こんにちは!レウです。
「猫は3日で恩を忘れる」「猫は人でななく家につく」・・・と(昔の人は)よく言っておられました。
というのも、うちの婆ちゃんは猫があまり好きではなく(経験上、ご年配の方に猫が苦手な人が多め・・・)よくそのように言って貶していました(泣)
実を言えば、うちの家族は元々犬派だった為に、そういった猫に対するネガティブな情報はよく仕入れられていました。
それがまぁ今では・・・実家も猫、姉貴も猫、弟も猫、そしてご存知、うちも猫と一緒に暮らすという完全な猫派となっています(爆)
そうなってくると、猫に対するネガティブな情報は意外と違っていたんだなぁって思い知らされます。
で、じゃあ猫の記憶力っていったいどのぐらいのものなのだろうかと疑問に思ったわけです。
かれこれ何十年も何匹かの猫と暮らして来て、これっぽっちも猫の記憶力が弱いとは思えないんですよねぇ(苦笑)
学生の時、実家を離れて暮らしていましたが、実家に戻るとちゃんと猫(タム)が出迎えてくれました。
今も実家を離れて独り暮らしをしていますが、実家に帰ると猫たち(カイくん、ココちゃん)がちゃんと出迎えてくれます。
ってことで、「猫は3日で恩を忘れる」「猫は家につく」と言うのが本当のことなのか、離れていたら飼い主のことも忘れてしまうのか、猫の記憶力について調べてみました。
犬と猫の知能は?
端から見れば、犬と猫だと犬の方が賢い生き物のように思えますが、実は犬も猫も知能はほとんど変わりません。
知能を脳の重さや体重、その他の要素によって示す「脳化指数」で言えば、人間が7.4~7.8、犬が1.2、猫が1.0となっており、犬猫双方とも人間の2歳程度の知能を持っていて、その差はほとんどないのです。
猫が犬のように芸をしなかったり言うことを聞かないのは・・・実は出来るけど、芸をしたくない!聞きたくない!ってだけww
単独で行動し自由奔放に生きる猫は、集団で生きる犬のように主従関係を作らないので、命令に従う必要が無いのですねきっと(汗)
猫は興味のあることの短期記憶力が半端ない!
記憶は長期記憶力と短期記憶力とがあり、猫は短期記憶力に優れているそうです。
短期記憶とは、一時的に覚える必要のある記憶、長く覚えておく必要のないその場しのぎの記憶です。
アメリカのミシガン大学で行われた猫と犬の記憶力実験結果によれば、なんと猫は犬の200倍もの短気記憶力を有するとのこと!
犬が短期的な記憶が出来るのは長くて5分程度、対して猫は16時間も覚えていたとのことなのです。
これは、犬が集団で生きる動物なのに対して、猫は単独行動なので自分の身は自分で守らねばならない為とも言われているようです。また、チンパンジーやオラウータンよりも猫の短期記憶能力は優れているとのことですよ。
ですが、それは覚える対象が猫の興味を引くものの時だけだったそうで、興味の無いものに対しては、わずか10秒程度しか覚えていられなかったそうなのですorz
猫は性格同様に記憶力に関しても気まぐれなご様子www
猫が長期的に覚えること
猫が興味のあることへの短期的な記憶力がズバ抜けているという話をしました。
ならば長期的な記憶力は無いの?って話になっちゃいますが、決してそうではありません。
興味のあることや、印象的な出来事に関してとなりますが、猫も長期的にしっかりと記憶しています。
長期記憶は短期記憶を積み重ねることで定着、構築されるのですが、猫の長期記憶はチンパンジーのそれと同等だと言われているそうです。
猫の最優先は危険の記憶
先ほどの話とも関係してくるのですが、猫は単独行動であり自分の身は自分で守らねばなりません。
よって最大の興味=危険となり、猫は怖かったことや嫌だった事象に関しては執拗に覚えているとのこと。しかも、これは短期ではなく長期に渡り(というか一生)覚えているようです。
まさに単独で生きていく為の力です。
現代の人間に飼われているような猫では、爪切りや掃除機などその姿を見ただけで逃げていってしまいますよね。
うちのモコミミは、それらもそうなのですが、お風呂に入れられる雰囲気を感じただけでも、ぴゅ~っと、どこかへ逃げ隠れてしまいます。
危険に対しては、しっかり覚えているのです。
決して3日で忘れたりなんかしませんよねwwまぁそういったことは忘れてくれると、こちらは助かるのだけど・・・特に爪切り(汗)
ゆえに、猫にしつけと称して怒鳴ったり叩いたりするといった行為は、猫にとっては「=やってはいけないこと」へと結びつかず意味が無いばかりか、ただただ恐怖として記憶され続けることになってしまうのです。
そうなると人が猫を撫でようと手をかざしただけでも、ビクッと怯えたり、攻撃的な猫であれば威嚇・攻撃するような状況になっていしまう場合がります。
あと、モコに関してはてんかん発作の原因とも思われる件も、そういうことなのかもしれないなぁ・・・危険と恐怖が限界値を超えてしまったのだろう・・・そして何かが引き金となってその記憶が呼び戻されて発作へと繋がる・・・。
幼少期の記憶
人間はだいたい3歳頃からの記憶しかないと言われていますが、猫はもっと早い時期である生後2週目から7週間(人間でいう2歳頃)が、周囲(他の猫や動物)との関係を構築する社会化期という時期になり、記憶力が活発になるそうです。
この頃に、他の猫や動物、そして人間と仲良くすることで、その接した動物を怖がらなくなる(敵とみなさなくなる)ようです。
本来は捕獲対象であるハムスターなどと仲良くしている映像や写真などを見ることがありますが、それらはそういった理由からだそうです。
食事に関する記憶
これはもう書かずとも・・・って話かもですww
缶詰を開ける音、おやつ袋のガサガサ音などが聞こえるだけで、どこからともなく猫はすっ飛んで来ますもんね。
うちの場合は台所で洗い物をしているだけで周囲に集まって来ます。
このように、猫は食事が貰える前のそれに伴う音や人間の行動をしっかりと記憶しているのです。
家につく猫もいれば、人につく猫もいる
少し話しが逸れますが、「犬は人につき、猫は家につく」と言われますよね。
ですが、実は家につく猫もいれば、人につく猫もいるのです。
簡単に言ってしまえば、落ち着ける対象が家(縄張り)か、親しい人(飼い主)のどちらであるのかってこと。
家を最も安心出来る場所だと感じている猫の場合は「家につく」形。
家に知らない人や動物がやって来た時には敵と見なして激しく威嚇しますし、自分の意思以外で家の外に出されることも危機的状況だと判断して、極端に嫌がって家に戻りたがります。
対して、幼少期の記憶にも繋がるのですが、小さい頃から愛情をたっぷりと注がれた猫の場合、家ではなく人(飼い主)に安心感を見いだす為、「人につく」形となります。
その場合、家に誰かが遊びに来ても威嚇したりはせず、挨拶したり甘えたりと社交性を見せたりします。
うちで言えば、モコは前者だし、ミミは後者だね(苦笑)
おかしいなぁ僕の愛情に偏りは無かったハズはんだけども・・・あ、そう言えば、短い尻尾の猫(モコ)は、飼い主以外には懐かないって記事も書いたことあったっけ。
まぁ必ずしも猫が「家につく」「人につく」のどちらかに当てはまるのではなく、その両方だったり個体差はあるのかもしれませんね・・・そうしておこうwww
帰省本能
これはまぁ「家につく猫」の場合の話なのかもしれませんね。
よくテレビとかで、もの凄い離れた距離を猫が歩いて家まで帰ってきた(泣)という感動的な話がニュースになっていたりしますよね。
これは上記しましたように、家(縄張り)に安らぎを感じている猫が、自分の縄張りから遠ざけられることで危機的状況だと判断し、もの凄いストレス状態に落ちいり、家に帰りたい!!と思う本能的な行動なのです。
ちなみに実家で飼っていた歴代猫の一匹であるタムが、室内飼いであったにも関わらず脱走し、2ヶ月間の放浪の末にマンションの下までちゃんと戻って来たことがありました。
飼い主の記憶
こちらは「人につく猫」の場合かな。
飼い主に対する記憶は、毎日一緒に過ごし世話をすることで長期記憶されます。
ただ、愛情と言いますかコミュニケーションと言いますか、その猫との関係性によって覚えていてくれる期間は異なります。
なので、接し方によっては、何年経っても(2、3年ぐらいまでとも?)覚えていてくれる場合や、数ヶ月で忘れてしまう場合もあるのです。
あれ?先ほど「家につく猫」エピソードをとして挙げたタムは、数年経っても僕のことを覚えていてくれたけど・・・タムは人にも家にもつく猫だったってことか!?もしくは、あれは家に戻ったというよりも、僕たち(人)のところに戻ったということなのかもしれないなぁ(泣)
あと、もしも猫に忘れられていたとしても、一緒に暮らしていた時によくやっていた遊び方で遊んであげたりすると、だんだん記憶が甦っていき、ちゃんと当時の関係に修復されるようですよ!
まぁ、猫と離れることになっても、そんなにほったらかしにしないで、ちょこちょこ猫に会いに行ってあげるのが一番ですね。猫は嫉妬したり拗ねちゃう場合もあるらしいのでww
ちなみに、久しぶりに会った時に素っ気ない態度を取られるのは、別に猫が飼い主のことを忘れたとかそういうのではありません。猫はアピールをあまりしない、そういう生き物なのですww
本気で忘れているのなら、何処かに隠れて出て来なかったり、威嚇してくるハズです。
また、猫は何かを確認する時、視覚ではなく嗅覚を使いますので、まず匂いを嗅ぎに来るハズです。
その時に香水だったり衣類の匂い等々飼い主の匂いが変わっていれば、認識出来ていないってこともあるかもしれませんね。
猫が3日で恩を忘れる・・・って
昔から言われている言葉「猫は3日で恩を忘れる」・・・これはもうね、記憶力だけに留まらない問題でもありますね。
そもそも恩って何?猫に何を期待してんだって話ですよねww
人間と近い存在であるからと言って、犬と猫を一緒の括りで捉えてはいけません。
犬は集団行動をする生き物であり、主従関係がしっかりと構築されますので、命令に従ったりといったことを行いますが、猫は単独行動をする生き物ですので、誰かの命令に従う必要なんてなく「誰かのために何かをする」なんてことはほとんどありません。
そんな動物に恩を返してもらおうって方がどうかしているのです。
“忘れる”という言葉で言えば記憶力が関係してくるのですが、ここまで書いて来ましたように、猫は特徴的ではあるものの、しっかりと記憶しています。
本当に3日で忘れるのならば、ちょっとした旅行に行くことさえ出来なくなってしまいますよね。
ちなみに、猫は二泊三日ぐらいの留守番はちゃんとこなしてくれますし、帰宅するとしっかりと出迎えてくれますよ。
3日程度で飼い主のことを忘れるようなことは決してありません
猫の記憶力について、考察とまとめ
とまぁ猫の記憶力について書いてみましたが、実際のところ猫の記憶力のついては、あまり研究が進んでいないようなのです。
気まぐれで個性も強い猫たちですので、実験をしても興味のあるなしや個体によって結果がバラバラになっちゃうようでww
記事の中で、モコやタムについての事例を出しましたが、確かに猫の記憶力について言われていることとは、ちょっと違う行動を取っていたりもします。
ただ、個人的には、世間一般的言われているような「猫は3日で恩を忘れる」というのは、あっているようで間違っていて、ただ指示に従わない、言うことを聞かないからっていう・・・そこには何か猫への偏見も混じっているのでは無いかと思います。
「猫は家につく」というのも、実は必ずしもそうではなく、飼い主と接する中で「人につく」猫もいる。
また、人間の身近に居る犬と猫はどうしても比較されがちですが、習性の全く違う犬と猫を比べること自体が間違ってます。
猫と生活されている方なら分かると思いますが、猫は色んなことをしっかりと記憶してますし、人をよく見ていてそこから学ぶ(自分でドアを開けたりね)こともある賢い生き物です。
恩を忘れるなんてとんでもない・・・注いだ愛情はしっかりと感じ取ってくれています。そして側に居てくれるだけでこちらは癒やされますので、恩はちゃんと返して貰っている・・・WinWinですww
怖い思いや嫌がることを強制してしまうと、猫は本能的にそれが強く印象に残り危険だと記憶されちゃいますので、猫とのスキンシップを大切にして楽しい思い出をいっぱいいっぱい作り、我々飼い主が猫にとっての安らげる居場所となりたいものですね。
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