グレインフリーって何?猫に穀物は必要無い?メリットとデメリット

こんにちは!レウです。

「グレインフリー」という言葉、どこかしらで耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ちなみに僕はキャットフード関係の記事を書くまで知らなかった情弱ヤローですハイorz

情けないことですが、キャットフードの各メーカーの謳い文句だけを見ていて、成分表までは目がいっていませんでした。

ってことで、ここ数年注目されつつあるグレインフリー(穀物不使用)について、穀物は本当に危険なのか、キャットフードの視点からメリットやデメリットを調べてみました。

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グレインフリーとは?

グレインは米、麦、トウモロコシなどの穀物を意味し、グレインフリーとは日本語で“穀物不使用”ということです。

もう少し大きめに言うと、ペットフードにおいてのグレインフリーとは“穀物完全不使用”となります。

なので、少しでも穀物が入っているキャットフードは、グレインフリーとは言えないことになります。

ちなみにグレインフリーとはあくまでも穀物不使用であり、炭水化物不使用ではないので間違えないように(汗)

ちなみに、グルテンフリーとはタンパク質であるグルテンが入っていないという意味で、“麦類不使用”を指しますので、また違ったものになります。

猫にとって穀物(または炭水化物)は危険?

人間や犬は雑食ですが、猫は完全なる肉食動物となり、本来は他の動物を捕獲し食べていました。同じ猫科のトラとかライオンとかがそうですもんね。

猫は肉食動物なので、体もそれに適したものになっており、腸(消化器官)も他の動物よりも短くタンパク質や脂質の消化吸収に優れています。

一方、草食動物の場合は、盲腸を含む腸内に多くの微生物が存在し、その微生物が時間をかけて食べた植物を消化するために腸(消化器官)は長く出来ています。

なので、盲腸さえない猫の短い腸の場合、植物から得ることになる穀物に多く含まれ食物繊維と糖質から成る炭水化物を消化するのには適していません。

穀物を食べても、うまく消化したり、栄養の吸収が出来ないというわけです。

 
猫が穀物(または炭水化物)を多く摂り過ぎると、消化不良を起こし嘔吐や下痢なんかを引き起こしてしますし、そういった状況が続くと消化器官が劣化したり、穀物アレルギーを引き起こしたりしてしまう。

特にトウモロコシ粉や小麦などといったイネ科の穀物は猫の体に合っておらずアレルギー症状を起こしやすい

また、猫にとってはその関連性は今のところ提示されていないものの、人間と同様に考えるのであれば、エネルギー代謝も悪く体に残りやすい炭水化物は、肥満の原因にもなり、最悪の場合は糖尿病に繋がる可能性もあります。

猫自身としても、獲物を捕食ついでに炭水化物を得ていたに過ぎず、炭水化物を重要視していません。

猫にとって穀物に多く含まれる炭水化物はあまり必要としないのです。

 
猫が穀物(または炭水化物)をまったく消化出来ないわけではないし、食物繊維だったりエネルギー源ともなりますので必要が無いとも言いきれません。

ですが、上記のようなデメリットを考えた場合、穀物に含まれる栄養素が、別の食材で代替えされていたならそっちの方が良いよね?って話。

なので、キャットフードを選ぶ時には、完全穀物不使用となるグレインフリーのキャットフード、もしくは、なるべく穀物の割合が少ない(せめて穀物がメイン食材となっていない)キャットフードがオススメされているというワケなのです。

格安のキャットフードは穀物メイン

残念ながら安価なキャットフードには、穀物がふんだんに使用されています。

一度手にとってパッケージ裏側(側面)の成分表を見て頂ければ分りますように、スーパーやホームセンターで安く売られているキャットフードのほとんどは、穀物が多く使用されているのです。

それどころかメイン食材に位置付けされている場合が多い。(メイン食材とは原材料の最初に書かれている食材で、最も割合が多いことを示しています。)

ではなぜ格安のキャットフードがそのようになっているのか。

穀物を使用しないとなれば肉や魚を使用せねばならず、その分コストが掛ってしまうので、どしても価格が上がってしまうからなくなるのです。ユーザーのお求めやすい価格には収まらない。

結果、安く大量に仕入れられる穀物を多く使用し、穀物によって水かさを上げる形でキャットフードの価格を落としているということなのです。

このパターンが最も良くない。

穀物(炭水化物)が使用されていても、それがをちゃんと栄養素として扱っているキャットフードの場合には、猫が消化吸収しやすいように調理、加工してくれていたり、量も抑えられているものです。

それがただのコスト削減のために、穀物をかさ増し(メイン食材に)しているようなキャットフードは、上記したようなデメリットが前面に出て来てしまい、猫にとっては負担しかないのです。

グレインフリーだからって必ずしも良いわけではない!?

グレインフリーだからなんでも良いというわけではなく、栄養素のバランスが重要だということは忘れないでください。

成分表や使われている食材をしっかりと確認して、愛猫に最適なキャットフードを選んであげることが重要なのです。

当然のことながら、猫によって向き不向きもありますしね。

・・・と成分表を確認せずにキャットフードを選んでいた僕が言うのもどうかと思いつつ・・・。

ここでは、グレインフリーのデメリットというか注意点となる要素を書いていきます。

穀物の代替食材に注意

猫に最も必要なのは動物性タンパク質、つまり肉類です。

グレインフリーであるものの、植物性タンパク質の割合が多いもの、つまりそれらがメイン食材になっていたり、原材料の最初の方に多く名を連ねている物は良くありません

基本的にグレインフリーのキャットフードには、穀物の代わりに芋や豆が使われていることが多いのですが、それらは穀物より消化には良いものの、結局炭水化物が多く含まれているので、その割合が多いとグレインフリーとして意味が無くなってしまう。

せっかく穀類を省いているのに、逆に炭水化物の量は多くなってしまっている場合も・・・炭水化物が多いということは糖分が多く含まれ、心臓にまで負担をかけてしまいかねません

ちなみに穀物の代わりに良いとされる食材は・・・

食物繊維や必要最低限の炭水化物が摂れて、アレルギーを起こしにくく、低GIな食材、サツマイモ、ひよこ豆、いんげん豆、レンズ豆、えんどう豆(は賛否両論)などが、穀物の代わりに使用されている方が良いとされています。

逆に高GI(血糖値が上昇しやすい)なジャガイモや、アレルギー性の高い大豆などはあまりおすすめ出来ません。

食物繊維が不足する可能性

また、穀物にも含まれる食物繊維は毛玉排出や便の排泄に役立ちますよね。

肉食の猫たちであり炭水化物はほとんど必要ないとしても、適宜草や穀物を摂取することで食物繊維を取り込み不必要なものを排出する必要はありますので、一概にグレインフリーが良いとは言いきれない。

もちろんグレインフリーのキャットフードの中にも排出の手助けするような成分や、他の食材から食物繊維が摂取出来るよう工夫されているキャットフード、年齢も全年齢オールステージで与えることが出来るキャットフードもちゃんとあります。

グレインフリーと記載されていても、やはり成分表や原材料はしっかりと確認するべきです。

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グレインフリーは高タンパクになりがち

あと、ここは議論中だそうで、ハッキリとは断言出来ないところでもあるのですが、一般的には猫のかかりやすい病気でもある腎不全など腎機能に問題のある猫の場合、グレインフリーは穀物を使用せず、肉の割合を多くしている分どうしても高タンパクとなりますので、症状を悪化させるおそれもあります。

特に腎臓が弱って来る高齢の猫に与える場合には注意が必要。

もちろん健康で元気な猫であれば問題ありませんし、腎臓を悪化させることもありません。むしろ高タンパクは良いことです。

あくまでも、すでに腎臓に不安のある猫に限ります。

腎臓に不安のある猫であれば、グレインフリーのキャットフードではなく、獣医師さんに相談の上、療法食などにした方が良いかと思います

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グレインフリーのメリット・デメリット

キャットフードにおけるグレインフリー(穀物不使用)について調べてみましたが、最後にグレインフリーキャットフードのメリット・デメリット、そして選ぶ際の注意点をまとめてみます。

[メリット]

  • 穀物アレルギーへのリスク軽減。
  • 消化不良の解消。消化吸収の向上。
  • 肉食である猫本来の食生活に近づき、毛艶が良くなり、たくましくなる。
  • 猫に最も必要とされる動物性タンパク質が多く、食いつきも良い。
  • 肥満の予防にもなる。
[デメリット]

  • 腎臓に不安のある猫の場合、高タンパクになりがちなので注意が必要。
  • 消化吸収が良いので腹持ちが良くない。
  • 穀物ではなく肉類の割合が増え、食材コストがかかる為に高価。
[選ぶ際の注意点]

  • 肉類(動物性タンパク質)の割合が多いものにする。
  • 穀物の代わりとされる食材や栄養素にも注意する。
    • ある程度の食物繊維が含まれているかどうか。
    • 低GI食材であれば尚良し。

    ここ数年、猫にはグレインフリーなキャットフードが良いとされつつあるようですが、メリットは多いけど当然ながらデメリットもあります。

    安全面で考えれば、もちろんグレインフリーであることが望ましいのですが、特に価格面は悩ましいところですよね。

    また、猫は穀物(炭水化物)の消化が苦手ではあるものの、多くのキャットフードに含まれる炭水化物は、ちゃんと加熱調理(水を加え圧力をかけて加熱)され、消化しやすくされていてるので問題無く食べる事ができ、栄養素も40%ぐらいまでなら吸収することが可能とのこと。

    そういったところも踏まえての個人の見解としては、愛猫が酷い穀物アレルギーなどをもっていなければ、グレインフリーとまでいかなくとも、メイン食材が穀物になっていなかったり、その割合が多くなければ良いのではないかと思っていたりもします。

    そういったキャットフードをメインにし、グレインフリーなどのプレミアムキャットフードはトッピングとして与えるのも良いのではないでしょうか?そうやって色々工夫をして、愛猫にご自身がしてあげられる範囲内で考えてあげましょう。

    あと、どのキャットフードでも言えることですが、特にグレインフリーなどこれまでのキャットフードと性質がガラリと変わる場合、切り替え時は7~10日ほどかけてゆっくり、これまで与えていたキャットフードを混ぜながら徐々に行い、猫の様子を伺いながら切り替えることが重要です。

    何よりも大切なのは、あなたの目の前にいる愛猫です。

    愛猫をしっかりと見てあげて、その体質や好みに合わせてキャットフードは選んであげてくださいね。

     
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    この記事を書いた人

    35年間猫と暮らし、今現在2匹の猫と暮らす猫バカ。地図会社、印刷会社、システム会社を経て、物作りの楽しさを知りブログを書き始める。猫を長生きさせることを目標とし猫ブログを立ち上げ、愛猫たちの出来事、猫に関する役立つ情報など、経験した事も交えながら、飼い主目線で記事を書いてます。猫以外では映画やゲームが好きなインドア派。

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