べる量に関しては・・・特に変化はありませんでした(汗)

モコは餌台設置前と変わらず、マイペースに食事をしています(苦笑)

猫の食事位置を高くすることで、食事中や食後の吐き戻しが減ったり、関節への負担を軽減出来たりといったメリットが期待出来ます。

もしそういった恩恵が実感出来なかったとしても、特にデメリットがあるわけでもなく、猫が辛い体勢にならずにストレスなくご飯を食べられる、少しでも食べやすい環境にしてあげられと思えば、実践してみる価値はあるのではないでしょうか。

家にある物や100均商品で簡単に餌台を用意することも出来ますし、市販されている餌台(食器台)や、事前に愛猫の最適な食器の高さを調べているのであれば脚付きフードボールを購入するのも良いでしょう。

食器を置く高さについては、目安はあるものの、猫の食べる姿勢や足の長さ、体格などそれぞれ個体差がありますので、愛猫にピッタリの高さになるように、愛猫がご飯を食べる様子を確認しつつ調節してあげてくださいね~。

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この記事を書いた人
レウ

35年間猫と暮らし、今現在2匹の猫と暮らす猫バカ。地図会社、印刷会社、システム会社を経て、物作りの楽しさを知りブログを書き始める。猫を長生きさせることを目標とし猫ブログを立ち上げ、愛猫たちの出来事、猫に関する役立つ情報など、経験した事も交えながら、飼い主目線で記事を書いてます。猫以外では映画やゲームが好きなインドア派。

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