こんにちは!レウです。
うちに一匹、ちょっと太りぎみの猫(キジシロのミミ)がいます。
メスなので小さい体格ではあるんですが、腹回りパンパンなのです。
顔が小さいから余計に大きく見えてしまうorz
ぽっちゃりぎみの猫は可愛いのですが、肥満からくる病気も色々とありますし、そろそろ病気にかかる確率も高くなる高齢期に入るので、本格的にダイエットさせようかと思っています。
ってことで、今回は愛猫ミミの為、猫の肥満について、肥満の見分け方、肥満によって起こるリスク、太る原因とダイエット方法などを書いみたいと思います。
猫の肥満、見分け方
まずいったいどこからが肥満なのかって話ですね。
まず、猫にはそれぞれ理想体重といものがあるのですが、種類によって違う上に個体差や性別による違いもある為、あまりそれを信用し過ぎない方が良いです。
あくまでも目安として、日本猫のような一般的な猫の場合だと理想の体重は以下のようになります。
- 0週間 約100g前後
- 1週間 約150~200g
- 2週間 約200~300g
- 3週間 約300~400g
- 1ヶ月 約400~500g
- 2ヶ月 約950g~1kg
- 3ヶ月 約1~1.5kg
- 6ヶ月 約2.5~3kg
- 9ヶ月 約3~3.5kg
- 12ヶ月 約3~4.5kg
生まれて一年が経過した頃の体重が、猫の理想的な体重。
その理想体重の上下10%~15%の範囲であれば問題は無く、85%以下になると痩せ過ぎ(痩身)、120%以上で太り過ぎ(肥満)となるようです。
・・・なんですが、やはり種類・個体差がありますので、触った感覚や見た目で判断するのが一番分りやすいのかもしれません。
見た目や触った感覚による肥満の判断基準は以下のようになります。
- 脇の下にある肋骨に触れることができない。
- 尾の付け根がよく分からない。
- 横から見た時に、お腹が垂れ下がっている。
- 上から見ると、腰のくびれは無く、箱や樽のように見える。
また、肥満や痩身を判断するためにボディコンディションスコア(BCS)というものが活用されます。
そこで、日本ヒルズ・コルゲート株式会社さんのボディコンディションスコアをお借りしました。
とても分りやすいので、愛猫の状態が一目瞭然ですよ。
画像:日本ヒルズ・コルゲート株式会社より
④あたりがぽっちゃり猫って感じで注意が必要、⑤までいっているとまさに肥満、猫に様々な弊害が起こり得る可能性がありますので、早急にダイエットを考えた方が良いでしょう。
これを見る限りだと、うちのミミは肥満とまではいっておらず、なんとか体重過剰(ぽっちゃり)のところに位置していそうです。
まぁ肥満では無いからって、まったく安心は出来ませんけどもね・・・体重過剰なんですからorz
やっぱりミミにもダイエットは必要かな(汗)
猫が肥満になると生じるリスク
ぽっちゃりした猫って可愛いですし、痩せているよりは健康にも思えてしまいます。
ですが、猫の体は確実に悲鳴をあげている。
人間でもそうですが、肥満であることに何一つ良いことなんてありません。
と書きつつ、自分とこの猫がぽっちゃりしているっていうガッカリ感orz
でも肥満になるとリスクも多く、なんとか食い止めたいところ!
関節や靭帯への負担
普通に考えて体重が重くなると、足腰への負担が大きくなる。
ただ歩いている人間でさえそうなのだから、高いところへ登ったり、着地するような猫の場合は、より負担がかかってしまいます。
そんな状態が続くと、関節や靱帯、はたまた腰を痛めるのは必至。
関節炎や椎間板ヘルニアとなってしまうリスクが高まってしまうのです。
肝臓への負担
肝臓は、栄養素の消化や吸収、代謝、保存する働きなど、様々な役割(1500種類以上の働き)を果たす大切な臓器です。
しかし、肥満によって過剰に増えてしまった脂肪が肝細胞に混ざってしまい、肝臓が正常に働かなくなってしまいう肝脂肪(肝リピドーシス)となってしまう恐れが出て来てしまうのです。
普段は無症状である為、気付きにくい病気でもあるのですが、一旦何らかの病気にかかり、絶食しなければならない、または食事が摂れない状態となってしまった場合、肝臓が正常に働かず命の危険へとさらされてしまいます。
また、肝脂肪が進行してしまうと、肝臓の大部分の機能を失う肝硬変となってしまう場合も・・・。
肝硬変は、慢性腎不全と同様に重篤化するまで気付きにくく、肝硬変になってしまうと自己再生不可、進行を遅らせる対症療法しかなくなってしまいます。
猫の腎臓病に不安を抱く方は多いと思いますが、実は肝臓病も注意しなければならない病気なのです。
心臓への負担
増えてしまった脂肪は、心臓や血管にもの凄く負担をかけてしまいます。
体の一部にもなる脂肪細胞にだって栄養の供給が必要となり、その栄養は血液として血管を通って供給されます。
脂肪が増えると、より広範囲に血液を送らなければならなくなり、血管(毛細血管)が発達し長く伸びてしまう。
そうすると血液ポンプの役割となる心臓への負荷も大きくなってしまいますので、肥満猫は一般的な猫よりも、心筋症、心不全、高血圧など循環器系の病気にかかりやすくなってしまうというわけなのです。
呼吸器への負担
肥満化して、首のまわりに脂肪がついてしまうと、ある意味首を絞められたような状態になります。
気道が圧迫されてしまい呼吸がしにくくなってしまう。
太った人が少し動いただけでヒーフーヒーフーと息が荒くなってしまうようなことを見掛けたこともあるかと思います。
もともと、呼吸器系の病気を持っている猫なんかは特に注意が必要。
何気にテレビで面白おかしく紹介されていたデブ猫さんたちの中には、呼吸器不全を起こして亡くなっている場合も少なくないようです。
糖尿病になりやすい
猫がかかりやすいと言われる病気の一つ糖尿病。
糖尿病になる猫の多くは肥満傾向にあると言われています。
食べ過ぎや肥満によって、糖を細胞に取り込む助けをするインスリンが不足、反応が鈍くなってしまい血糖値が高くなることで、糖尿病は発症してしまいます。
麻酔リスク
手術をする時に使用される麻酔ですが、麻酔は、脂肪に溶けやすい性質があるため、肥満になると麻酔が効きにくくなってしまいます。
麻酔を使う時にそういった誓約書を書かされることになると思いますが、麻酔は量の調節を間違えると、猫がそのまま死んでしまうということもあります。
肥満であると、麻酔が効きにくい為、量を増やしたり調節を余儀なくされ危険度が増してしまいますし、また、脂肪に多く取り込まれてしまった麻酔は時間差で効いてくることもあり、麻酔から覚めにくくなってしまう場合も。
いざと言う時のためにも、猫の肥満には十分に注意した方が良さそうです。
猫が太る原因
猫が肥満になる原因、つまり太ってしまう原因は様々ですが、ほぼほぼ人間のそれと一緒ですね。
運動不足
もうこれは太る原因としては当たり前ww
摂取したカロリーをしっかりと消費することが出来れば、太ることはありません。
ですが、猫はよく寝る生き物ですし、ご飯を食べては寝るだけを繰り返しているような猫は、当然のように太っていきます。
太ってしまうと動くのも嫌になるってもんで、悪循環を招きどんどん太ってしまい、あげく肥満となってしまいます。
人間と一緒ですなぁ。
過食・置きエサ
これも当たり前wだし人間も一緒(汗)
猫がよく食べてくれるから、どんどん催促してくるからと言って、必要以上に与えてしまうと、そりゃ太ります。
また、食べたいだけ食べてしまいますので、置きエサ(常に容器にエサをいれてある状態)はよくありません。
それはもう、時間無制限の食べ放題です。
特にドカ食いするような猫には注意が必要。
そもそも置きエサだと、猫にとって重要な匂いも薄れてしまい新鮮さも損なわれますし、嘔吐してしまう頻度も増えますので、置きエサすることにあまり利点がないのです。
あと、カロリーの高いおやつの与えすぎにも注意ですね。
これもまた、猫の催促に負けてついつい与えてしまいがちですが、特にぽっちゃり猫やすでに肥満ぎみの猫には与え過ぎ無いようにしましょう。
避妊・去勢
避妊や去勢など不妊手術をするのは大切ですが、そのことが原因でホルモンバランスが崩れてしまい、基礎代謝の低下や食欲増進を招くことで猫が太ってしまう。
種族保存と食べること、これら二つの行動が、そのまま二大欲求となっていて、猫にとって生きることそのもの。
それが避妊や去勢によって、一方の性欲が無くなるもしくは薄れてしまうと、その欲求が全て食欲へと移行されてしまうのです。
つまり猫にとって、食事のみが生きがいみたくなるってことです。
また、生殖能力を維持するために消費していたエネルギーも必要なくなるので、その分が余って消費しきれないカロリーが増えてしまい脂肪が増えてしまう。
その他
猫も年齢によって基礎代謝が低下する傾向にありますので、それまでと同じ量の食事をしてた場合ではありますが、知らないうちに太っていたなんてこともあるようです。
まぁ年を重ねると食事の量自体も減っていくとは思いますが、高齢になっても食欲が旺盛な場合には少し注意してあげてください。
また、関節炎や足を怪我して歩くことが困難な状況、何らかの病気だったり術後だったりで安静にしていなければならない状況になると、当然のことながら運動量が減少してしまうので、それが長期に渡れば肥満の原因ともなってしまいます。
同じく、肥満になると関節や靭帯へ負担がかかるのはリスクのところでも書いた通りで、もし足腰を痛めてしまえば猫の運動量が減り、さらに太っていくという悪循環が起こってしまいます。
猫のダイエット方法
猫の肥満を見分ける方法、肥満がいかによろしくないのか、またその原因が分ったところで、いよいよその予防方法というかダイエット方法となります。
猫のダイエットは、主に運動と食事の面で行ないます。
適度な運動
カロリー消費量を計算して必要な運動量を算出する・・・ってとこまでやっても良いのですが、猫は気まぐれであり、必ず毎日それだけの運動をしてくれるとは限りませんので、そうそう上手くはいきません。
そういった意味では、ダイエットとして運動は不向きなのかもしれませんが、予防という意味では効果的ですし、しないよりマシです。
では、猫に運動させるってどうすれば良いの?
そりゃもう筋トレ・ランニングなどスパルタ的に・・・・なわけあるかいっ!
猫のおもちゃなんかを使って普通に遊んであげるだけでもいいです。
ボールが好きだったり、紐系が好きだったり、紙を丸めた物が好きだったり、猫にも好みがあるので、色々と試してよく遊んでくれるおもちゃで遊んであげてください。
成猫の場合は(肥満猫なら尚更)すぐに飽きて(疲れて)しまうだろうし、一回10分ぐらいでもかまいませんので、1日数回遊んであげましょう。
そもそも肉食系動物は短距離向き、長時間の運動には不向きです(苦笑)
出来るならば、上下運動が効果的なので、キャットタワーの上り下りや自宅の階段などを利用して遊んであげると良いですね。
適度な運動は肥満予防以外にも、飼い主と猫、お互いのスキンシップやストレス発散にもなりますよ~。
ちなみに病気や怪我をしていて、それらに負担がかかるようなら、無理に運動させてはいけませんので、食事関係のダイエットを重視しましょう。
また、肥満猫は疲れやすく足腰への負担にもなりますので、いきなり激しく運動させるのではなく、徐々に運動量を増やすようにしましょう。
食事関係
猫の食事関係でのダイエット方法は、食事の質そのもの、または食べ方や与え方に注意すると良いでしょう。
キャットフード
毎日の食事となるキャットフードは高タンパク、低炭水化物とした方が良く、肥満ぎみの猫であればそれプラス低脂肪・低カロリーなものが良いとされています。
よく分らない場合は、お使いのキャットフードに肥満対策やダイエットフードがあればそういったものにすると良いです。
ただ、メインが穀物(炭水化物)となっているものだと消化に良くありませんので、メインは肉や魚類(タンパク質)になっている物に切り替えた方が良いかもしれません。
また、ダイエットさせたい場合の給餌量に関しては、パッケージに記載されている1日の適正給餌量より20%減で与えましょう。
適正体重分しっかり与えていると予防とはなっても、ダイエットにはなりませんので・・・。
早食い、ドカ食い対策
早食いやドカ食いしてしまうような猫もいます。
うちのミミがそれですorz
そういった猫の場合には、1日の給餌量はそのままに1回分の給餌量を減らして、与える回数を増やしてあげると良いでしょう。
肥満には1日の給餌分を、6~7回に分けて与えると良いとされています。
時間に余裕がないとなかなか厳しいので、そこまでやらずとも、これまで与えていた回数よりも増やしてあげる感じで良いかと思いますよ。
また、あえて食べづらくして、早食い、ドカ食いを防止するというフードボウルなんかも色々な種類が販売されていますので、探してみても良いかも知しれません。
早食い、ドカ食いは、肥満のみならず嘔吐の原因にもなりますので、しっかりと対策しましょう。
置きエサをやめる
仕事などで家を空ける時間が長い方は、猫がお腹を空かせないようにと、容器に山盛りキャットフードを入れて置きっぱなしにし、いつでも猫が食事出来るようにしていたりするかもしれません。
実はうちも、24時間まるまる仕事で家を空けるようなことが常でしたので、この方式をとっていました。
ですが、置きエサが最も猫が太ってしまう食事の与え方となってしまうのです・・・orz
急な用事などで、たまに置きエサにするのであれば問題ないのですが、毎日そうなってしまうと時間無制限の食い放題キャンペーンみたくなってしまい、食っちゃ寝、食っちゃ寝で、ぶくぶく太っていきます。
給餌量も守れない状況となってしまいますし、決まった時間に与えないのも良くありません。
出来るだけちゃんと食事の時間を決めて、その時だけ与えるようにしましょう。
どうしてもそれが出来ないという状況であれば、タイマーで毎日決まった時間に、決まった量のキャットフードを与えてくれる自動給餌器を使ってみると良いかと思います。
自動給餌器であれば、寝坊などでも食事の与え忘れはなくなりますし、忙しい中でも規則正しく食事を与えることができ、ドカ食いにも有効ですよ。
猫を痩せさせようとして、やってはいけないこと
急激なダイエット、無理なダイエットはしてはいけません。
極端に食事量を減らしてしまうだとか、食事を与えないなんてことはもってのほかです。
空腹、栄養が摂れない状況になると、猫の体内は血糖値を維持しようとします。
すると血液中のインスリン値が下がってしまい、肝臓への負担が増すことになり脂肪肝になってしまう可能性が出て来ます。
また人間でもよく言われるリバウンドも、やはり猫にも起こり得ます。
食事制限するのではなく、食事の質や与え方を工夫して、ダイエットするようにしてあげてください。
また、運動に関しても、無理な運動は心臓や関節への負担がかかってしまいます。
一回10分~15分ぐらいで、猫が飽きて来た様子ならそこで終了、体重の重たい子であれば少しずつ運動量を増やしていく感じにしましょう。
猫の肥満について、考察とまとめ
ぽっちゃり猫、デブ猫って愛嬌があるといいますか、触り心地が良いと言いますか、コロコロしててとても可愛いですよね。
男目線で申し訳ないのですが、人間の女性もカリカリよりも多少肉付きが良い方が魅力的。
ですが、肥満ともなれば様々なリスクを負うことになります。
食べたい分だけ食べさせたり、おやつを与えすぎたり、猫が可愛いからといって甘やかしてしまうと、将来的に猫が苦しむことになってしまうのです。
「うちの猫ちょっと太ってるかも・・・」
そう感じたら、少しずつで構いませんので、上記したような肥満予防・ダイエット対策を講じていきましょう。
20歳以上になるような長生きしている猫を飼っている方が口を揃えておっしゃているのは、適正体重と体重管理の重要性です。
しっかりと猫の体重管理をすることで、なんだかぽっちゃりして来たとか肥満ぎみじゃないかとか、はたまた病気の疑いは無いか等々、猫の状態を掴むことも出来ます。
今、愛猫がぽっちゃりしていないとしても、肥満になってしまわないように、日頃から猫を見る・触る・体重を量るなど、しっかりと体重管理を行なうようにしましょう。
猫に長生きしてもらうコツや秘訣についての記事はこちら↓
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