【猫の下痢・軟便】猫が元気でも下痢が続く場合は注意!原因や対策

食べ過ぎ注意!と言う飼い主の言葉を無視しておやつを食べる愛猫たち

こんにちは!レウです。

うんちがトイレの縁にくっついてしまったり、お尻近くの毛にこびりついたり・・・猫の下痢や軟便に悩まされている方も多いかと思います。

軟便は少々分かりづらいかもしれませんが、下痢は一目瞭然。

ですが、下痢も軟便も、だからといってどうしたら良いのか・・・ほとんどの飼い主さんは少し様子を見る形を取るのだと思います。

猫自体は特に問題無くいつも通り元気だったりもしますからね。

猫というのは、ちょっとぐらいの異変は我慢してしまう動物でもあります。

そんな猫の下痢や軟便が幾日も続くと、当然のことながらだんだん心配になって来るもの。

まずは猫が下痢や軟便になる原因などある程度の知識を持っていれば、その後どのように対処すれば良いのか判断もしやすいかと思います。

そこでこの記事では、猫の下痢や軟便について、その原因や対策(予防)または考えられる病気について書いてみることにします。

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猫の正常なうんちってどんなもの?下痢や軟便とは?

下痢やら軟便やら汚い話をしているんだねって顔を出して言っている体の愛猫モコ

まずはじめに、猫の正常なうんちというものがどういった物であるのか。

[猫の正常なうんち]

  • 長さや大きさは人差し指ぐらい
  • 薄い~濃い茶色(食事によって変わる)
  • 亀裂が少ない
  • ほどよく水分が含まれ光沢がある

こういったうんちが猫にとっての正常なうんちとなります。

では、猫の下痢や軟便とはどのようなものか・・・って下痢に関しては説明の必要もないのですが(汗)

下痢を簡単に言えば、うんちに含まれる水分量が通常よりも多いということですね。

正常なうんちの水分量は70%ぐらい、水分量が80%以上になると下痢となり、90%以上になるとびちゃびちゃの水様便となります。

そして、軟便というのは、うんちがちゃんと形としてはあって、触ると崩れてしまうぐらいの柔らかさのうんちのことを指します。

実は少しうんちが柔らかい程度の軟便(軟便ぎみ)というのは、そんなに悪いことでは無いと考えます。

それというのも、腸内細菌である善玉菌がたくさん増えた時、つまり腸内環境が整いつつある時に軟便ぎみになることもあるのです。

ですので、多少猫のうんちが柔らかいぐらいの軟便であれば、それほど気にすることはありません

むしろ猫にとっては良好な場合もあるのです。

注意しなければならないは、下痢や水分量が多く下痢に近い状態の軟便。

以下に書く「軟便」は、あくまでも下痢に近い下痢ぎみの軟便を指していると捉えてください。

猫が下痢や軟便になる原因と対策

食べ過ぎ注意という飼い主の言葉を適当にあしらっている体で、ご飯を食べる愛猫たち

猫の下痢や軟便にも、日常生活の中で起こるものから、病気が原因となっているものまで、様々な原因があります。

一過性の下痢や軟便(たいていは24時間以内に治まる)であれば様子をみる形で良いかと思いますが、下痢が長く続いていたりすれば脱水症状にもなりかねませんし、病気が原因である場合には放っておくと危険な状態になることもあります。

つまり、2日以上、下痢や軟便が続いているのであれば、注意が必要になってくるということです。

なかなか判別するのは難しいと思いますが、どういった原因があるのかを知っておくことは大切。

様子を見るにしても、ある程度、ご自身でこれら原因を改善しながら様子を見ることが出来ますのでね。

[猫が下痢や軟便になる主な原因]

  • 食べ過ぎ
  • 人間用のものを食べた
  • キャットフードに起因
  • 異物誤飲
  • ストレス
  • 病気

それでは、下痢や軟便のそれぞれの原因とその対策・予防について話していきます。

食べ過ぎ

下痢や軟便の原因で最も多いのが食べ過ぎによるものです。

猫も人間同様に食べ過ぎは、お腹を壊す原因となります。

下痢や軟便のみならず、嘔吐や肥満、様々な病気の原因ともなってしまい、余計に可哀想なことになってしまいます。

容器に入っていれば入っているだけ一度に全部食べてしまうような猫、ドカ食いする猫には特に注意が必要です。

対策と予防

猫に物足りないとおねだりされ、可哀想に思って多く与えてしまったり、必要以上に容器にフードを入れたりするのはよくありません

キャットフードにはそれぞれ給与量が決められているので、その給与量を必ず守るようにしてください。

一気に食べてしまう(ドカ食いする)ような猫に対しては、1日の給与量はそのまま、一回の食事の量を減らし、与える回数を増やしてあげるのも効果的ですね。

1日2回に分けて与えている方がほとんどだと思いますが、それを3回4回に増やして与えると良いです。

ちなみに嘔吐が多い猫にもこの方法は効果的で、ドカ食いして食べ過ぎることでよく吐いていたうちのミミは、こうすることで嘔吐の回数が減りましたよ。

人間用のものを食べた

基本的に人間用の物(食べ物・薬・サプリメントなど)は猫に与えてはいけません。

人間用の物は猫にとって塩分や糖分が強い傾向にありますし、添加物なども多く含まれている場合があります。

牛乳なら良いだろうって思っても、その牛乳もお腹を壊す原因となってしまいます。

下痢や軟便で済めばまだ良い方で、命の危険に関わって来るような食べ物もあるのです。

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対策と予防

あなたが食事している時に、猫が可愛くねだって来たとしてもグッと我慢しましょう。

また、お菓子(チョコレートなど)こぼれ落ちてしまったものなどにも注意が必要ですよ。

猫は「嘔吐反射」が人間よりも鈍く、人間であれば口にいれた時点で吐き出しますが、猫は一旦呑み込んでしまってから吐き出す生き物なのです。

なんでもかんでもとりあえず口に入れてみる(=呑み込んでしまう)猫もいますし、匂いを嗅いでいる時に謝って口にしてしまう場合もあります。

お子さんがいるご家庭は特に注意しましょう。

もしも猫とって危険な食べ物を食べてしまったと気付いたら、すぐに病院へ連れて行ってください。

キャットフードに起因する場合

猫が毎日食べているキャットフードも下痢や軟便となってしまう要因の一つとなります。

穀物などの消化吸収に良くないもの、添加物またはアレルゲンが多く含まれることによっての食物アレルギーなどで、猫が下痢や軟便になってしまう。

そうでなくても、キャットフードが猫の体質に合わない場合には、やっぱり下痢や軟便になってしまうこともある。

また、よくある下痢などになるのは、キャットフードの切り替え時ですね。

原因は様々ですが、キャットフードは一気に変えてしまうと胃腸の調子が悪くなったりもします。

ちなみに、便を固める要素の強い物、たとえばビートパルプなどを大量に使って人為的に軟便を改善させようとしているようなキャットフードは、当ブログではおすすめしていません。

先にも書きましたように、多少うんちが柔らかい程度の軟便であれば問題ありませんし、逆に便秘になってしまう可能性もあります。

そもそも人間の都合で猫のうんちを無理に固めてしまうことに、違和感や抵抗を感じますからね。

対策と予防

キャットフードを切替える時は、切り替え前のキャットフードと混ぜながら、7日~10日かけ、猫の様子を確認しながら徐々に切り替えていきましょう。

今現在、愛猫に与えているキャットフードで、下痢が続くようであれば、キャットフードへの見直しも考えた方が良いかもしれません。

無添加はもちろんのこと、メイン食材が肉や魚であって穀物ではない(またはグレインフリー)で消化吸収の良いものや、アレルゲンカットされたキャットフードにしましょう。

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また、良さそうなキャットフードに変えてみたのに、なかなか下痢が治まらないという場合、腸内環境が悪化している可能性もあります。

腸内環境が悪化すると上手く消化が出来なくなるので、未消化のタンパク質がお腹に溜まり、そこに悪玉菌が集まって有害物質を放出してしまって便の調子が悪くなるのです。

また、吸収も上手く出来ないので、キャットフードが良質でも、その効果が得られにくくなってしまう

下痢や軟便、そして便秘も含めて猫のお腹の調子を善くする(腸内環境を整える)プロバイオティクス、プレバイオティクス、オリゴ糖、酵素などが含まれるキャットフードにするのも手です。

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異物誤飲

異物誤飲は下痢や軟便のみならず様々な危険が伴いますので大変危険です。

特に好奇心旺盛な子猫はなんでも口に入れたがるので注意が必要ですよ。

異物を誤飲した後に嘔吐して排出することが出来れば良いのですが、そうでない場合は下痢となってしまいます。

そこで便と一緒に異物が出てくればよいのですが、体内に残ってしまうと胃や腸を傷つけてしまい危険な状態となります。

最も危険なのは、異物が喉に詰まってしまい気道が塞がれてしまうことにあります。

呼吸困難となり窒息死してしまうおそれもありますので・・・。

また、洗剤や殺虫剤など薬剤を舐めたりした可能性がある場合にも、すぐに病院に連れて行って診て貰ってください

うちのモコは紐や紐状のゴムなどを良く口に入れてしまうことがあります。

以前遊んでいた髪留めのゴムが無くなったことがあり、その時は排便にてうんこと一緒に出て来たから良かったですが、紐などは腸に引っかかったりすることもあり、そうなると手術して取り出さなくてはならなくなります

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対策と予防

猫が口にしそうな物は出しっ放しにせず使い終わったらすぐに必ず片付けるように心がけることが大切。

猫の玩具に関しても猫が好きな時に遊べるようにと思うかもしれませんが、小さいものなどは遊んだら必ず片付けるように。

調理中に落としてしまった食材や食べこぼし、洗剤や薬剤などをこぼしてしまった場合は、忘れないうちに必ず拭き取りましょう。

ストレス

猫にはストレスから来る下痢や軟便もあるようです。

ストレスの原因を突き止のはなかなか難しいので、ストレスが原因となると苦戦はするかと思います。

最近になって何か変わったこと、新たに始めたことんかはありませんか?

引っ越しや模様替えをしたとか、これまでに無かったものを置いたとか、新しく他の猫が家族に加わった、また、猫のトイレはいつも綺麗にしていますか?

対策と予防

何か思い当たることがあり改善出来るのであれば改善してあげましょう。

下痢ではありませんが、うちのモコも以前にストレスから薄毛になるということがありました。

当時色々とやった中で、うちの場合は忙しさにかまけてのスキンシップ不足だったと思っています・・・。

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病気が原因

下痢や軟便で一番気になるのは病気の可能性ですよね。

[下痢や軟便の原因と考えられる病気]

  • 胃腸炎
  • 感染症
  • 寄生虫
  • 細菌
  • アレルギー
  • IBD(炎症性腸疾患)
  • 腫瘍
  • 膵炎
  • 甲状腺機能亢進症 etc.

下痢、軟便が伴うような病気は様々にあり、これらは一部でしかありません。

自身では判断出来ませんし、発見や治療が遅れると大変なことになってしまう病気もあります。

対策と予防

下痢や軟便だけど猫は元気だから・・・というのはよくありません。

猫はギリギリまで苦痛を我慢してしまう生き物なので、飼い主が先に気付いてやることが重要なのです。

猫トイレの掃除をする際に、便の様子をしっかり確認する癖をつけましょう。血が混じっていたり、うにょうにゅした虫が這っていたり、ひと目でわかる異常もありますので。

下痢や軟便が慢性的に続いていたり、嘔吐、食欲不振や元気が無いだとか何か他の症状も伴っているようでしたら、すぐに病院に連れて行ってあげてください。

すぐに病院で診た貰った方がよいケースとは?

緊急事態だと騒いでいる体の愛猫ミミ

猫の下痢や軟便が続き、他に嘔吐、食欲不振、血便、元気が無い等々何かの症状を伴う場合には、感染症などの病気にかかっている可能性が高くなります。

[危険な下痢・軟便]

  • 高熱や嘔吐、食欲不振を伴う下痢や軟便
  • 食べてはいけない物を口にした場合
  • 下痢・軟便に血が大量に混ざる血便をしている場合
  • 便に虫がいる場合
  • 子猫や高齢猫の場合

チョコレートなど食べてはいけない物、ネギ科の植物やユリ科の植物等々、猫にとっては命の危険にさらされるような危険な食べ物を食べてしまうと、中毒を起こしていたり、もし重傷化すると手遅れになってしまうことも。

下痢や軟便でありながら血便している場合は危険です。感染症、寄生虫やストレスによる胃腸炎、異物誤飲による胃や腸の裂傷、または腫瘍が出来ている場合も・・・。

寄生虫は様子を見ていても猫の体内から居なくなることはないし、逆に悪い方向にしか進みません。虫はお尻にくっついていたり、肛門から出て来たり、または便と一緒に虫が出てくることもありますので、トイレ掃除の際に確認してみましょう。

体力や免疫力の低い(低下した)子猫や高齢な猫はそれほどたいしたことの無いようなような病気でも命を落とす危険があります。

食べ過ぎやストレスからの下痢や軟便で猫が元気であれば、少し様子を見てからでも構いませんが、こういったケースで起こる下痢や軟便は、気付いた時点で、すぐに病院に連れて行き診て貰ってください

早期発見と早期治療が大切です。

猫の下痢や軟便について、考察とまとめ

排便に異常はないと言っている体の愛猫たち

猫の下痢や軟便について見てきました。

たとえ愛猫が元気であっても下痢や軟便がしばらく続いている場合にはいずれも危険、注意が必要です。

猫の体に異常が起きている場合には、猫がなんらかのサインを出しているはずです。

そんな猫の変化に気付いてあげる為には、普段から猫に関心を持ちしっかりと見てあげることが大切。

下痢や軟便に限らず、飼い主であり愛猫と日々一緒に暮らしているあなたが、もしいつもと何か様子が違うと感じたのならば、病院に連れて行ってあげるのが一番良いと思います。

また、下痢や軟便は獣医さんでも判断に迷って様子をみる形を取ることが多いそうですので、病院に行く場合には、便の量や状態、排便回数などを獣医さんに伝えると、診断の際に役立つそうです。

便の様子をスマホで撮影して見せるのも良いかと。

あ!あと、薬が原因の場合もありますので、飲ませている薬があればそれも伝えること。

受診の結果なんともなくて、ただの取り越し苦労であればその方が良いわけで、ずっと不安に思い続けているよりもご自身の安心に繋がるとも思いますよ。

病院に連れて行かれる猫は気が気ではないでしょうけども・・・それが愛猫のためにもなりますので。

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この記事を書いた人
レウ

35年間猫と暮らし、今現在2匹の猫と暮らす猫バカ。地図会社、印刷会社、システム会社を経て、物作りの楽しさを知りブログを書き始める。猫を長生きさせることを目標とし猫ブログを立ち上げ、愛猫たちの出来事、猫に関する役立つ情報など、経験した事も交えながら、飼い主目線で記事を書いてます。猫以外では映画やゲームが好きなインドア派。

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