猫を飼っているとやはり気になる尿路結石、毛玉ケア、毛並み・毛艶。
猫がよくなってしまう病気の腎臓病や、肥満が原因の糖尿病。
目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳や、便秘に下痢や嘔吐などといった症状。
食が細くてなかなかご飯を食べてくれないといったお悩み事。
今回は上記したような猫の症状や状態に関して、それぞれ食事における必要な栄養素と注意すべき点や、予め厳選したキャットフードの中から、それらに見合うものを時間をかけ真剣に選び、1ページでまとめてみました。
ただ、キャットフードは猫の好みや体質にもよりますので、そういった栄養素の物を選べばいいんだぁ!といった感じで、選んだキャットフードについては、あくまでも参考としてご覧下さい。
また、病気に関しても、健康で元気な猫に対してであっても、病気にかかってまった場合には、通常のキャットフードではなく療法食に切り替えた方が良い場合もありますので、まずは動物病院にて獣医師さんに相談してください。これは絶対に守ってくださいね。
キャットフードは毎日の食事によって必要な栄養を補給し、猫の健康を維持するものであり、疾病の治療や予防を目的とする効能効果を期待するものではありません。
猫の症状・状態別に適した栄養素とキャットフード
【尿路結石】を考えた場合の栄養素とキャットフード
尿路結石には、マグネシウムの過剰摂取によるストルバイト尿石、カルシウムの過剰摂取によるシュウ酸カルシウム結石があります。
カルシウム、リン、マグネシウムといったミネラルバランスが崩れてしまうことで、尿路結石となってしまいます。
最適なマグネシウム値が0.08~0.1%であり、最適なカルシウム、リン、マグネシウムのミネラルバランスは1.2:1:0.1となります。
また、酸やアルカリの度合いを示す尿pH値が重要となり、ストルバイトはpH値が6.6以上で結晶化しやすく、シュウ酸カルシウムはpH値が6.0以下で結晶化しやすいとされています。よって成猫と高齢猫では適切な値が違って来るということになりますね。
尿pH値は、その中間にあたる6.3(6.0~6.5)が適切な数値となります。
で、皆さんよく尿路結石を気にしてマグネシウム量や尿ph値云々考えているかと思いますが、割合が大幅に崩れていなければ問題ありません。
実は尿路結石には、猫に水を飲ませることが最も重要となるのです。
尿路結石の原因となるのは水分の摂取不足が大半を占めていて、水分摂取量が少ないと尿が濃くなり結石ができやすく、排尿回数が減ってしまうと尿路に結石が詰まりやすくなってしまう。
つまり水をしっかり飲ませてあげていれば、他の重要な栄養素を削ってまでマグネシウムなどのミネラルや尿Ph値にこだわりすぎることは無いということになります。
もちろん栄養素がしっかりと含まれている上で、尿路結石への配慮がされていればそれに越したことはありませんが。
参考までに厳選したキャットフードの中から尿路結石を考えた場合に選ぶとするとこういった感じになりますね。
ピュリナワン 下部尿路の健康維持 F.L.U.T.H.ケア | オリジン キャット&キティ | ファインペッツ | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 870円(オープン価格) ※定期購入で最大20%OFF | 約 3,850円 | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り |
対応年齢 | 成猫用、高齢猫用 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
マグネシウム | 成猫用:0.08% 高齢猫用:0.09% | 0.1%以上 | 0.06% |
リン | 0.7% | 1%以上 | 0.68% |
カルシウム | 成猫用:0.8~0.9% 高齢猫用:0.9% | 1.2%以上 | 0.7% |
尿路結石対策 | 成猫用:尿pH値約6.0~6.3 高齢猫用:尿pH値約6.3~6.6 | 尿pH値5.0、クランベリー配合 | 尿pH値が最も適切である6.3 |
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【肥満・糖尿】を考えた場合の栄養素とキャットフード
糖尿病となる主な原因は肥満だと言われていますので、その肥満を改善してやることが重要となります。
糖尿病には良質なタンパク質が多く含み、炭水化物量の低い物が良いとされ、問題の肥満には低脂肪、低カロリーのものが良いです。
食事後に血糖値が上昇しやすいので、糖の吸収にも考慮しているキャットフードなんかがあれば尚良いかと思います。
猫をダイエットさせる場合には、キャットフードの給与量20%減で与えるようにしましょう。
例え肥満対策がされているキャットフードを与えていても、表示されている給与量のまま与えていては現状維持にしかなりません。
また、食事の回数を増やすのも手段の一つ。
一日の給与量は変えないで与える食事回数を増やす。ドカ食い予防ってヤツですね。一日6~7回が肥満には良いそうですが、まぁ回数が増えると時間と手間がかかるので、出来る範囲で良いかと思います。
参考までに厳選したキャットフードの中から肥満・糖尿病を考えた場合に選ぶとするとこんな感じ。
モグニャン | ナウフレッシュ シニアキャット&ウェイトマネジメント | ジャガー | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 2,904円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF | 約 3,160円 | 約 3,138円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF |
対応年齢 | 全年齢対応 | 成猫期~シニア期(7歳以上・肥満体質) | 全年齢対応 |
メイン | 乾燥チキン | ターキー生肉 | 乾燥チキン |
グレインフリー | 〇 | 〇 | 〇 |
脂質 | 16%以上 | 14%以上 | 20%以上 |
カロリー | 374kcal/100g | 357.1kcal/100g | 384kcal/100g |
肥満・糖尿病対策 | メイン食材が白身魚でヘルシー | 中性脂肪になりにくくコレステロールを下げるココナツ油 | でんぷん含有量を抑え糖の吸収を穏やかにし食後も安定 |
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【腎臓】を考えた場合の栄養素とキャットフード
残念ながら、腎臓病に関してはその原因も解明されておらず、これといった予防手段がないのが現状です。
ただ、良質な総合栄養食となる食事、そして新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげること、また塩分に注意するといったことが重要とされています。
キャットフードを選ぶ際には、塩化ナトリウム(塩分)が含まれず、消化吸収が良く、良質な素材が使われている物を選んであげると良いのかもしれません。
あと、腎臓が衰えてくる高齢の猫には低タンパクな物が良いとされていますが、猫にとって重要なタンパク質量を極端に制限すると必要な栄養が足りず他の機能に影響してくる可能性があります。
高タンパク過ぎず低タンパクではないもの(30%前後のもの)、つまり成猫時よりも控えめにするといった程度の物にした方が良いですね。
健康な猫であれば、タンパク質が猫の腎臓に負担がかかるとは言われていませんので、猫にとって最も重要なタンパク質を制限し過ぎるのは良くありません。
また、腎臓病にかかってしまった場合にキーワードとなる栄養素は、タンパク質・リン・ナトリウム(塩分)となります。
タンパク質については先ほども書きましたように、腎臓病の初期段階では適度な数値にするのがベスト。ナトリウムはそもそも猫にとって塩分の過剰摂取は御法度。
そして最も注視されるのがリンだそうです。リンを制限すると腎臓病となった猫の延命に繋がるというデータが出ているのだそうです。
参考までに、厳選したキャットフードの中から適度なタンパク質であり、リンの数値が低い物を中心に、“敢えて”選ぶとすればこのようになります。
ナウフレッシュ (アダルトキャット) | モグニャン | ファインペッツ | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 3,160円 | 約 2,904円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り |
対応年齢 | 成猫期 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
メイン | ターキー生肉 | 白身魚 | アヒル肉 |
グレインフリー | 〇 | 〇 | ✖ |
添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
タンパク質 | 31% | 30%以上 | 32% |
リン | 0.6% | 0.53% | 0.68% | ナトリウム | 非表記 | 0.30% | 4.00 gr/kg |
ヒューマングレード | △ | 〇 | 〇 |
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これらはあくまでも健康である猫の場合で、適度なタンパク質とリンの数値が低めという部分に着目して考えたものです。健康な猫であればタンパク質を控える必要はないのですがここでは高タンパク過ぎない物を選びました。
すでに腎臓に不安のある猫の場合は、獣医師さんと相談の上、ロイヤルカナンやヒルズといった療法食などに切り替えるようにしてください。
この記事全体に言えることですが、キャットフードは病気の治療や予防を期待するものでは無いのでお間違い無きようお願いします。
【目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳】を考えた場合の栄養素とキャットフード
猫の目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳の原因は、感染症であったり、その他病気、外的要因、そしてアレルギーなど様々あります。
食事・キャットフードにおいて改善することが出来るのは、食事の直後にこれら症状を見せる場合の食物アレルギーに関してとなります。
猫の食物アレルギーは、アレルゲンが含まれている食べ物を食べた後、短時間で発症することが多いのですが、数日後に症状が現われ、それがしばらくの間継続してしまう場合もあるので注意。
まず穀物アレルギー対策ですね。
格安のキャットフードには、かさ増しとして原価の安い穀物が大量に使用されています。そもそも肉食動物である猫にとって穀物(特に小麦・トウモロコシ・大豆)は消化吸収に悪くあまり必要ではない食材です。与え続けると食物アレルギーを引き起こす可能性があります。
次に、その他のアレルゲンとなる食材をなるべく使っていない物、低アレルギーな食材が多く使われている物にすると良いです。
メイン食材で言えば肉類よりは魚類の方がアレルギー性は低くなります。
また、人工着色料・人口香料・防腐剤などといった添加物も入っていない無添加のキャットフードにしましょう。
厳選したキャットフードの中から、目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳を考えた場合に選ぶとこうなりました。参考までに。
アーテミス オソピュア フィーライン サーモン &ガルバンゾー | アディクション サーモンブルー | ヤラー キャットフード グレインフリー | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 2,322円 | 約 2,353円 | 約 3,484円 |
対応年齢 | 子猫~成猫 | 全年齢対応 | 成猫期 |
メイン | フレッシュサーモン | サーモン粉 | 鶏肉 |
グレインフリー | 〇 | 〇 | 〇 |
添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
オーガニック | ✖ | ✖ | 〇 |
特徴 | 穀物不使用&サーモンメインで食物アレルギーに配慮 | 穀物不使用&サーモンメインで食物アレルギーに配慮 | 全体の96%がオーガニック食材 |
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【嘔吐】を考えた場合の栄養素とキャットフード
こちらも食事やキャットフードで対策が出来るのは、原因が食事した直後に嘔吐してしまう時の食物アレルギーだったり、食べ方にある場合となります。
キャットフードにおいては、上記の目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳と同じくアレルギー対策、消化吸収の良い食材が使われている物、無添加、そして追加で低脂質(10~20%)の物にすると良いでしょう。
また、猫は食べ物を飲み込む生き物ですので、粒を小さい物にすると良いかもしれませんね。
ただ、しっかり噛んで食べれるような物の方が、歯に付着した歯垢を剥がしてくれたりもするので、歯周病を考えた場合には注意が必要です。
食べ方、与え方としては、ドカ食いしないよう空腹対策として、1日の給与量はそのままに一度に与える量を減らし回数を増やすといった方法をとるのが良いでしょう。これもまた、目やに・涙やけ・くしゃみ・鼻水・咳の対策と同様ですね。
そういった観点から参考までに厳選したキャットフードから選ぶとこうなります。
ナウフレッシュ (アダルトキャット) | モグニャン | アーテミス オソピュア フィーライン サーモン &ガルバンゾー | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 3,160円 | 約 2,904円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF | 約 2,322円 |
対応年齢 | 成猫期 | 全年齢対応 | 子猫~成猫 |
メイン | ターキー生肉 | 白身魚 | フレッシュサーモン |
グレインフリー | 〇 | 〇 | 〇 |
添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
脂質 | 18%以上 | 16%以上 | 18%以上 |
粒の大きさ | 約5~7mm | 約7mm | 約7mm |
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【便秘】を考えた場合の栄養素とキャットフード
病気と関係がない便秘の場合には、日々の生活習慣が関係している可能性が高く、まず第一に考え直す必要のあるのが食生活、キャットフードの見直しとなります。
猫の便秘対策としては、食物繊維が多く含まれ、消化吸収の良い総合栄養食となるキャットフードに変えるのが良いです。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維とがあり、食物繊維の消化が苦手な猫には水溶性繊維の割合が多い方が良いとされています。
また、食物繊維とは言え、便を固めてしまう作用のあるビートパルプや、消化吸収に良くない穀物が多く含まれる物は、なるべく避けるようにしましょう。
また、水分も例外なく必要ですが、だからと言ってウェットフードだけにするのはちょっと待ってください。それだと水分は十分に補えますが、今度は食物繊維が足りなくなってしまうからです。
もし、ウェットフードを与えるのであればドライフードと一緒に与えるか、交互に与えるようにしましょう。
厳選したキャットフードから便秘を考えた場合に選ぶとこのようになりました。参考にしてみて下さい。
ファインペッツ | クプレラ ホリスティックグレインフリー | ナウフレッシュ (アダルトキャット) | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り | 約 2,698円 | 約 3,160円 |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 成猫期 |
グレインフリー | ✖ | 〇 | 〇 |
便秘対策 | 消化吸収率87%な上に、お腹に優しいプロバイオティクスやオリゴ糖配合 | プロバイオティクスや酵素により、消化不良、便秘リスク低減 | 消化を助けるプレバイオティクス、プロバイオティクス配合 |
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【下痢・軟便】を考えた場合の栄養素とキャットフード
猫の下痢や軟便については、こちらもアレルゲンカットされている物、消化吸収に悪い穀物少なめ、無添加といったアレルギー対策がなされているようなモノが望ましい。
ただ、それでも猫の体質によってそのキャットフードが合っていないと、下痢や軟便を起こしてしまうことがあります。
特にキャットフードを切り替える時に起こりやすいですね。
例えば、穀物重視(メイン)の物から、穀物不使用だったり肉がメイン食材になったり・・・。
それらは本来猫にとって適しているハズなのですが、これまでと全く違う性質のキャトフードに変えると胃腸の調子が悪くなって下痢をしたりすることもあります。
その逆もあって、腸内環境が改善されて、うんちが柔らかくなる(軟便になる)といったこともあります。
ですので、切り替え時には猫の様子をしっかり見て、切り替え前のキャットフードと混ぜながら、7日~10日かけてゆっくり徐々に新しいキャットフードにしていくのが基本となるのです。
キャットフードの切り替え時は十分に注意しましょう。
ちなみに、下痢や軟便となる原因として最も多いのは、猫が食べ過ぎによるものです。
キャットフードの給餌量はしっかりと守り、嘔吐同様にドカ食いさせないような対策(給餌量分の食事を回数を増やして与える)をするようにしましょう。
厳選したキャットフードの中から下痢や軟便を考えた場合に選ぶとこうなりますが、こちらは特に参考程度とお考え下さい。
クプレラ ホリスティックグレインフリー | ホリスティックレセピー (猫用 7才まで) | アカナ ワイルドプレイリー | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 2,698円 | 約 1,581円 | 約 3,544円 |
対応年齢 | 全年齢対応 | 幼猫~7歳まで | 全年齢対応 |
メイン | 魚類 | 鶏肉 | 新鮮鶏肉 |
グレインフリー | 〇 | ✖ | 〇 |
添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
オーガニック | △ | ✖ | ✖ |
特徴 | プロバイオティクスや酵素により、消化不良、軟便リスク低減 | 口コミにより排便についての良い評価が多い | オーガニック海草と植物が消化の調子を整える |
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【食が細い・食欲不振】を考えた場合の栄養素とキャットフード
食欲不振については、鼻詰まりやストレスなど様々な要因が考えられ、食事・キャットフード周りでもその要因となる事柄は様々です。
猫の好みに合わない、飽きてしまった、栄養が合っていない、そもそも食が細い、切り替え時、容器に問題がある等々。
好みに合わなかったり容器が気にくわない場合は、好みに合致するキャットフードや容器を見付けるしかありませんし、飽きてしまったという場合には、いくつかのキャットフードをローテーションさせて与えるなどの方法を取る他ありません。
猫は自分にとって必要な栄養素が合っていないと感じた場合には、無理して食べずに空腹を選択してしまう場合があるそうで、特にタンパク質が足りてなかったり、穀物が多く含まれているとそうなってしまう傾向にあるそうです。
また、もともと食が細い子には、脂質を多め(20%目安)のキャットフードを選ぶと、嗜好性も上がりますしエネルギーも確保されるので良いかと思います。
切り替え時の食欲不振としては、今までと違う!ってことで食べずに抗議する猫ハンガーストライキや、小さい頃に色んな食べ物に触れて来なかった場合に好みが限りなく限定されてしまうネオフォビアと呼ばれる現象があったりします。
そのどちらに対しても、切り替え時には上記の下痢・軟便のところでも書いたような切り替え方法を試してみてください。それでも食べてくれない場合は、残念ですが新しいキャットフードは諦めて元に戻すか他のキャットフードにしましょう。
以上を踏まえて、参考までに食が細い・食欲不振を考えた場合に厳選したキャットフードの中から選ぶとこのようになりました。
オリジン キャット&キティ | アカナ ワイルドプレイリー | ファインペッツ | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 3,850円 | 約 3,544円 | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
メイン | 新鮮鶏肉 | 乾燥チキン | アヒル肉 |
グレインフリー | 〇 | 〇 | ✖ |
添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
タンパク質 | 42%以上 | 37%以上 | 32% |
脂質 | 20%以上 | 20%以上 | 20% |
カロリー | 406kcal/100g | 410kcal/100g | 427.2kcal/100g |
特徴 | 猫が自然で食べる肉の量や新鮮さ、種類の豊富さを再現 | 本来、猫が食べるべき肉の量、新鮮さ、バラエティを再現 | 肉類の割合85%、消化吸収率87% |
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【毛並み・毛艶】を考えた場合の栄養素とキャットフード
健康な猫であれば毛繕いをしっかりと行うので毛艶や毛並みは綺麗に維持されているのが普通です。
病気にかかっていたり高齢化していない場合に、毛艶や毛並みがいまいちだと感じたのであれば、猫にとって必要な栄養が足りていないということになります。
ですので、まずは猫にとって最も重要な栄養である良質なタンパク質が多く含まれていることが大前提となります。
また、毛艶や毛並みを良くする他の栄養素には、ビタミン(ビオチンなどB群、A、E)、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸があり、それらがバランス良く配合されていキャットフードを選ぶと良いでしょう。
また、亜鉛や銅といった2種類のミネラルが含まれていると尚良しです。
猫は体内の血液(細胞)が入れ替わるのに約3ヶ月程度はかかると言われていますので、そういったキャットフードを食べ続けていれば、3ヶ月程度経った時期に毛艶や毛並みへの効果も出てくると思いますよ。
毛並み・毛艶を考えた場合に厳選キャットフードの中から選んでみましたので参考にしてみて下さい。
ジャガー | カナガン | アカナ ワイルドプレイリー | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 3,138円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF | 約 2,904円 ※定期・まとめ買いで最大20%OFF | 約 3,544円 |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
タンパク質 | 40% | 37% | 37%以上 |
オメガ6/3 | 3.00%/1.40% | 2.99%/0.82% | 2.9%/0.9% 以上 |
ビタミンA | 26.000IU/kg | 25.000IU/kg | 16 KIU/kg |
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【毛玉ケア】を考えた場合の栄養素とキャットフード
しっかりと毛玉ケアをすることで、猫は体内に溜まった毛玉を便や嘔吐として体外へと排出しやすくなります。毛玉が体内にとどまってしまうと毛球症となってしまう恐れもあり最悪は死に至ることもありますので、たかが毛玉と侮ってはいけません。
食事での毛玉対策としては、便秘のそれと同様となりますね。
食物繊維が多く含まれているキャットフード(便秘になりやすいビートパルプが多く含まれる物はなるべく避ける)にするのが第一となり、メイン食材が穀物より肉類といった消化吸収の良いものにすると高齢猫にとっても胃腸に良いかと思います。
毛玉ケアを考えた場合に厳選したキャットフードの中から選ぶとこんな感じになりましたが、最近では毛玉ケアサポートされているキャットフードが多く存在しますので。それらでも問題ないかと思います。
ピュリナワン 室内飼い猫用インドアキャット | アーテミス オソピュア フィーライン サーモン &ガルバンゾー | ファインペッツ | |
---|---|---|---|
価格(税込)/kg | 約 870円(オープン価格) ※定期購入で最大20%OFF | 約 2,322円 | 約 2,515円 ※初回:1,100円 ※オートシッププログラム有り |
対応年齢 | 成猫(1歳以上) | 子猫~成猫 | 全年齢対応 |
グレインフリー | ✖ | 〇 | 〇 |
毛玉対策 | オリゴ糖にて腸内環境を整え、食物繊維を多く配合し毛玉を絡め取って便と一緒に排出 | プロバイオティクスや酵素により、消化不良、便秘に配慮 | 消化吸収率87%な上に、お腹に優しいプロバイオティクスやオリゴ糖配合 |
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猫の症状別に考える栄養素とキャットフードまとめ
このように日々の食事で対処出来るかもしれない猫の病気や症状、状態って色々あるし、巷にはキャットフードも数多く存在します。さらには猫それぞれの好みや体質まで考えねばならず、どこに焦点を絞って決めれば良いのかなかなか判断しづらいですよね・・・。
猫は肉食動物ですので、メイン食材が猫が苦手とする穀物ではなく肉や魚類としてタンパク質が十分に摂れる物にした方が良いというのが、健康な猫にとっては食事の基本となります。
その上で、猫によく起こる症状の毛玉ケアだとか尿路結石のサポートがされている物にするってのが一番良いのではないでしょうか?
はたまた、今現在、愛猫に、肥満・目やに・嘔吐・便秘・下痢などお悩み事があればそれぞれに配慮されたフード、もしくは、それぞれの年齢に応じたフードにするといった感じかな。
もし経済的に余裕が有れば、その中でも良質な食材が使用されているものにして、必ずしもそれが予防になるのか解明されてはいませんが、将来的に不安の出てくる腎不全に少しでもなりにくくする腎臓に負担のかかりにくいフードにするのも良いかと。
人間だってそうですが、猫にとっても日々の食事はとても大切です。愛猫に最適なキャットフードを選んであげてくださいね。
最後に、大事なことなので何度も書いてしまいますが、特に病気関係(腎臓病・糖尿病・尿路結石など)について、ここで記したことは、あくまでも日々の食事によって健康を維持し、日頃からそれらに配慮する為のものでしかありません。
キャットフードは疾病の治療や予防を目的とするものではなく、毎日の食事によって必要な栄養を補給し、猫の健康を維持するものです。
特に腎臓病に関しては原因も不明とされていて、猫にとって老衰ともとれる病気でもありますので、高齢になっての腎臓病を防ぐ確かな手段というのは今のところ確認されていません。
万が一、愛猫が病気にかかってしまっている場合には、間違ってもご自身で勝手に判断せず、必ず獣医師さんに相談するようにしてあげて下さいね。
下のリンクは、あらかじめ当ブログで厳選したキャットフードの比較表です。今回の記事中にあるキャットフードもここから選んでいます。
今回の記事では、参考までに症状や状態別に敢えて3種ずつ選んでいますが、それぞれそ他にも多くの効能がありますので、ご自身の手で色々と調べて愛猫に最適なフードを探してみてくださいね。
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