実家の黒猫カイくん。
こんなに早く猫歴(歴代猫)としての記事を書くとは思いませんでした。
あまりにも突然過ぎて、なかなか踏ん切りがつきませんでしたが・・・。
カイくんが亡くなってから半年以上が経過し、少し気持ちも落ち着いて来たので、黒猫カイくんの猫歴記事を書こうと思います。
短い生涯となってしまいましたが、頭に爆弾を抱えながらも精一杯生き抜いた実家の黒猫、おっとりカイくんについて書き綴っていきます。
我が家にやって来た初の黒猫
実家では最大で4匹居た猫たちも、順番通り虹の橋を渡って行き、残すはチャウ一匹となっていた頃。
チャウは母猫であるタムや父猫であるピーはもちろんのこと、その先住猫であったミュウも居た時代を生きた子なので、一匹となってしまった時は随分と寂しそうでした。
さらには、おかんも・・・姉は嫁ぎ、僕や弟も家を出て、そして次々に虹の橋を渡る猫たち・・・チャウ同様に寂しそうでした。
そこで、僕が里親を探している団体から猫を引き取ったらどうかと提案。
もうお別れするのが辛いということで、ずっと拒否し続けていたおかんなのですが、知らないうちにしれーっと子猫を譲り受けていました(大汗)
そして、やって来てくれたのが黒猫カイくんでした。
我が家初の黒猫です♪
黒猫ってほんと可愛いですよね~♪
さて、子猫時代というものは、だいたい歴代猫たちどの猫もやんちゃで、カイくんも例外ではありませんでしたね。
一匹残され寂しそうにしていたチャウですが、あまりにもカイくんがちょっかいを出して来るので、だいぶ迷惑そうでした(苦笑)
でもね、カイくんが来てくれたおかげで、静かだった実家もなんだか賑やかな感じになりました。
眼が回る眼振を起こし斜頸となり、余命宣告される
我が家に来て間もない頃の話。
ある日突然カイくんはめまい(目をまわす)のような症状、眼振(眼球振盪)を起こしたのです。
病院に連れて行き点滴などして様子をみる為に入院。
眼振自体は数日で回復したものの、首が自然と右側に傾く状態となってしまいました。
病院での診断は特発性(原因不明の)前庭障害ということで、後遺症として斜頸が残ってしまったというかたちです。
それだけではく、先生からは、もしも脳に何らかの異常があった場合には、余命が短い可能性もあるので覚悟してほしいと示唆されました・・・。
具体的には、元気に一生を全うする猫もいれば、短ければ数ヶ月とも言われたそうです。
まだ子猫だというのに・・・まだうちに来てくれたばかりだというのに・・・。
それでもカイくんは、首は傾いていたものの、そんな事は微塵も感じさせないぐらいに元気いっぱいでした。
そして、ちょっと不謹慎かもしれないのだけど、そんな首が少し傾いている姿は、ねぇ何々?って感じで首を傾げているようにも見え、なんだか僕はとっても愛らしくも感じていました。
ただ、斜頸は常にというわけではなく、気が緩んだ時などスッと傾いちゃうって感じかな。
妹分ココちゃんとは大の仲良し
お別れは順番にやって来ます。
カイくんにとっては親(兄)代わりだったチャウとのお別れの日がやって来ます。
カイくんが一人っきりに・・・再び実家の猫が一匹だけという寂しい状況となってしまいました。
ただ今回は、丁度その頃、おかんがパート先の方から、猫を貰ってくれないかって話が舞い込んで来ました。
またもやおかんはかなり迷っていたのですが、結局はその猫を譲り受ける事に。
そうしてナイスタイミングでやって来たのが、キジトラ猫の女の子ココちゃんです。
まだまだ子猫だったココちゃん、やっぱりやんちゃ(笑)
カイくんはというと何事も無かったように自然とココちゃんのことを受け入れていました。
そして、後輩猫がやって来ると、先輩猫はやんちゃさが消えて、何故か大人びてくる。
これは歴代猫(ピー以外)みんなそうだったので、そうなる確率は高いと勝手に思っていたり・・・まぁ本当にただ大人へと成長しただけなのかもしれませんが(苦笑)
タイトルにもありますように、カイくんとココちゃんはとても仲良し。
カイくんはココちゃんと妹のように、ココちゃんはカイくんを兄のように、お互い接していたように見えました。
うちの愛猫モコとミミの関係とは大違いだったので、そんな二匹の仲は羨ましい限りでした(泣)
超絶おっとりした性格のカイくん
僕は意識的に月に2~3回は実家に帰るようにしてるのですが、カイくんに会う度にムクムク(笑)と成長していきました。
小さい頃はほっそりしていたのに、ガッシリとして来てまさにオスって感じに、うちの愛猫モコよりも大きかったんやないかなぁ(汗)
ちょっとぽっちゃり気味でもあったのかもね(苦笑)
そんなカイくんは、とってもおっとりのんびりした性格の黒猫となりました。
もう可愛過ぎるでしょ(笑)
抱っこしたって嫌がることもなく、そのままされるがままって感じ。
これまた抱っこしたら秒で嫌がり大暴れするうちの愛猫モコやミミとは大違いです(泣)
また、遊んでいて猫パンチすることはあっても、爪を出すことはありませんし、噛むこともありませんでしたね。
そして、やはり首を傾げているカイくん。
おっとりのんびりしているがゆえに、まさに「?」ってジェスチャーに見えてしまい、本当に愛らしく思っていました。
うちのおかんもその魅力に取り憑かれ、カイくんのことを本当に可愛がっていましたね。
僕自身実家に帰ってカイくんに会うと、家に連れて帰りたく思っていましたからね(笑)
カイくんが実家に来てくれて本当に良かったよ。
突然の別れ・・・
カイくんが特発性前庭障害を起こしてから6年という月日が流れていました。
短ければ数ヶ月と余命宣告されてから6年。
僕も実家の両親も、カイくんに後遺症は残ってしまったけど、脳に異常はなく元気に一生を全うしてくれるだろうと、完全に思い込んでいました。
ですが・・・。
夜、寝る直前まで元気にしていたカイくん。
その翌朝、押し入れの中で、眠った体勢のまま眠っているかのように、ひっそりと息を引き取っていたそうです・・・。
この一週間前、僕が実家に帰った時だって元気にしていて、誰?誰?って首を傾げながらお出迎えしてくれてました・・・。
それなのに・・・もう会えないなんて・・・。
これまで何匹もの猫たちとお別れをして来ましたが、このような別れ方ははじめてだったので、流石にショックが大きかった。
お別れもちゃんと出来ず・・・後悔ばかりでした・・・。
ありがとう。でも、もっともっと一緒に居たかったよ・・・。
[2013.2(推定)-2019.12.28]
実家にやって来てくれた我が家初の黒猫であるカイくん。
黒猫の魅力を再認識させてくれたキミ(笑)
おっとりのんびりした性格には本当に癒やされたよ。
キミが来てくれて、猫とのお別れが続いたおかん、一人残された先住猫のチャウ、後にやって来る妹分のココちゃん、そしてもちろん僕も助けられたと思ってる。
感謝してもしきれないね。
それなのに、お別れをする間もなく6歳という若さで虹の橋を渡ってしまい、モコやミミより先に、こんなに早くこの記事を書くことになるなんて・・・。
もっとキミと一緒に過ごし、もっともっと楽しい思い出を作りたかったよ。
おかんやココちゃんが、とても悲しんでいたよ。
でも・・・キミはきっと一日一日爆弾を抱えながらも一生懸命に生きてくれたんだよね。
数ヶ月(最短3ヶ月)とも言われていた余命宣告・・・あれから6年も一緒に居てくれたんだもんね。
よく頑張ったね・・・いや、よく頑張ってくれたね!
今頃、虹の橋の向こうで、チャウに迷惑がられながら、また一緒に遊んでいるのかな?
またそっちに行ったら会いに行くからね!
そしたらまた、誰?誰?って首を傾げながら出迎えてね!
実家に来てくれて、本当にありがとうカイくん。
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