こんにちは!レウです。
みなさんは猫の腸内環境について考えたことはあるでしょうか?
人間の場合であれば、腸内環境を整える食事や健康法など色々と耳にすることがあるかもしれません。便秘などに悩まされる女性の方は特にかもですね。
実は「腸」は脳からの支持が無くても活動できる「第二の脳」なんて言われるぐらい重要なんです。
それは猫にとっても同じぐらい大事。
ぶっちゃけ猫に長生きしてもらいたい!と猫の健康を考えるなら、まず腸内環境について考えることから始めても良いと言っても過言ではないぐらい大事なんです。
猫の腸内環境が弱ったり悪化すると、便秘や下痢などうんちの調子が悪くなるのはもちろんのこと、免疫力が低下し様々な弊害を引き起こしてしまう。
逆に言えば、腸内環境を整え改善してやることによって、便秘や下痢はもちろんのこと、これまで原因が分らなかったような猫の諸症状(お悩み)が、一気に解消もしくは予防できる可能性だってあるのです。
猫の腸内環境についてあまり気にしていない方も多いかもしれませんが、猫にとっても腸内環境を整えることはとても大切なことなんです。
そこで今回は、猫の腸内環境、腸や腸内細菌についてや、悪化してしまうとどうなるのか、腸内環境を整えるにはどうすれば良いのか、など猫に長生きしてもらう為の秘訣?を書いてみたいと思います。
猫の腸内環境とは?
そもそも腸内環境って何!?って話ですが、文字通り「腸」の中の環境。
「腸」の役割は主に消化と吸収、そして排出。
食べた物を消化し必要な栄養素は体内に吸収、不要な物を体外へ排出する「腸」はとても重要な場所なんです。
まずは「腸」や腸内環境において重要な「腸内細菌」について説明していきます。
猫の腸
完全な肉食動物である猫の腸の長さは、草食動物に比べて短く(盲腸もなく)なっていて、そのため穀物を含む植物は消化しづらく、肉類から得られるタンパク質や脂質の消化吸収にはとても優れています。
ちなみに、腸だけでは消化しづらい草など植物を食べる草食(または雑食)動物は、腸内に植物を分解する微生物を多く有し、それらが時間をかけて消化吸収する必要がある為に、腸が長くなっているのです。
さて、腸には大きく分けて小腸と大腸と呼ばれる2つの消化器官から成っているのはご存知かと思いますが、その主な役割は以下のようになっています。
小腸
小腸の機能は、胃でざっくりと分解されたタンパク質、脂質、糖質などの栄養素を、消化酵素によりさらに細かく分解つまり消化して吸収していきます。そして小腸で吸収しきれなかった不要なものが大腸に流れていくというわけ。
また、小腸にも腸内細菌は分布しているのですが、その主な役割は消化吸収ではなく外部からの病原菌定着を防ぐ為だとされているようです。
大腸
大腸では、食物繊維の発酵とミネラルなどの栄養素や水分の吸収、そして不要な物(うんちやおしっこ)を排泄していきます。大腸には消化酵素はなく腸内に常駐する腸内細菌が消化吸収を行なってくれます。
ここで消化や吸収が正常に行なわれなかった時、うんちを上手く流せず留まってまってしまった場合には便秘に、水分の再吸収が上手く行えなかった場合には下痢となってしまう。
つまり消化や吸収をしてくれる腸内細菌が上手く機能しなかった(悪さをした)時に、そういった症状を起こしてしまうのです。
腸内細菌
腸内において重要な役割を果たすのがこの腸内細菌です。細菌が固まって花畑のように見えることから腸内フローラとも呼ばれています。なんだか神秘的。
腸内細菌は、主に「善玉菌」と「悪玉菌」に大別され、そしてもう一つ、中立な立場を取る「日和見菌」の3種類が存在しています。お通じ関連でお悩みのある方はよく聞く名称かもしれませんね。
善玉菌
文字通り体に善い影響をおよぼす細菌たちのことです。
善玉菌には、ビフィズス菌や乳酸桿菌などがあり、名称を聞いただけでお腹に良い感じがしちゃいますよね。
ですが、猫においては人間や犬とは違っていて、ビフィズス菌や乳酸桿菌の勢力は小さめ、それらよりも乳酸菌であり免疫力が高い「腸球菌」が最も力を持っていて、善玉菌の役割を果たしていることが最近の研究で分ったそうです。
猫には猫の乳酸菌って感じですww
善玉菌の役割は、健康を維持する為に必要な物質を作り、ビタミン(B群・K)やホルモンの産生、消化吸収、便通を良くする、アレルギー症状の緩和、免疫細胞の活性化など多岐に渡ります。
腸内環境を整えるとは、一般的にこの善玉菌を増やすことを指します。
悪玉菌
まぁ悪玉ですからね、言うまでもなく悪いやつらで、体に悪影響をおよぼす細菌たち。
悪玉菌には、大腸菌やブドウ菌、ウェルシュ菌などあります・・・お腹痛くなるヤツ!
そんな悪玉菌が腸内で増えてしまうと、未消化のタンパク質などを腐敗させそこから有害物質が放出しお腹の調子が悪くなる。さらに善玉菌の活動を妨害し善玉菌が増えにくくなってしまう。
そうなると善玉菌が担っていた役割が果たせず、消化吸収能力の低下やアレルギー症状、免疫力低下へと繋がってしまうのです。
腸内環境が乱れるというのは、悪玉菌が増えてしまうことを指します。
日和見菌
腸内細菌の2割が善玉菌、1割が悪玉菌、そして大多数の7割を占めるのがこの日和見菌です。
善玉でもなく悪玉でもない中立的立場のこの日和見菌は、長いものには巻かれろっていうタイプ。
腸内細菌は、善玉菌が増えると悪玉菌が減り、逆に悪玉菌が増えると善玉菌が減ってしまうといった形になっていて、その全体バランスは変わらない。つまりこの日和見菌がどう動くかによって左右される。
日和見菌は、善玉菌が多ければ何の悪影響もないのですが、悪玉菌が多くなって来ると悪玉菌に加勢して悪玉菌を増加させてしまうのです。悪玉菌が増えてしまった場合には目も当てられない状態となってしまうわけです。
つまり、善玉菌を増やして優勢な状態を保ち、日和見菌が悪玉菌となって増えてしまうのを防ぐことが、腸内環境を整え改善させる方法となるのです。
腸内環境は加齢と共に悪化する
猫が年を重ねれば重ねるほど、その腸内環境は悪化していきます。
加齢と共に、腸内細菌の善玉菌は減少し続け、悪玉菌が増えていく傾向にあるわけです。
年を取ると、便秘や下痢、毛艶や毛並みの悪化、痩せてきたり食欲不振、癌などの病気にかかりやすくなるのもまた、腸内環境が悪化し、消化吸収能力の衰え、免疫力が低下してきている為だと言えます。
特に7~8歳あたりから猫は老化現象が始まると言われているので、そういった高齢猫の腸内環境には要注意なのです。
猫の腸内環境が悪化すると・・・
ここまででもチラホラ書いてきましたが、腸内環境が悪化すると、どうなってしまうのか少し詳しく書いていきます。
逆に言えば、腸内環境を整えることで、こういった事態が防げると言うことになります。
消化吸収能力の低下
腸内環境が悪化(善玉菌が減少し悪玉菌が増加)すると、キャットフードなど猫が食べた物を上手く消化出来ずに腸の中に残ってしまい、そこに悪玉菌が集合して腐らせてしまうと、そこから有害なガスを放出し始めます。
その有害物質が腸の粘膜を炎症させ、便秘や下痢(軟便)、嘔吐や目やにといったアレルギー症状(主に食物アレルギー)など、猫にとって悪い影響を及ぼしてしまうのです。
また消化吸収能力が低下することで、栄養を上手く吸収することも出来なくなるので、十分な栄養を補うことが出来なくなり、どんなに良いキャットフードを食べさえていても、その効果を十分に得られないまま、便秘や下痢といった症状だけが起こってしまう。
免疫力の低下
そして、最も危惧すべきは、免疫力の低下です。
なんで腸内環境が悪化すると免疫力が低下するの?って話ですが、実は60~70%もの免疫細胞が腸に集中している為です。
なんで腸にそんなに免疫細胞が集中しているかと言えば、腸が体外から体内へ吸収される最後の砦とも取れる位置づけにあるからです。
猫が口にする食べ物などには有害な物質が付着している場合が多く、それらを消化吸収する腸では、そういった有害物質が体内に吸収されることを防がなければなりません。
そこで最大限に必要となってくるのが、体外から侵入する異物(有害物質や細菌)から身を守る免疫細胞ってことなのです。
「腸は最大の免疫臓器」とも呼ばれているんですよ。
そんな免疫細胞が集中する腸内環境の悪化は、免疫力の低下へと繋がってしまうということなのです。
免疫力が低下してしまえば、ウイルスなど感染症、腎臓病など内臓疾患、糖尿病や皮膚疾患など老化に伴う様々な病気、そして癌といった病気にもかかりやすくなってしまうのです。
そういったことから、猫の健康を考えるならば、猫に長生きしてもらいたいと思うのであれば、腸内環境を整え改善することがとても重要だと言うわけなのです。
猫の腸内環境を整え改善する方法
猫の腸内環境が悪化してしまう原因は、主に粗悪な食事、加齢、ストレスの3つです。
加齢に関しては、自然の成り行きでもあるので、どうすることも出来ないのですが、高齢な猫は、食欲不振や老化に伴う病気、免疫力低下など、腸内環境の悪化で起こる症状が多いので、しっかり対処してあげる必要があります。
キャットフードの見直し
上記しましたように、腸の中に消化しきれなかった物が留まってしまうと、そこに悪玉菌が群がって最終的に有害物質を放出することになってしまいます
キャットフードにおける猫が消化しづらい物と言えば、筆頭で挙げられるのが穀物ですので、グレインフリー(穀物不使用)もしくは穀物がメイン食材となっていないキャットフードにした方が良いです。
穀物ではなく肉や魚をメイン食材とし無添加であることを最低条件として選び、オリゴ糖や食物繊維(水溶性)も含まれていると尚良しです。
キャットフードの中には、消化吸収に優れている食材や、腸内環境改善に良いとされるプロバイオティクス、プレバイオティクス、オリゴ糖、酵素などが含まれている物もいくつか存在しますので、そういったキャットフードも選択肢の一つとなりますね。
ちなみに、プロバイオティクスとは「腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義され、候補とさているのは乳酸菌やビフィズス菌などです。
また、プレバイオティクスとは「大腸に常在する有用菌を増殖させるか、あるいは有害な細菌の増殖を抑制することで宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分」と定義されていて、オリゴ糖や食物繊維類などのことを指します。
ファインペッツ | クプレラ ホリスティックグレインフリー | ナウフレッシュ (アダルトキャット) | |
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価格(税込)/kg | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り | 約 2,698円 | 約 3,160円 |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 成猫期 |
メイン食材 | アヒル肉 | 魚類 | ターキー生肉 |
無添加・無着色 | 〇 | 〇 | 〇 |
グレインフリー | ✖ | 〇 | 〇 |
腸内環境改善 |
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サプリメントで補う
とは言う物の、普通のキャットフードだけでは乳酸菌や水溶性食物繊維と言った物は、なかなか摂取することが出来ませんし、そもそも消化吸収能力が低下しているような場合は、思ったように効果を得ることが出来ません。
そこで登場するのがサプリメントです。
ヨーグルトなども効果が無いとは言えませんが、人間用の食べ物を猫に与えるのは、脂質、糖質、様々な事に注意しなければなりません。
また、経口摂取した乳酸菌は1%未満しか腸に届かないとされることから、その効果がいかほど得られるのかには疑問が残ります。
生きたまましっかりと腸にまで届く乳酸菌と、猫が消化を苦手とする穀物(炭水化物)や食物繊維、脂質などの消化をサポートしてくれる消化酵素によって、猫の腸内環境の健康を維持してくれるサプリメントなんかもあります。
下記の腸活サプリメントならお安く試せますので、一度試してみても良いかもしれませんよ。
ストレスの軽減
人間でも同じ事が言えるのかもしれませんが、猫もストレスから腸内環境が悪化してしまうのです。
冒頭で、腸が「第二の脳」と呼ばれていると書きましたように、脳と同じく腸も内的・外的な変化をダイレクトに感じとって活動します。
ストレスが溜まって来ると善玉菌の数が減少するとも言われていて、そうなると悪玉菌が増加することになってしまう・・・。
そもそも猫にとってストレスは大敵、腸内環境に限らず、猫のストレスには注意を払う必要があります。
とは言え、猫が何にストレスを感じているのか、その原因を探し出すのはかなり大変ですが、飼い主として愛猫がストレスを感じているのに指を咥えてただ見ているわけにはいきませんよね。
思い当たることからひとつずつでも改善していきましょう。
また、猫との適度なスキンシップと運動を基本として、落ち着ける居場所を作る、トイレまわりの見直し、環境変化への対応、猫との接し方など、普段からなるべく猫にストレスがかからない生活を送るようにしましょう。
猫の腸内環境について、考察とまとめ
人間の場合、健康の為にと注目されつつある腸内環境。
猫に対しては、まだまだ腸内環境にまで目が行き届かない状況かもしれません。
ですが、猫の癌を含めて様々な病気は元より、目やに、涙やけ、下痢や軟便、便秘、嘔吐、アレルギー、食欲不振等々の猫の諸症状に対しても、腸内環境の悪化が深く関わっている可能性があるのです。
特に免疫力が低下して来て、病気にかかる可能性が高くなってくる7~8歳以上の猫に対しては、腸内環境についてもしっかりと考えてあげるべきなのです。
猫の腸内環境を整えれば、食べ物(キャットフード)をちゃんと消化し、その栄養をちゃんと吸収することが出来ます。
また、免疫力をも高めることもでき、ひいては猫を様々な病気から守ることが出来ます。
つまり、猫の腸内環境を整えて改善させるということは、お腹の調子を善くするだけに留まらず、強い体を維持し長生きの秘訣ともなるのです。
腸内環境の他に、猫に長生きしてもらう方法(コツと秘訣)はこちら↓
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